アジア映画巡礼

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インド関連映画補足情報@『シティ・オブ・ジョイ』『グレート・インディアン・キッチン』&『ジャッリカットゥ』

2022-02-08 | インドを描く映画

最近お伝えしたインド映画とインドを描いた映画に関する、補足情報です。

『シティ・オブ・ジョイ』 公式サイト

いよいよ2月11日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷にての上映が始まります。ヒュートラさんはインド映画の上映もよくやって下さるので、皆さんも場所等はご存じだと思いますが、3つあるスクリーンのうちシアター1はOdessa(オデッサ)という音響システムが使われていて、迫力満点のサウンドを楽しむことができます。配給会社キングレコードの方の話によると、『シティ・オブ・ジョイ』はこのシアター1での上映になる予定、とのことで、これはもうこの機会に見ておくのがベスト、と言っても間違いではないでしょう。11日の予約は明日からできますので、ぜひお早めにお席をご予約下さいね。そうそう、初日から3日間は、早い者勝ちでプレゼントがあるそうです。急げ、ヒュートラへ!

CITY OF JOY © 1992 - LIGHTMOTIVE LIMITED - PRICEL.

あと、この映画の公式サイトには、いろんな方のコメントがアップされ始めました。東京外国語大学の丹羽京子先生のもあります。ベンガル語の教えを受けた方はぜひチェックして下さいね。それから、『タゴール・ソングス』の佐々木美佳監督のもあります。『タゴール・ソングス』に関しては今週末イベントがありますので、これはまた別途おしらせしますね。あとえーと、私のコメントも載っています...。(コメント下手なので恥ずかしいです;;;)

 

『グレート・インディアン・キッチン』 公式サイト

いろんな所で話題になっているインドのマラヤーラム語映画『グレート・インディアン・キッチン』。現在もキネカ大森で上映中ですが、2月10日(木)で上映終了となります。未見の方はお急ぎ下さいね。私はIMWでの上映をキネカ大森で見たため、今回はシネコンでどうしても見たいと思い、109シネマズ木場に先週の木曜日に行って来ました。前回見た時は、冒頭部分でヒロインがインド古典舞踊のレッスンを受けるシーンをなぜか見逃していて、そうか、ここでヒロインとダンスが結びつけてあったのか、と納得しました。しかしながら、古典舞踊のレッスンは、あんなにニコニコしてやるもんじゃないと思うんですけどねー。この映画、脚本が非常によくできているとは思うものの、ダンスに関する描写だけはラストのヒロインの舞踊団に対する指導ぶりも含めて、ウソっぽくて残念でした。

なお、ラストシーンで踊っていた素晴らしい舞踊団はJSダンスカンパニーと言うそうで、振り付けはサブ・ジョージというカリカットをベースにしている人だとか。こういった詳しい情報が『グレート・インディアン・キッチン』のパンフには満載されています。このパンフ、インド映画の描く内容を深く知りたいと思っている方は、絶対に「買い!」です。なお、YouTubeで「JS Dance Company」または「Sabu George」で検索するといくつかの舞踊動画が出て来ますが、踊りとフォーメーションの見事さもさることながら、その衣裳のユニークさにも目が奪われます。映画の中で使われたダンス「大地の歌が形となったお前」の動画がありましたので、付けておきます。

Neeye Bhoovin Video Song | The Great Indian Kitchen | Sooraj S Kurup | Dhanya | Suraj | Nimisha

 

『ジャッリカットゥ 牛の怒り』 公式サイト

先日ソフト発売をお知らせしましたが、あのあとソフト発売元のマクザムさんから、Blu-rayとDVDの両方を頂戴しました。ありがとうございました~。字幕翻訳者の余得ですね。それで中を見ましたらありました、ミニパンフレット。劇場用パンフに掲載された粟屋利江先生の「『ジャッリカットゥ』の舞台ケーララ州とは?」という詳しい解説が再録されています。さらに嬉しいのは、粟屋先生が現地に行って撮っていらした、インド共産党(マルクス主義)(CPI(M)と表記します。インドの共産党はいくつかの派に分かれているのですが、ケーララ州ではCPI(M)が強いのです)の立て看やデモ行進を写した写真も使ってあることです。粟屋先生は人類学者並みに写真の撮り方がお上手で、これはうらやましい研究者力ですね。

© 2019 Jallikattu

あと、私がパンフレットに書いたストーリーも再録されています。ネタバレじゃん、という声も公開当時ちらっと聞こえましたが、あの映画をご覧になって、「あれは何? 何だったの?」と思われた点も多かったはずです。ツイッターには「あとでパンフのストーリーを読んでよくわかった」というようなツイートも上がっていたほど。それに、あのワイルドな作品は、こんなストーリーを読んだぐらいでは予測できない展開が次々と起こって、文字で読んだことなど頭から吹っ飛びます。ソフトをお買いになったら、見てから読むのもよし、読んでから見るのもよし、ですので、ぜひご活用下さい。

  ⇒  

インドでは、昨日ラター・マンゲーシュカル逝去という悲しい出来事がありましたが、コロナ禍の第3波もこちらのサイトのように急激に新規感染者数が減少しつつあります。ただしこの「ザ・ヒンドゥー」紙のサイト、2月1日からグラフのデータが更新されないのは困りもので、統計学には長けているインドも、日本のファックス集計といい勝負ですね。ともあれ「終熄は近い」と見た映画界は、次々と新作映画の劇場公開を発表しています。またガセネタに終わるかも知れませんが、一応「India Today」の記事に出て来た2月と3月のスケジュールを書いておきます。言語を特に書いていないのは、ヒンディー語映画、あるいはヒンディー語版がある映画です。

2月11日(金)『Badhaai Do』出演:ラージクマール・ラーオ

Badhaai Do - Official Trailer | Rajkummar R, Bhumi P | Harshavardhan Kulkarni | In Cinemas 11th Feb


2月11日(金)『Gehraiyaan』出演:ディーピカー・パードゥコーン

Gehraiyaan - Official Trailer | Deepika Padukone, Siddhant Chaturvedi, Ananya, Dhairya| Shakun Batra


2月24日(木)『Valimai』(タミル語)出演:アジット・クマール

Valimai Official Trailer | Ajith Kumar | Yuvan Shankar Raja | Vinoth | Boney Kapoor | Zee Studios


2月25日(金)『Gangubai Kathiawadi』出演:アーリアー・バット

Gangubai Kathiawadi | Official Trailer| Sanjay Leela Bhansali, Alia Bhatt, Ajay Devgn |25th Feb 2022


2月25日(金)or4月1日(金)『Bheemla Nayak』(テルグ語)出演:パワン・カリャーン、ラーナー・ダッグバーティ

Bheemla Nayak Teaser | Pawan Kalyan | Rana Daggubati | Fan made | Dropart Remix

 

(長くなりすぎるので、あとはタイトルのみですみません)
2月25日(金)『Jayeshbhai Jordar』出演:ランヴィール・シン

3月4日(金)『Jhund』出演:アミターブ・バッチャン
3月11日(金)『Radhe Shyam』出演:プラバース
3月18日(金)『Bachchan Pandey』出演:アクシャイ・クマール
3月25日(金)『RRR』出演:NTRジュニア、ラーム・チャラン

いずれも無事に公開されますように。

 


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