blog Cimbalmos

ツィンバロン奏者 斉藤浩のブログです。

パイプオルガンのコンサートに行ってきました!!

2008-05-31 19:48:18 | 日記 活動報告など
 今日は楽しみにしていたパイプオルガンのコンサートに行ってきました。僕の生まれ故郷の松江市には総合文化センター・プラバホールという音響の素晴らしいホールがあります。このホールには素晴らしいパイプオルガンがあります。


近くで見るとド迫力。圧巻!!


いろんなストップがついていて、操作が複雑そう…。

 今日のコンサートは、プラバホール専属オルガニストの米山麻美さんのパイプオルガンの音色の説明から始まりました。正直言って、あれだけ沢山の音色が出るとは思ってもみませんでした。6メートルの管から約1センチの管まであるそうで(確か2000本以上の管が使われているとか…)、多彩な音色に加え、その音色の組み合わせによって、パイプオルガンとは限りなく音へのこだわりが出来る楽器だということを知りました。もう、興味津々です。触ってみたい!!
 今日、演奏してくださったのは、近藤岳さん。東京芸大を卒業され、昨年はフランスへ留学されていたとの事。近藤さんの作曲された作品は、とても、色彩感にあふれ、立体的で、近藤ワールドに魅き込まれてしまいました。繊細で軽やかな指の動き、そしてダイナミックな表現力。素晴らしかったです。
 米山麻美さんと近藤さんのデュオでバッハのブランデンブルグ協奏曲も聴きました。4手4足の連弾です。鍵盤上での動きがモニターに映されていましたが、オルガンの3段鍵盤の上を2人の4つの手が行ったり来たり、上がったり下がったり…。もう、匠の技です、もはやこれは…。よく手が絡まらないものだ…と感心しました。オルガンで聴くブランデンブルグ、オルガンによくハマっていました。良かった!!
 プログラムの最後にエスゲシュという作曲家のグラウンド~オルガンと打楽器のための~という曲を、近藤さんと打楽器奏者の佐藤真由美さんの演奏で聴きました。今日のプログラムの中で、一番印象的でした。オルガンはもはやオーケストラの響きになっていて、打楽器も一人で演奏しているのに、まるで何人もで演奏しているような感じ…。目を閉じて聴いていると、とても2人で演奏しているとは思えませんでした。とにかく、素晴らしくカッコいい曲でした。



オルガンの心臓部、空気を送り出す地下の装置を見学。


 終演後、オルガンの地下部分にあるふいご装置を見せてもらいました。あれだけの管をいっぺんに鳴らすためには相当な量の空気を送り込まなければならないはずだから、相当大きな装置なのだろうと思っていましたが、意外と小さくビックリ。でも、昔は人間が大きなふいごを使って空気を送り出していたと聞き、それまたビックリ。

 今日は、いろんな発見がいっぱいあって、心が満たされました。今日のコンサートで沢山のパワーをもらったような気がします。今日のコンサートのタイトルは「コンドウレシピを召し上がれ」というものでしたが、もっともっと味わってみたい…そんなコンサートでした。



サントリーホール・サマーフェスティバル2008で弾きます!!

2008-05-29 10:33:06 | 日記 活動報告など
 今年もサントリーホール「サマーフェスティバル2008」に呼んでいただきました。非常に光栄です!!(うれし~!!)
 今年は8月24日から31日まで、このサマーフェスティバルが開催されますが、僕が出演するのは29日、大ホールです。今年のテーマ作曲家ステファーノ・ジェルヴァゾーニ氏の作品を杉山洋一先生の指揮で、東京都交響楽団さんの中でツィンバロンを弾きます。「イーレネ・シュテンメ~ピアノと交響管弦楽のための~」という作品で、日本初演になります。


 昨日、スコアとパート譜を送っていただきました。なかなか面白そうな曲です。また、詳細は後日アップします!!



夏を前にツィンバロンのメンテナンス

2008-05-25 10:24:08 | 日記 活動報告など

先週も台風の影響で大風、大雨になりましたが、楽器にとって(もちろんツィンバロンにとっても)温度や湿度の急激な変化は好ましいものではありません。ツィンバロンの場合、夏場と冬場で調整しないといけない部分があります。これをしておかないと、天板のひび割れの原因になったりペグが破損する恐れがあるからです。特にツィンバロンは木材が多く使われているので、木の性質も良く考えて、ネジの調整をする必要もあります。先日、僕のツィンバロンは調整を終えました。これで大丈夫。つくづく「楽器は生き物だなぁ」と感じます。
 ツィンバロンのメンテナンスはスロバキアのアカデミーにいた時に、試験までありました。う~ん思い出します…。ハンガリーもスロバキアもちょうど今の季節、年度末試験の頃です。そして6月に入ると、卒業試験、そしてディプロマ授与式。たった2年前のことなのに、あれからずいぶん時間がたったような気がします。


新しく作り直したバチの威力!!

2008-05-22 22:23:52 | 日記 活動報告など
 今、取り組んでいる曲に合わせてバチ先の綿を巻きなおしました。どうしても硬い音が必要なので、硬めに硬めに…。いつもの1.5倍くらいの量をかなり圧縮して巻きました。僕はバチ先の修復作業は好きだし、どちらかというと得意なので、今回もいい感じに仕上がりました。
 今日はそのバチを使ってのリハーサル。思った以上に音もするどく硬く、しかも大きな音が出るようになりましたが、その分、手首への衝撃はかなりのものでした。かなづちでコンクリートを叩いているような…そんな感じでした。今日のリハーサルは約5時間。手首が痛い…。音数の多い曲なので仕方がないけれど、音ははっきりくっきり出るようになったので、あとは「慣れ」です。
 今まで、ハンガリーの綿を使っていましたが、今回初めて日本の綿を使ってみました。日本の綿は柔らかくてキメが細かくて、さらに100パーセント脱脂なので、巻きやすいです。その分、必要以上に硬く巻きすぎてしまう気がするけど。






2008-05-20 12:09:31 | 日記 活動報告など

 昨夜からの雨は次第に激しくなり、今日の午前中はとんでもない雨、風…。僕の部屋は7階の角部屋ですが、特に風が直撃で、窓ガラスが割れそうな勢いでした。
 それが、あるときピタッと風も雨もやみ、午後には晴れ間も…。これから、雨は北上していくとのこと。北国のみなさん、お気をつけください!!