竹心の魚族に乾杯

Have you ever seen mythos?
登場する団体名、河川名は実在のものとは一切関係ございません。

22/08/26 祭りのあと!?

2022年08月26日 22時25分09秒 | 鮎修行
今日は令和4年18戦目。

夜勤明けです。仮眠を取った後、竿とタモをクルマに積み込みます。
今まで渇水が長く続いたため、この増水で一気に鮎の活性が上がるような気がするんですよ。

先日、6号の錘でもまだ軽いなと感じたため、調達をせねばと急遽釣具屋に寄ります。
売場を見るとなんと7号と8号の錘がない。ひょ、ひょっとして祭り開催中??
くぅ〜っ、7号と8号は残りがまだ1個ずつあったはず! とにかく釣り場へ急行します!




15時、到着すると期待とは裏腹にやや減水。しかもかなり澄んでいます。ハネは見られず。

先日から使用しているコロガシ竿ですが、今日は#1〜4を旧型(たぶん30t)ブランクスと入れ替えてみます。感度は鈍いですが、少しでもキャッチ率を上げたいんです。

天秤は、腕を短くした方がフッキング率が上がるだろうと考え、思い切って短くしてみました。夕マヅメでアタリが大きいので腕のしなやかさはこの際度外視で、線径も、良型が喰ってきてハリスに掛かる負荷が限界に達した時にバネが活きるてくれるよう、0.5mmに上げてみました。

上針は付けてもどっちみち切られるので、上針なしにしてその代わり天秤に2本の毛鉤を付けてみます。
短い方のハリスに暗烏、長い方のハリスには水が澄んでるので茶熊を付けます。このポイントではどちらも実績のある毛鉤です。


16時50分、ヒラキでゆっくり引き上げるといきなり前触れなくガッと激しいアタリ。竿を淀みの方に回し、なんとか寄せ、カワウも飲み込めなさそうな25cm級の、すっげー興奮しましたが残念、大ウグイ。

オートリリースで写真なし。

針は茶熊でした。

続いて16時55分。

12cmクラスの小鮎。同じく茶熊にて。

やがてハネが一面で見られるようになってきました。
チャンス到来かと思いきや、思いの外アタリは少なく、やっと来たと思ったら短ハリスに付けた暗烏の方に来ました。そこで、長ハリスを暗烏に、短ハリスを夕映に替えます。


ところがここで流れはいったん沈黙します。

減水してるので錘は5号でも良さそうな感じですが、6号で続行します。軽いオモリで相手に主導権とられるのが嫌なんですよ。何せ夕マヅメですから、そこまでシビアじゃないと思いますし。気合いですよ。


さて18時半、ようやく当たり始めます。

けれども連続して来ません。アタリも小さく弱々しいです。
昼間、岸際でヒラヒラしていて、夕方だけ毛鉤を追うような遊び鮎です。
鮎が小さいので、なかなか掛かりません。

この、乗らない鮎をどうやって乗せるか?

「カツカツというアタリがあったら竿をいったん緩める」、これはわりと誰でもやっています。これでヒット率が2〜3割上昇すればいい方。活性の著しく低い日ですと、この「カツカツ」アタリをまったく掛けられずに終わってしまうこともあります。

問題はここから。

やる気のない鮎は比較的短時間で針を放してしまうと思います。これはタケダの想像なんですが、この時、鮎は水平にスイーッと泳いでいると思います。鮎が群れをなしている場合、多くの場合下流に泳いで行くと思います。このとき流速が緩ければ比較的表層で下流に向かうようです。流れが充分に緩ければ頭を完全に下流に向けていると思います。

毛鉤を喰いに上がって来た鮎が、なぜ下流に向かって泳ぐのか?なぜすぐに底に向かってUターンしないのか?理由は定かではありません。喰いが立つのは「下り」の群れなのか、それとも群れから遠ざかろうとしているだけのか、オモリの重さ・抵抗を感じ、それに抗おうとしているのか、あるいは単に上からテンションを掛けられるのが嫌なだけのか…。どちらにしてもこの段階では鮎はまだ全力での抵抗はしません。

その一方で、興奮しやすい個体は下流に泳いで行かず、一種のパニック状態で天秤の周りをぐるぐる回ります。ですからわりと容易に針に掛かると思います。
針を咥えてスイーッと下流に向かった鮎は、「竿を止めて引き込みを待つ」だけだと掛からないか掛かりが浅くてバレるようです。ハッキリ言って掛からない奴が多いです。

では積極的に合わせを入れれば?

さんざんやってみました。が、これが不思議なくらい掛かりません。
やはり、深く針掛かりさせるためには鮎が下を向いた瞬間に乗せるしかないんじゃないかと思います。ここまで(7〜8月)の実釣から総括すると、鮎が水平姿勢を保っている間は、どんなタイミングで合わせても無駄という結論です。合わせの方向もいろいろ試してみましたがことごとく徒労に終わっています。
鮎に下を向かさせるためには上からテンションを掛ける必要があるのではないかと考えています。また逆にオモリを下げると鮎が逆らって上を向こうとするのでフッキング率は低下するのではないかと思います。ちょっとワカサギ釣りと似ているかもしれません。

では上からテンションを掛け続けるためには?

それにはやはり、スイーッと泳いで行く鮎に合わせて仕掛もスイーッと平行移動させ、敵の目(口?)を欺く必要があると思われます。上から極く軽くテンションを掛けつつ、竿先に垂れ下がったオモリを鮎にぶつけていくイメージですかね。オモリを引っ張る鮎に合わせて後から竿先を送っていく程度ではダメで、左右どちらか鮎が動く方向に先回りして竿先を回します。目印が見えていれば目印が動いた方向に即座に竿を回します。竿が重たいですが我慢です。

夕マヅメでしたら暗くて目印がおぼろげにしか見えないので、泳いで行く方向は十中八九下流だろうとの推測のもと、ヤマカンで竿を送って行きます。水圧の関係で、表層ほど鮎の動きはすばしこくなります。仕掛を送るスピード、竿先の高さなど、手感を頼りに竿先を送ります。となると竿の軽さ、硬さ、高い弾性率、強いテーパー、元竿・元上の剛性など全部必要になってくるはずです。夕釣り専用竿があったらぜひ欲しいぐらいです。

竿先を水平に送って行くと、やがて鮎が横移動をやめますからテンションが緩んで来ます。このとき「聞く」ようにして(テンションを緩めないように)竿先を微妙に持ち上げると、異変に気付いて急に下に潜ろうとするようです。すると竿のバネでしっかり針掛かりするようですね。鮎がびっくりして全力を振り絞るまで張らず緩めずでテンションキープします。すなわちこれが「待つ」ということなのでしょう。


幸いなことに、先日と打って変わって今日の鮎はおとなしく、激しいアタリはほぼ皆無でした。お陰で乏しいテクニックをフルに試せましたね。もしかしたら今日使用した天秤のせいもあるのかも知れませんが。
今日は比較的底近くで当たってきてくれたのも助かりましたね。表層で喰ってくるコンディションだったらこんなに試せなかったかも。

とまあこんな感じで悪戦苦闘しましたが、まだまだ打率3〜4割といったところ。今日は型も一回り小さく、難しさは格別です。

また、「カツカツ」の前の「コン」で放されてしまうアタリもまだまだあり、天秤のしなやかさももうちょっと必要だなと感じました。掛かりの良さと食い込みの良さの両立、今後の課題がまた一つ増えましたね。


やがて19時、良型ラッシュが来るとすればこれから…のはずだったのですが、今日はなしのつぶてです。小型鮎のアタリは既に止まっています。

19時半、明日朝勤のため調査終了。

今回、小型鮎対策で天秤の腕を短くしてみましたが効果があったのかどうか判然とせず。さらなるテストが必要でしょう。

アタリが手に伝わる感触はやや鈍かったです。もう少し感度を上げたいところ。

ですが個人的には、ドブ釣りの天秤に求める機能は一にも二にも①取り込み時のバラシの軽減;②絡み防止;そして①②を満たした上で③太穂先・大オモリに因る違和感の軽減;だと思ってるので、④フッキング率の向上;⑤感度;については釣果に直結する要素ではありますが、もし可能であれば、というところです。尤も、①に関してはリールを使う場合この限りではないわけですが。

それともう一つ、大事なことを忘れてました。前回、前々回と立て続けに、上針を持って行かれるという事態が起きました。それで今回、天秤に2本の針を付けるという苦肉の策を講じていたのでした。⑥ハリスを切られないようにすること、これ大事です。


さて、釣果の方は10数尾。すべてリリース。写真なし。


が、しか〜し、

今ごろこんな状態で残り1ヶ月を戦えるのか??




[日時]2022年8月26日(金)
[天候]曇り時々晴、風あり
[水温]25°C、澄み、平水
[時間]15時〜19時半
[釣果]8〜12cm×??尾
[バラシ]1
[アタリ]20回程度
[誘い方]スロー(ボトム〜中層、水深1.1mカケアガリ)
[竿]宇崎日新スーパーマルチGX鮎コロガシ600(穂先φ2.0、旧型#1〜4錘負荷5〜12号換装)
[毛鉤]下針①:暗烏→夕映→苔虫
    下針②:茶熊→暗烏(ハリス35cm)
[天秤]自作片天秤(ステンレスφ0.5腕45mm)
[道糸]東レ トヨフロンLハード 0.6号
[先糸]通し
[オモリ]ナス型6号
[中通し玉ウキ]なし
[小遣い]千円(タバコ、コーヒー他)
[感想]増水はすっかり収まっておりました。またもや肩透かしを食らっちゃいました。

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