アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

久しぶりにハリウッド映画、の『フォールガイ』

2024-08-24 | 映画一般

今日は近くの109シネマズが激混みでした。びっくりしたのは私だけではなく、私の前にエスカレーターを上がったカップルの方も、ロビーのまさに「芋の子を洗う」ような混み方に、「なぁに、あれ?」と呆然としてらしたので、異常な混み方だったんだと思います。いつもは10人ほどしかいないロビーに、100人どころかもっといた感じ。夏休みがもうすぐ終わるのと、まだまだ酷暑が続くので、お子様を連れて皆さん涼しいシネコンへと足を向けられたのかしらん??? 私が今日見た大人向け作品も、昨夜席を予約した時は3分の1も埋まっていなかったのに、満席でした。酷暑、猛暑のおかげで、映画業界はほくほくしてるかも知れませんね。

で、今日見たのは上のムビチケにある『フォールガイ』。実はムビチケ使うのも初めてで、お~、スクラッチして出てきた番号をネット予約で入れるのか、とか、いちいち感心しながら昨夜遅くに予約したのでした。そんなことも知らないで、ムビチケ買ったの? と言われそうですが、実はこれ、いただきものなんです。『モンキーマン』のコラム書きをしたら、東宝ステラの方から、『フォールガイ』のムビチケをパンフレットと一緒にいただいてしまいました(映画ライターはたま~にこういう役得があります)。お手紙に、「アクション監督の谷垣健治さんが字幕監修をしておられます」と書いて下さっていたので、おお、それなら見に行ってみるべえ、と谷垣さんのお顔を思い浮かべながらやってきたのでした。皆さんはハリウッド映画にお詳しいと思うので、映画のデータも要らないかと思いますが、いちおうデータと予告編(ハリウッドメジャー作品の予告編って、ブログに貼り付けられるのかな?)を付けておきます。

『フォールガイ』 公式サイト
 2024年/アメリカ/127分/字幕翻訳:林完治/字幕監修:谷垣健治/原題:FALL GUY
 監督:デヴィッド・リーチ
 出演:ライアン・ゴズリング、エミリー・ブラント、ウィンストン・デューク
 配給:東宝東和
※8月16日より公開中 

映画『フォールガイ』本予告(ライアン・ゴズリング スペシャルコメント付)<8月16日(金)全国公開!>

 

予告編からもおわかりのように、スタントマン人生に邁進する主人公が、自分の演じていたスターの方が行方不明になり、彼を探している内に大きな事件にぶつかる、というストーリーで、元カノが現在監督デビュー作を撮っている現場と共に、スターを探すいろんな場面が見どころになります。スタントマン役のライアン・ゴズリング(有名なんですね、「ライア…」と入れたら、うちの物知らずのパソコンが即座にフルネームを出してきました)はとっても感じがいいし、演技もスタントもうまくて惹きつけられます。また、元カノのキャラクターもなかなか面白く、エミリー・ブラント(これもすぐ表記が出てくる。インドの映画人も早くこのレベルになれ~)のとぼけた演技も面白いのですが、何と言うか――隙間がスースーするというか、見せ場と見せ場の間がどうも薄いんです。同じハリウッド映画でも、少し前に見た『オッペンハイマー』はそんな風に感じなかったんだけどなあ。

まあでも、ラストのクライマックスシーンとかはなかなか惹きつけられましたし、最初の方の海岸でのカーチェイス(ひっくり返った車が何回転したかで盛り上がる)とか、アクションシーンはそんなに目新しいところはないとは言えお見事ですし、上写真のパンフレットの解説もGJ!で楽しめました。だけどなぜか、インド映画の『RRR』(2022)や『WAR ウォー!!』(2019)を見た時の方が、アクションシーンの充実度が高かったなあ、とため息が出たのは本当で、まあ、ある種バックステージものだから仕方ないか、と思いながら見ていたのでした。ごめんね、ライアン・ゴズリング。というわけで、一番面白かったのは、どんな番狂わせにも無邪気に?対処していく、エミリー・ブラント演じる元カノのキャラでした。あれぐらい鈍というか神経太くないと、監督なんてやれないのね、と思いながら、こういうヒロイン・キャラを立ててくる脚本、好きだわ、と思ってしまったのでした。ちなみに脚本は、ドリュー・ピアース(さすがにこの人は変換できなかったね、パソコン君)という本作のプロデューサーの1人でもあるお兄さんです。そうそう、パンフレットの裏に、主演2人の写真があったので、それも付けておきます。エミリー・ブラント、『オッペンハイマー』では彼の妻役でアカデミー賞助演女優賞にもノミネートされたんですね。あの時とは別人みたいでした。

ま、そんなこんなで今日はボリウッドにもトリウッドにも行かず、ハリウッドに行ってました。私をギャフンと言わせてくれる映画があるなら、またハリウッド映画通いを56年ぶりに再開してもいいんだけどなあ...。

 


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