@Guitar & Music & China

日本・中国を中心とした主に音楽と楽器を紹介します(節操はありません(笑)楽器は主にGuitarです)

【中国古典楽器】二胡(蘇州型)

2005-06-23 | 中国古典楽器
【二胡(アールフー(erhu)】

久し振りの中国古典楽器、蘇州製の二胡です。
以前に北京製の二胡の事を書きましたが
それをさかのぼる事1年弱前に買った、初めての中国製二胡です。
又詳しい事は詳しい方にお任せして(相変わらずの手抜き)
買った時の経緯なんぞを書いて見たいと思います。

初めて中国に行った目的は”琵琶”の購入でしたが
琵琶を買ったお店(何故か中古鋼琴(ピアノ)店(笑))で、お店のお姉さんが
ついでとばかりに”二胡”の弾き方まで手解きしてくれて
それ以来”機会があったら、二胡も買いに行きたいな”なんか思っておりましたら
格安航空券がゲット出来まして、時間もある時期でしたので
「んだば、一丁二胡でも買いに行くかい!」なんちゅう訳の分からんノリで
再び上海の地に立った私でありました。

元々が二胡購入目的でありましたので、ゆったりと”7泊8日”の予定で
上海浦東空港に土曜夜中に入り、その日は近くのホテルに一泊しました。
着いた時は結構な雨が降っていて”大丈夫かな?”と思いつつその日は就寝
翌日には雨も上がり、空港まで行って市街行きのバスで一路上海市街へ。
約1時間で市街に着き、そのまま一度ホテルにチェクインして荷物を置き
早速、楽器屋の集まる金陵東路へ向かいました。

琵琶を買った鋼琴店に行こうとも思ったのですが、行ったらそのまま勢いで
買わされそうだったんで(笑)折角来たのだから色んな店を回ってみようと
東路を東から西へ、道の左右の店を片っ端から入り(大体の店に二胡は置いてある)
見て回ったのですが、そこは素人の悲しさか、どんな物が良いか分からず
いたずらに時間ばかりが過ぎて行きました。

ある店に入った時は(ほぼエレキ専門みたいな店でしたが)店のにいちゃんが
近くの二胡の先生を呼びに行き、しばしの二胡講座となりました。
その店の兄ちゃんは”この間は3000元もする二胡を3本も買って行った人がいた”と
自慢げに話していましたが、基本的に買う楽器を弾ける店員のいる店でないと
信用出来ないし(個人的な思い込み)高い物を買わされそうな感じでしたので
”又後で来ます”と言い店を出ました。

いよいよ回りきり、鋼琴店くらいしか入ってない店がなくなり”行ってみんべぇか”と
その店に入りました(結構ドキドキ物でした(笑))
入ってパッと店の中を見ると、前回丁寧に教えてくれたお姉さんを発見!
お姉さんがこちらを見て、一分も経たない内に”あら~!あんたら又来たの?!”と
私たちの事を覚えていてくれました(ちなみに通訳代わりの姉と一緒でした)

”今度は二胡を買いに来た”と言うと、前回と同じように”まぁ座れ””まぁ水でも飲め”
更には”汗を拭け”とティッシュをくれたりで、相変わらずの勢いでした。
しばし休憩の後、お姉さんは早速二胡を持って来てくれて買うと決まっていない内に
さぁ始まりました!二胡講座!!(笑)
”座るのは椅子の前1/3””肘は直角!””手首を使う!”とまぁ厳しい先生振りでした。

一通り教えて貰った後、お姉さんが”これは良い二胡だよ”と言って奨めた二胡は
一番高い物ではなく四番目くらいに高い二胡でした。
日本人相手だから、一番高い物を奨めても可笑しくなんですけどね、こう言う場合。
わざわざ高い二胡を奨めずに手頃な二胡を奨めてくれたお姉さんを信じて
その店で購入する事にしました(勢いに負けた感もありますが(笑))

翌日、早速許可書を申請する為に農林局へ行き、申請して来ました。
必要な物は、買った物、領収書、パスポート、申請料だけでOKでした。
(今は、買った店で蛇皮だと言う証明書が必要らしいです)
帰国日を記入する箇所があり、日付を書くと「前日に取りに来い」との事
”まぁ仕方ないかな、結構申請あるだろうし”と思いつつ
物を置いて帰りました(物は置いてきて、受け取る際パスポートが必要です)
農林局のある場所は、田林新村(日本で言う新町に相当)と言う所の近くで
上海体育館の前に伸びる道を真っ直ぐ行った所でした。

帰り道は、CD屋を探しながら田林の道をてろてろ歩いて行きました。
途中100mくらいの間に10件くらいのCD屋があって、入る度に
私の荷物は多くなり、回り終わった頃にはバックパックが満タンでした。
で、一旦荷物を置きにホテルに戻り、またCD屋探しに出掛ける私でありました(笑)

殆どの人は、農林局までタクシーで行かれると思いますが、お金のない私は
バスで行きました(乗り換え入れて、たしか5元くらいでした)
まぁ日本に比べてタクシーが安いんで、その方が楽ですけどね(笑)

で、前に先延ばしにした”北京製”と”蘇州製”の二胡の違いを
少し書いて見ようと思います(分かり易い違いだけですが)
正面から見た分には、殆ど変わりはありませんが、本体を乗せる台座が
”北京製”と”蘇州製”では大きな違いがあるので、わかり易いと思います。

↓北京製は台座がカマボコ型  ↓蘇州製はこんな形ボキャブラリー不足・・・


ちなみに、胴の形の違いは両方共に 六角形、八角形がありますので
見分ける材料にはなりません。

大きく違うのは胴の後ろ側ですね。

↓これが北京製          ↓こちらが蘇州製


北京製は、縁に少し飾りがありますが胴の中身が見えて共鳴用の筒らしき物が見えます。
それに対して蘇州製は、網の目のように飾りが施されており見た目が綺麗です。
北京製の裏側が丸くなっているのは、全てそうなのか私には分かりません。
北京製・蘇州製・六角形・八角形、どれが良いかは分かりません。
八角形は、角の角度をなだらかにして弓が引っ掛からないように近年改良された物で
どちらが良いかは、腕と好みの問題だと思います(笑)

ちなみに、素材は北京製が紅木(マホガニー)蘇州製が紫檀(ローズウッド)です。
その他にも、黒檀(エボニー)老紅木(切って相当な年月が経っているマホガニー
大昔の家具から取る場合が多く、現在ではもっとも高級な素材となっている)と
色々ありますが、当然の事ながら材質が硬いほど音も硬質になります。

ちなみに、今回この写真を撮るまで”蘇州型”も八角形だと思い込んでいたのは
何を隠そう私です(苦笑)
思い込みって怖いですね・・・いろんな意味で(汗)

おっきな画像はこちら

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (右京 里菜)
2006-02-10 15:16:04
はじめてです。全部読みました。とても、わかりやすかったです。これからも、いろいろ教えてください。
返信する
Unknown (右京里菜)
2006-10-11 15:02:11
お久しぶりです。無事に、総合が、終わりました。
返信する

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