中華圏はビデオが殆ど出回っておらず
日本では定番にならなかったＶＣＤが主流を占めています。
一般家庭でもカラオケが楽しめるよう、ＶＣＤでは片側が歌入り
片側がカラオケになっています（通常Ｒ側が歌入り）
（一部出回っているＭＶはステレオ音声です）
ＶＣＤとはVideoＣＤの略称で、その名の通り映像再生のためのＣＤです。
したがって、通常のＣＤプレーヤーでは再生不可能で（映像なんで当たり前ですが）
日本ではＶＣＤ対応と書いてあるＤＶＤプレーヤー、または殆どのＰＣで
再生可能となっています（Windows Media Player、Real Player、Quick Time等）
価格も、ＣＤよりも数％安くなっています。
理由は、簡単明瞭でＭＶ関係にも共通していますが
画面に歌詞が出て来る為、歌詞カードが要らないという事です。
では、何故歌詞がそこまで必要であるのか？
中国語を多少でも習った方なら、分かると思いますが
中国には四声という物があって、例えば同じ”あ”と言う言葉でも
一声：真っ直ぐ発音 二声：上がる発音 三声：下がって上がる発音 四声：下がる発音
と言う風に、同じ言葉でも声の調子で意味がまったく変わってしまいます。
そんな訳で、ただ歌を聴いていても意味のまったく分からない歌となってしまいます。
この四声を使うとメロディーが成り立たなくなる
メロディー通りに歌うと、四声が使えず意味が分からなくなる
そこで、全ての歌に歌詞カードが必要となって来ます。
画面に歌詞が出て来る映像関係は
その為に、コストが下がる訳です。
卡拉OKは世界共通語となっていて
家庭用のＤＶＤプレーヤーにも
マイク端子・マイク用ボリュームが付いており
面白かったのは、プレーヤー本体でのオケのボリューム調整と
何と言ってもキーチェンジ機能が付いていた事です。
キーチェンジャーは普通のＤＶＤでも使えるので
音楽ＤＶＤをかけてるときに、ちょとキーを変えて見たりなんかして
・・・スミマセン、邪道ですね。
ステレオ録音ではないし、画面にでっかく字幕が出て来るのは
ちょっと不満もありますが
再生方式（NTSC or PAL）やリージョンコード等を考えると
海外で買うのは、ＶＣＤが正解かな？とも思います。
一昔前とは違って、Ver.2.0になってからは画質も良くなったし。
閑話休題
【中国でＤＶＤプレーヤーを買う事のメリット】
その① 基本的にリージョンフリー（どの国のＤＶＤでもＯＫ）
その② 定格電力100V～220V 50Hz/60Hz対応（すなわち日本でもコンセントをさすだけ）
その③ ＮＴＳＣ・ＰＡＬ両映像信号対応
ＴＶの映像信号形式（日本ではＮＴＳＣ）を指定すればそれでＯＫ
中国では、ＮＴＳＣ・ＰＡＬ両方とも出回っているため
両方対応しないと、売れないようです。
その④ カラオケ機能搭載
あんまし日本ではＶＣＤのカラオケには縁が有りませんが
プレーヤー本体でボリュ－ム調整が出来るので結構楽
キーチェンジャーが付いているので、普通のＤＶＤでもキーを変えて遊べる
（これってメリットか？）
その⑤ Jpg、mpeg再生対応
ＣＤ，ＤＶＤに焼いた画像、映像がそのまま見られる。
その⑥ これだけ高機能で、１万円以下！（１元≒15円で換算）
ちなみに私の持っている奴は、SHINCO”と言う中国のメーカ品です
panasonicとかありましたが、リージョンコードとか
守ってたらやだなぁ・・・と思い、中国製にしました。
要するに、どんなメディアを買って来ても再生可能と言う事ですね。
注意点：中国では、日本のような家電店と言うのは見かけません。
主にデパートで買う事になると思います。
ちなみに上海は、伊勢丹が有って新宿店でアフターサービスを
受けられるので、心配な方は伊勢丹で購入するのが良いでしょう。
多少割高になると思いますが。
（私は、上海第一百貨店で買いました）
と、まぁ色々と書きましたが、中国へ行く機会が有った時に
”あぁ、そう言えば・・・”と思い出して頂ければ幸いです。
