『腸・美人』 通信

『頭とおなかの中』に地震と災害が一度にやってきた。そして、健康を創る自分に変化した。現在、おなかの「免疫力治癒力」育成。

・・・命を預かるプロとして・・・

2007年05月17日 08時50分29秒 | Weblog
 こいのぼり 

田中さんは、メモをしながらうなずいているというか、かみ締めていると言うか、自分の世界に入っているようでもある。「どちらかにいかれるのですか」と焦点の合わない質問をしながら会話の中に参加しようと思ってたずねてみた。「お客さんを白浜の近くに送り、トンボ帰りして和歌山港を19時のフェリーに乗り徳島に帰ってくるのです」と答えてくれた。すると、先程お話をしていた老人さんは、お客さんなんだ。そして、田中さんはバスの運転手さんなのか。どうりで名札をつけているはずだ。徳島の観光会社は、南紀の白浜近くまでお客さんを送り迎えしているのかと思うと、サービスが何処まで届かせれるかが観光会社の生き運にかかってきているのだ。

 「何歳ですか」「旅はすきなのですか」とやわらかく聞いてみた。年齢64歳。今のところスケジュールは5枚、3泊4日が2枚、4泊5日が1枚、2泊3日が1枚、5泊6日が1枚の旅程表を持っていて、一ヶ月のうち自宅に帰るのは5日~7日ぐらいですと言う。旅は好きではなかったのですが、やってみると一番自分にあっているようです。お客さんの安全をいつもベストに保つ為、旅に出ると部屋から外には出ません。時間が許す限り睡眠を十分とります。睡眠時間が少ないときは、眠くなるといけませんから食事を控えます。お酒も煙草も飲みません。私には何もないですから、家族を食べさせていこうと思う気持ちだけです。ハンドルを握るプロとして、命を預かる責任において、40年間運転手しています。お客さんの荷物を積み下ろしするから力もついています。これが健康管理です。体重は54キロから56キロの間にいつもあります。・・・・・・・・・。

 観光会社から仕事を回していただいて、7人~8人乗りのワゴン車で旅の案内人をしているという。・・・・・・素晴らしい。ロボットのような人である。・・・・・・・・・趣味無。好き嫌い無。遊び無。ただ、観光旅行をしながら、お客さんに自分が知っている観光地や歴史の話をしてあげるのが一番の楽しみのようである。自分の価値観をしっかり持っている人であり、家を出たときから運転手としての使命感を忘れていない人である。そのような生き方を一時間近くしていただいた。そのような人に出会えたことは、私の旅の始まりにしてはいい財産になった。・・・いつも澄み切った気持ちを持つこと・・・そんな心の持ち方を学んだ。

『腸美人』店にはここから入れます。