アジア映画巡礼

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再び輝く『シティ・オブ・ジョイ』③上映館拡大中

2022-02-28 | インドを描く映画

『シティ・オブ・ジョイ』の上映館が拡大中です。まず、映画のデータを付けて、公式サイトが見ていただけるようにしますね。

『シティ・オブ・ジョイ』 公式サイト 
 1992年/フランス、イギリス/英語/143分/原題:City of Joy
 監督:ローランド・ジョフィ
 主演:パトリック・スウェイジ、ポーリーン・コリンズ、オム・プリ(オーム・プリー)、シャバナ・アズミ(シャバーナー・アーズミー)、アイーシャー・ダルカール(アーイシャー・ダルカル)、アート・マリク
 <cinetama注>( )内はインド人名を正しく音引きを付けて表記したものです。
  提供・配給:キング・レコード
※上映館&上映予定館~いずれも先着でポストカード(下写真)・プレゼントあり
 大阪:シネ・リーブル梅田 3月2日(水)、4日(金)18:20~
 東京:池袋シネマ・ロサ 3月4日(金)~10日(木)
    シネマート新宿 3月11日(金)~17日(木)

というわけで、まだご覧になってらっしゃらない方は、この機会にぜひどうぞ。この後、全国各地でも上映して下さる所が出てくるのでは、と期待しています。

ところで、我が家からは、原作本が発掘されました。文庫版で、(上)の方は帯がなくなっていますが、映画を見てから買って読んだようです。訳者の長谷泰さんという方は当時明治学院大文学部仏文学科教授だった方で、ドミニク・ラピエールのフランス語版からの翻訳となっています。とても誠実な翻訳者の方だとわかるのは、「訳者あとがき」に書かれている次のような部分からです。

*  *  *  *  *  *  *

「ひんぱんにでてくる人名、地名、特殊用語に関しては、可能なかぎり原音を尊重した。キリスト教関係については調べやすいが、問題はインドのきわめて複雑な言語、風習である。ヒンディー語やベンガル語やウルドゥー語やサンスクリットのアルファベット表記が入り乱れ(ラピエールにはヒンディー語を多用する傾向がある)、これを正確にとらえるのははなはだ難しい。訳者の調べが届かなかった点には、識者の叱正をまちたい。

 言語については、カルカッタに五年間滞在され、『大地のうた』の訳者でもあられるベンガル文学研究家、林良久氏の丁寧なご教示をいただいた。質問を逸した事項も数多くあり、筆記上の責任はすべて訳者にある。多忙ななか、貴重な時間をさいていただいた氏に感謝を捧げたい」

*  *  *  *  *  *  *

林良久さん、本名永井保さんは、我々インド好きの間ではつとに知られた人で、残念ながら故人となって久しいのですが、こんなお仕事も残していたとは、という感じです。それで、この本を読んだ時カタカナ表記に違和感がなかったのでしょう。まあ、30年前はそれほどカタカナ表記に関して気にしていなかった、ということもあるのかも知れませんが。原作は映画の10倍ぐらいのストーリーが詰まっているので、ぜひ読んでみて下さいね。

CITY OF JOY © 1992 - LIGHTMOTIVE LIMITED - PRICEL.

主演のパトリック・スウェイジは、確かこの映画の前に『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990)を見たような気がします。あまりにもヒットしていたので、二番館か三番館に落ちた時に見にいったような憶えがあるのですが、当時は香港映画もインド映画もあの作陶シーンのパロティをやっていて、見ていたお陰で現地の映画館でワハハと笑えたのでした。パトリック・スウェイジは2009年に57歳で亡くなってしまい、気の毒でしたが、こんな風にスクリーンでまた甦ってくれるのは、俳優ならではの福徳ですね。

CITY OF JOY © 1992 - LIGHTMOTIVE LIMITED - PRICEL.

さて、予告編はさんざんお目に掛けたので、YouTubeで見つけたOST紹介動画を下に付けておきます。いろんな画像の寄せ集めでしかも複数回同じのが登場という、素人さんの「勝手にアップ」らしいのですが、珍しい画像もあり、素顔のオーム・プリーとシャバーナー・アーズミーも見られますので、ご覧になってみて下さい。エンリオ・モリコーネのオリジナル・サウンド・トラック、いいですね~♪

City Of Joy [O.S.T] -1992

 


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