中国経済ニュースクリップ

中国経済に関して興味深い新聞記事をクリップしていきます。

8月の通貨供給、18%増=依然として高い伸び-中国

2007年09月13日 | 金融
【北京12日時事】中国人民銀行(中央銀行)が12日発表した金融統計によると、今年8月末現在の通貨供給量(M2)残高は38兆7200億元(約587兆円)となり、前年同月比18.09%増加した。伸び率は前月末から0.39ポイント鈍化したものの、依然高い水準。
 8月の人民元建て新規貸出額は3029億元で、前月の2314億元を上回った。インフラなどの固定資産投資の勢いが継続していることを裏付けた形だ。
 人民銀行は今年に入って、景気過熱の防止を目的に、小刻みな金融引き締めを実施しているが、目立った効果は上がっていない。(了)

実行ベース12.8%増、1~8月の外資導入[経済]

2007年09月13日 | 対外経済
商務部は13日、1~8月に全国で新たに設立を認可された外資企業は2万4,848社に達し、昨年同期比で5.3%減少したと発表した。一方で外資導入額(実行ベース)は419億4,900万米ドルと、12.8%増えている。

8月単月での外資導入額は実行ベースで50億1,800万米ドルで、11.9%の増加。伸び率は7月の17.8%を5.9ポイント下回った。設立を認可された企業は3,150社で8.8%減少している。

中国、今年は11.3%成長=インフレリスク指摘-世銀

2007年09月12日 | 国内マクロ
【北京12日時事】世界銀行は12日、中国経済に関する四季報を発表した。2007年の国内総生産(GDP)伸び率については、11.3%と、前回(5月)見通しの10.4%から大幅に上方修正した。ただ、08年は11.0%に減速するとしている。
 中国国家統計局によると、07年1-6月期のGDPは前年同期比11.5%増加、4-6月期に限ると11.9%増に加速した。世銀は、中国経済の先行きは明るいとしつつも、輸出が経済に占める比率が高いため、米国など主要国の景気鈍化の影響を受けやすいと指摘した。
 07年8月に前年同月比で6.5%上昇に加速した消費者物価については、年末にかけて徐々に伸びは鈍化するとした上で、「インフレリスクは依然として存在する」と分析した。
 報告はまた、今年1-8月で1617億ドルの巨額に達した貿易黒字について、「急速な拡大の抑制がマクロ政策の主要課題」として、中国政府に一段の輸出抑制策を求めた。(了)

8月の小売売上高、17%増加=中国

2007年09月12日 | 国内マクロ
【北京12日時事】中国国家統計局は12日、8月の小売売上高が7117億元(約10兆8000億円)となり、前年同月比17.1%増加したと発表した。伸び率は6月が16.0%、7月は16.4%で、8月は一段と加速した。
 8月は都市部が17.6%、農村部は16.1%の伸びで、都市部の消費拡大が目立った。ただ、8月は消費者物価指数が6.5%上昇と約11年ぶりの高い伸びを記録し、「(小売売上高は)実質では額面ほど伸びていない」(国際金融筋)との見方もある。
 今年1~8月の累計では前年同期比15.7%の増加だった。(了)

07年の中国のGDP伸び率予想を11.3%に上方修正=世銀

2007年09月12日 | 国内マクロ
【北京12日ロイターES=時事】世界銀行は12日、2007年の中国の国内総生産(GDP)伸び率見通しについて11.3%と、5月時点の10.4%から上方修正した。08年は10.8%の見通し。
 また、07年の消費者物価上昇率見通しについても4.6%と、3.2%から修正した。(了)

8月の貿易黒字、250億ドル=過去2番目の高水準-中国

2007年09月11日 | 対外経済
【北京11日時事】中国税関総署は11日、今年8月の同国貿易黒字が249億7400万ドルとなったと発表した。7月の243億5700万ドルを上回り、単月では6月(269億1000万ドル)に次ぐ過去2番目の高水準。
 黒字額は1-8月の累計では約1617億ドル。年間では昨年の1775億ドルを大きく上回り、「2600億ドルに達するペース」(国際貿易筋)で拡大している。
 中国政府は、輸出税の還付率引き下げ、還付撤廃など輸出抑制策を講じているが、効果は依然みられない。人民元上昇もほとんど影響しておらず、米国などとの摩擦が一段と激化しそうだ。
 8月の輸出は前年同月比22.7%増の1113億5500万ドル、輸入は同20.1%増の863億8100万ドル。
 輸出では鋼材が538万トン、1-8月では4508万トンと前年同期比83.9%の大幅増加。原油輸入は8月が1404万トン、1-8月は同15.3%増の1億1040万トンだった。(了)

中国消費者物価、上昇加速=8月は6.5%、11年ぶり高水準

2007年09月11日 | 国内マクロ
【北京11日時事】中国国家統計局は11日、今年8月の同国消費者物価指数(CPI)が前年同月比6.5%上昇したと発表した。食品の高騰が続き、7月の同5.6%から一段と加速。上昇幅は1996年12月(7.0%)以来約11年ぶりの高水準となった。 
 上昇の主因は食品価格で、8月は同18.2%の大幅上昇。個別では、食肉・同製品が49.0%、卵が23.6%値上がりした。国民生活を直撃するだけに、中国政府は、豚肉などの生産奨励、便乗値上げの監視強化を図るとみられる。
 8月のCPI上昇率は、都市部では6.2%だったが、農村部では7.2%に加速。このため、政府は低所得家庭への補助など、国民の不満を緩和する対策を進める方針だ。
 中国政府の今年のCPI上昇率の目標は「3%以内」だが、1~8月で前年同期比3.9%に達し、実現は困難な状況。
 食品価格を除くと、8月は0.9%上昇にとどまり、インフレ加速は「物価全体には波及していない」(専門家)ものの、動向を見ながら小刻みな利上げなど引き締め策を継続するとみられる。(了)

インフレへの懸念を表明=中国人民銀総裁

2007年09月10日 | 国内マクロ
 【バーゼル10日ロイターES=時事】中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は10日、記者団に対し、インフレへに対する懸念を問われ、「はっきりと感じている。インフレに対処することはわれわれの目標だ」と語った。(了)

中国の8月の卸売物価、2.6%上昇

2007年09月10日 | 国内マクロ
【北京10日時事】中国国家統計局は10日、今年8月の工業品出荷価格(卸売物価)が前年同月比2.6%上昇したと発表した。上昇率は7月(2.4%)から若干加速したが、比較的落ち着いた水準にとどまった。
 原材料・燃料は同3.8%の上昇。原炭は同3.5%上昇したが、原油は同2.2%の値下がりだった。(了)

中国、預金準備率引き上げ=今年7回目、景気過熱を防止

2007年09月07日 | 金融
【北京6日時事】中国人民銀行(中央銀行)は6日、金融機関が中銀に預け入れる預金準備率を0.5%引き上げ、12.5%とし、今月25日から実施すると発表した。預金準備率の引き上げは今年7回目。
 中国経済は今年1~6月期で11.5%成長に加速した上、7月の消費者物価指数は5.6%の上昇を記録。インフレ懸念も台頭している。貸し出しの伸びも高水準にあり、準備率引き上げで銀行から過剰資金を吸収する。
 人民銀行は8月には今年4回目の利上げと、6回目の準備率引き上げを実施。景気動向を見ながら今後も小刻みな金融引き締めを継続するとみられる。(了)