佐野暮らし(栃木)

 田舎でもあり都会らしさもある佐野。東京から高速バスで1時間乗れば、そこはアウトレットとラーメン屋がひしめき合う街です。

年度切り替えで異動

2012-03-31 03:23:22 | 日記
 本日で今年度業務は全て完了。よって、来週から新年度となり、この時期サラリーマンには避けて通れない転勤や異動が伴ってくる。

 私も今回は異動対象であり、全く畑違いの部署となる。今まで経験したことのない部署となるのは、誰でもそうだが不安と期待がつきまとう。行き先の部署の人と人間関係が構築できるか、新たな業務がこなせるか、といった不安。そして、一方で若干マンネリ化しつつある業務から解放され、自分の新たな能力が発揮できるかもしれない、といった期待。

 私の場合は不安と期待がヒフティ・ヒフティです。

 平成21年4月から3年間、今の部署に所属し、同じ業務そのものを3年間行った。その点を今回は印象に残った点を中心に総括しておこう。

 1年目…眩しいくらいの真新しい建物の中で業務を行うといった新鮮さが強烈であった。また幸か不幸か、入った部署が組織の中枢に位置する部署でもあり、いわゆるエリート集団が多く居る中に放り投げられたためか、業務遂行にあたり疎外感、能力的な差を感じた。(私の場合は、決してエリートではありませんので、、念のため。)必死に追いつくための努力はしたつもり。

 2年目…年度はじめのころは、これまでの1年間のルーティン業務もこなしたこともあり、業務サイクルやリズムに慣れてきたところであったが、まもなく懸案業務が立て続けに入ってきて、業務多忙に拍車がかかった。また、戦略的計画を作りなおす業務も本格化し、関係者との調整や計画立案のための手続等で、並行するルーティン業務が翻弄される。さらに年度中途には訴訟業務を抱えることとなり業務量が減らない。そうそう、会社の都合で7時くらいに全て電灯が消されてしまう中でも、夕日の微かな明かりの中で仕事をしていた。また、梅雨時期に直接の上司と私を入れて3名が連日連夜、深夜まで残業、打ち合わせ、議論検討をしていた。結局何とかすべて乗り切ることができた。この苦労は今後もこの4名で分かち合うことができると思う。

 3年目…計画づくりが終わり、実質上司+2名での体制となった。計画づくりの業務が終わったといえども、体制が減るのはかなりきつい。そんな中でも、ルーティン業務は確実にある一方、訴訟業務も継続しており、その対応のために東奔西走する日々が続いた。そうそう、思い出すと1日に400km以上も車を走らせた時もあった。1年目の上司からは、業務見直しの検討指示が出されていたが、こんな状況で本格的に検討着手できないことに、心の片隅で引っかかっていた。今の上司に業務上の優先順位から本格化できないことは理解してもらい、内心ほっとしつつ結局検討できず終いとなってしまった。失敬!

 2年目の3月に震災を経験した。ビル内で業務している中で揺れたために、大きく揺れているときは崩壊するのではないかと、半ば死を覚悟した一瞬があった。

 また、現地への出張する機会も多いため、県内のラーメン店を中心に、その土地にあるB級グルメを楽しむことができたし、各行き先の見聞を広めることができた。

 職場内の人間関係については大いに恵まれたが、一部の人物との折り合いがつかず苦労した。その点は、先輩、上司にも理解してもらったようで、業務上の配慮で何とか持ちこたえた。今回、私の異動がなく、仮に同じスタッフで来年度の業務を1年間行うことは、お互いに耐えられなかったと思うので異動対象でよかった。

 また担当業務は全く異なるが、その場所には外部交流の一環で、出向されている方が来ている。現在3名いるが、その人たちの考え方、仕事の進め方、モチベーションなどが刺激的になった。コミュニケーションに付き合ってくれて、本当にありがとうございました。ちょっとだけコメントしておこう。

 KのSさん。この方は出向元でもトップ級のエリートというのが雰囲気でわかりました。仕事ぶりと感覚が違う。文化の違う職場でも立派に業務を勤められ、その成果により表彰されていました。戻ってからはいずれ幹部になると思いますが、邪険にしないでくださいね。

 YのKさん。独特のキャラを発揮していた部分もあったが、昼休み中、流し台で一緒に弁当箱を洗っていて、またそれ以外でも人間的な深みを常に感じてました。古巣に戻ってから、今回の出向が仕事を行う上でのアドバンテージになることを十分期待しています。また一緒に仕事と弁当箱洗いができればいいね。(弁当箱洗いはもうないか!)

 AのBさん。昨年5月に来て1年足らず一緒でした。最初はカルチャーの違いなのか、業務を静観していたような感じでしたが、昨年のテレビ出演の頃から、水を得た魚のように本領を発揮していますね。本当に仕事の幅が広がったのを感じます。この調子で、あと1年間、Aにはない、つまりお金には変えられない、色々なものを掴んで古巣に帰って行ってください。

 いずれにせよ、結果として楽しい職場だった。