
沈まないはずの太陽が ついに昨日、 沈んでしまいました。
今日は、 JAL機上での 私の思い出です。



1986年。 成田からホノルルへ向かう機中。
私にとって、 もう何度目にもなる海外渡航でした。
そこには、 すっかり旅慣れた気になっている私がいたのです。
CA = キャビン・アテンダント(当時はまだスチュワーデスだったかも…)さんを呼んで、
ちぷ) 「すみません、 スコッチは置いてますか?」
CA) 「はい、ございます。」 ニッコリ

ちぷ) 「じゃあ、 ロックでお願いします。」
CA) 「はい、かしこまりました。」 ニッコリ

ああ、 なんて美しく、 なんて教育の行き届いたCAさんなのだろう・・。
本当に海外便に乗り慣れた人たちの間では、 すでにJALのサービスは不評でした。
しかし、私は (JALのCAさんは美女揃いだし)、 十二分に満足でした。
「六本木のクラブなんかより よっぽどいいじゃん♪」 みたいなノリだったのです・・・。
調子に乗ってお替わりを繰り返す私を、 同行者がキツくたしなめましたが、もう止まりません。
何といっても 私は、 富士山8合目の山小屋で、ふた夏アルバイトをした経験をもつ男です。
高くなればなるほど、 気圧の関係で 平地よりも余計にアルコールが効くことは熟知していました。
(富士山8合目=3250m、 JAL機の高度10000m以上 の差はありましたが…)
「慢心」 や 「油断」 を、絵に描きなさいと美術教師から言われたとしたら、
私は 迷うことなく、 あの時の自分の状況を描くことでしょう。
スコッチのロック5杯程度でやめておけば、平気なんだよ~

の はずでした・・・。

スコッチ・ロックを、4杯飲み終えたあたりで 突然、息苦しさを覚え始めた私。
額には、 冷や汗が滲み、 血の気が引いてきた感じが体を襲って来ました。
隣のシートには、 氷のように冷たい視線を浴びせ続けてる同行者。
CAさんを呼ぶのは恥ずかしいので、 しばらくの間、耐え忍んでおりましたが、
これは、いかん・・、 このままだと私は倒れてしまうかも・・。
とうとう ボタンを押し、 CAさんを呼んで、 窮状を訴えたところ、
「それでは、 どうぞ こちらへ。」 ニッコリ

と、 後部トイレの横にある小さな仕切りスペースへ案内されました。
そこは わずか、1メートル四方ほどの 狭~いスペース。
美しいCAさんとふたりきり、 まるで唇が触れそうなほどの距離で、向かい合って座り、
そして CAさんは、私の腕を 自分の膝の上に導いて、 優しく脈を測り始めました。

ドック ドック ドック ドック ドック ドック
これはヤバイ・・。

ドック ドック ドック ドック ドック ドック
こんなんじゃ、 脈拍がもっと上昇しちゃうよ~~。





やがて、 冷静なCAさんから 飲み物酔いの薬を渡され、
フラフラしながら、自分のシートに戻って来た私

同行者

そして お察しの通り、 同行者は、当時の私の恋人でありました。
ホノルル滞在の4日間、
終始 私は機上での愚行について 責め立てられたのでございました。

でも・・できれば、飲み過ぎが、帰りの飛行機の中だったら・・・旅行中は楽しかったかも
もちろん、仲間に決まってるじゃないですか!
秘密結社AAA(アルコール・アンド・アルコール)のメンバーだもん♪
今度は、一升瓶とウィスキーボトルを持って、搭乗するという伝説に挑もうかな(笑)
しかも彼女がいるときなんて!!
せっかく楽しいはずの旅行が。。。
ちなみに、私はお酒飲めないほうと思っております!
が!!
前の会社では、飲めるほうだと言われておりました
何故~??
知りませんでした。
「沈まぬ太陽・・」を思えば、JAL会社更生法・・・流れはそこに来るだろうと思えました。主人公は、最後に、アフリカに戻り、大自然の中で沈まぬ太陽を見ながら、自らを解放します。
真の自分を、自分の居場所を見つけるには回り道、山登り、夢飛行・・思い出めぐりも必要ですね。
失礼!思わず、おお笑い!
もう!ちっぷさんったら!
・・「慢心」 や 「油断」 を、絵に描きなさいと美術教師から言われたとしたら、
私は 迷うことなく、 あの時の自分の状況を描くことでしょう。・・
の
くだり
なんか、もう
最高!
おっと、失礼!
酒は飲んでも、飲まれるな
・・
やっちゃダメですよね~
わかってはいるんだけど、こんな事ばっかり…。
でもね、ホノルル3日目、ようやく仲直りしかけて、ワイキキをふたりで歩いていた時、
バカな私の冗談話に笑い転げた彼女が、ふざけて私を突き飛ばしたその瞬間、
頭上から鳩の糞が落下、私の肩にベッタリ・・
という事件が起きて、再び険悪な空気になっちゃいました。
ダメになる運命だったのかも。
前の会社では飲める人だと思われていた?
ちぃちゃんも何か事件を?? (まさかね
富士山8合目では、インスタントラーメンの袋が異様に膨張したり、
インスタントコーヒーの薄膜を開けようとしたら爆発して粉が飛び散ったり・・・、
全ては気圧のせいでした。
「沈まぬ太陽」のモデルとなった人が生きていたら、
今回のJAL破綻をどんな風に感じたでしょうか?
決して「ざまぁ見ろ!」ではなく、悲しく受け止められたでしょうね…。
書けるうちに、思い出巡りしたいです。
この出来事も、JALのニュースを見ながら思い出しました。
まだまだ脳内の隅っこのほうに色々と隠れていそうです。
よくよく考えてみれば、大概の事件は
自分の心が「慢心」や「油断」に支配されている時に起きているような気がします。
神様から与えられる軽微な罰なのでしょうか・・
なんつって。
酒に飲まれての失敗話には事欠きません。
よく豚箱に入れられることもなく、今日に至っているものだと、我ながら感心しちゃいます。
転んでも 起きて立派な人となれ ・・ by ちっぷ
父がお酒が弱かったのに沢山飲むので母は色々と苦労していました。妹はお酒を飲まない旦那さんと結婚しました。
飛行機も大嫌いで、
海外出張のたびに、飲めないお酒をあおったのでしたー
そんなコトを思い出したじょ♪