“そのような大蛇は、いくら暴れ者の須佐之男命(すさのをのみこと)でも、まともに戦ったのでは勝ち目は無い。そこで、彼は酒をかめに8つ分用意して、大蛇の住みかへと運んだのだ。大蛇には生贄(いけにえ)を喰らう前祝いとでも言っておいたのだろう…?なになに、大蛇とお話ができるところがまた面白い。さて、夜も更けてきた頃、須佐之男命は娘を聖なる櫛に変えて、自分の髪にさし名刀十拳剣(とつかのつるぎ)を持って大蛇の住む洞穴へと向かった。
思った通り、大蛇の8つの首はどれもこれも酒をたらふく飲み、酔いつぶれて眠っているではないか…?もう勝ったも同然である。 須佐之男命は眠りこけている大蛇の首を切り落とした。さすがに酔っているとはいえ、これは苦しい。途中で目覚めた大蛇も必死の反撃を試みるが、須佐之男命とて並の男ではない。日本神話上最大の悪さ事である天岩戸事件を引き起こした本人である。ぐでんぐでんに酔っぱらった大蛇の敵ではなかった。こうして八岐大蛇はすべての首を切り落とされ、地響きを立てて大地へと転がった。 須佐之男命の完全勝利である。
その場を立ち去りかけた須佐之男命は、大蛇の尾からただならぬ「氣」を感じて振り返った。「氣」を発している大蛇の尾に剣を振り下ろしてみると、剣は大蛇の肉を切り裂き、尾の中程で硬い衝撃と共に止まった。その硬い何かを引っぱり出してみると、それは剣(つるぎ)であった。どこをどう眺め回してみても立派な名刀である。これこそが後に天皇家の三種の神器として伝わる天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)であった。須佐之男命は「この剣は私が持っておくにはもったいない」と言って天照大神(あまてらすおおみかみ)に差し上げた神話が残っているという”
「神楽と神話と伝説」がどこでどんなに変化するのかわからないが、それがまた楽しいのだ。鳥居の前に立つと夢にまで見た神話の世界とは違った雰囲気!「須佐大宮」と書かれている。あれ、鳥居の手前にも社がある。仲間なのだろうか…?仲間であれば境内に社を持ってくるだろうが、別、社なのか……?正面に神の門。そして、奥に見える拝殿、本殿となっているようである。静かだ!しかし、先客さんが…6人~7人。いろいろと、思い思いに廻っている。パワースポットの「氣」を探しているようにも見える。当地を開拓した「須佐之男命」が「この国は良い国だから、自分の名前は岩木ではなく土地につけよう」と言って「須佐」と命名されたと聞いている。
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