アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

ピクサーのインド人アニメーター

2016-04-17 | 映画一般

先日、ディズニーのアニメ映画『アーロと少年』(2015)を見てきました。普段はめったに欧米作品を見に行かない私なのですが、一つには近くの二子玉川に新しいシネコンができたのでそれをチェックするためと、もう一つは『アーロと少年』(公式サイトはこちら)の前に上映される短編アニメが見たかったからです。

その短編アニメの題名は、『サンジャイのスーパーチーム(Sanjay's Super Team)』。まずは予告編をどうぞ....と思ったのですが、Youtubeの画像のうちどれが公式予告編なのかわからず、これは公式らしいと思われるメイキング映像を代わりに付けておきます。アニメ画像も一部引用されているので、感じがおわかりいただけると思います。

The Making of "Sanjay's Super Team" - Now Playing

監督であるサンジャイ・パテールが語っているように、この短編アニメは自身の体験を元にしたもの。お父さんとサンジャイ君の写真も、このメイキング映像と共に本編の中にも登場します。ロンドン生まれで4歳の時アメリカに移住したインド人二世のサンジャイ君と、敬虔なヒンドゥー教徒であるお父さんとの物語は、達者なアニメーションで描かれたインドの神様のアクションシーンと共に、世界中の子供のハートを掴むに違いありません。のちに発売されるであろう『アーロと少年』(このアニメ映画も迫力満点で楽しかったです!)のDVDに入っていたら、買っちゃおうかと今から考えています。

長編アニメでは、アメリカ人の女性監督ニナ・ペイリーによる『シーター姫はブルースを唱う(Sita Sings the Blues)』(2008)という名作アニメがあるのですが、短編にも面白いインド・ファクターの作品が出始めましたね。なお『サンジャイのスーパーチーム』は、アカデミー賞の短編アニメ部門にもノミネートされたそうです。またこのほか、どうもロシア製らしい短編アニメで、インドの神様を素材にしたものも発見しました。

Pixar - The God

ナタラージャこと踊るシヴァ神の像が一匹のハエごときに....と笑えますね。インド映画『マッキー』とも通じるところがありますが、金属というかブロンズ像がハエと戦う質感が、おかしみを倍にしてくれます。

サンジャイ・パテール監督は、1996年からピクサーで働いているそうで、もうアニメ制作者歴20年。こういう人がインドに戻って、インドのアニメ界を活性化してほしいものですね。

 


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