アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

ヤスミン・ファンの皆様お待たせしました、『タレンタイム』公開です!

2017-01-11 | 東南アジア映画

2009年7月25日に急逝した、マレーシアのヤスミン・アフマド監督。彼女の作品が大好きだった私は、このブログでもたびたび彼女の話題を取り上げてきたのですが、長編劇映画での遺作となった『タレンタイム』(2009)がやっと公開されることになりました。これまであちこちの映画祭等では上映されてきたのですが、このたびムヴィオラの配給により、副題を付けた『タレンタイム~優しい歌』となって皆様の前に登場します。


東京では3月下旬、シアター・イメージフォーラムでの公開となりますが、全国の映画館のオーナー様、ぜひ貴館での上映も検討なさって下さいませ。日本全国の人に見てもらいたい作品です。多民族・多文化国家マレーシアの若者たちが、民族や宗教の垣根を軽々と越えて恋をし、友情をはぐくみます。その一方では、つらい肉親との別れや、偏見にさらされる理不尽さも存在するこの世界の負の面も描かれていて、私たちの心に深い印象を残します。主人公となる高校生たちは、上の写真左のマヘシュ(インド系)と右のムルー(イギリス系とマレー人のミックス)、それにカーホウ(広東系華人)、ハフィズ(マレー系)の4人。後日また詳しくご紹介しますが、ハフィズ役のモハマド・シャフィエはヤスミン・アフマド監督の『ムクシン』(2006)で主人公ムクシンを演じた彼です。


上は、2006年の東京国際映画祭で『ムクシン』が上映された時に来日した、ヤスミン・アフマド監督とモハマド・シャフィエ、そしてオーキッドを演じたシャリファ・アルヤナ(シャリファ・アマニの妹)です。右端は『ムクシン』の編集を担当したアファンディ・ジャマルディンで、『タレンタイム』の編集も担当しています。『タレンタイム』には、マードゥリー・ディークシト主演のインド映画『Aaja Nachle(おいで、踊ろう)』(2007)の曲「オー・レー・ピヤー(おお、愛しい人よ)」が使われているので、インド映画ファンの皆様も絶対にお見逃しなく! 元歌を付けておきますね。

O Re Piya - Song | Aaja Nachle | Madhuri Dixit



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