福岡県医療用ウィッグ(かつら)を作る再現美容師chikaブログ

美容師のわたし…シングルマザーのわたし…乳ガンだったわたし…更年期障害と闘ったわたし…素直な想いを綴り伝えたい

右腕リハビリと副作用

2009-08-12 23:28:42 | 日記

術後1ヶ月半から、抗癌剤点滴治療に入り、緊急入院後で服用抗癌剤は止めて、点滴治療のみに変わりました。


今度は大丈夫かな?

私は主治医がおっしゃるように8本体内に注ぎたかった
主治医を信頼していたし、8本入れたら体内の癌細胞は無くなると信じ切っていました


左腕の血管痛を避けたい事から主治医へ足から点滴を射ちたいと伝えました

主治医は足から点滴抗癌剤を入れる事はかなり悩まれましたが、私の右腕のリスクと更に左腕までリスクを負いたくないと言う気持ちを受け入れてくれましたが抗癌剤点滴専門の看護師さんは、ものすごく反対されました


点滴抗癌剤が血管から漏れてしまったら大変な事になると言われましたが、左腕は真っ直ぐに曲がらない状態でした

トイレ行きは片足のケンケンして行きました


翌週は左手の甲からの投与を希望しました。


抗癌剤は一本、二本、三本と射つたびに体内に蓄積されると知りました


そう言えば?
足が腫れていて痛い

病院へ


血管が阻害していたのでした


血管は約三十センチが腫れ血管が青紫色に変色していきました。


湿布を張り腫れてしまった足首から三十センチ上迄にベタベタしました


数日後で左手の甲も腫れてきました


右足と左手には湿布がズラリ


実家へ遊びに行った時は、近所のおばちゃんに出会い

どないしたん?交通事故でもしたん?


側にいた母親は私の闘病すべてを言わないで欲しいと言われていましたので…

ちょっとやっちゃいました(;^_^A


本当はすべてを伝えてこのおばちゃんにも乳癌検診を受診してもらうように訴えたかった(>_<)
でも言えなかった。

抗癌剤点滴が体内から消えるまで時間がかかりました

足・手の甲の腫れと痛みも時間がかかりました(>_<)

残すは2本や


同じリスクあるナースさん

2009-08-10 22:49:21 | 日記

内科病棟の個室に一人緊急入院

看護師さんが入って来られました。

「可愛そうにこんなに髪の毛も抜けてしまって…苦しいね実は、私も同じリスクある人間ですあなたと同じ主治医に命救ってもらえたんよ私は両胸を失いました。でもこんなに今は元気ですだから貴方も元気になれる


意識朦朧としていましたが未だこのリスクある看護師さんの顔と髪型は鮮明に覚えています


真夜中なのに…


定年間近の主治医とオペに立ち会って下さったドクターと研修医の高橋君も病棟へ駆けつけて下さいました


先生…私の骨髄が弱くて、本当にごめんなさい

院内のドクターと看護師さんの励ましと強く導かれる絆が本当によく感じました

この病院に出会えて本当に良かった


翌朝外科病棟へ移動し…面会謝絶と脱走禁止の為にナースステーションの目の前の個室です


脱走禁止って…
しませんよ(笑)


手術以来一度もお見舞いに来てくれなかった母親が毎日病院へ来てくれました

お母さん体調イマイチやのに来てくれて大丈夫?
私はここにいたら安心できるし、無理したらあかんよ

母親は


あんたの命が危ないってあの夜先生から電話があってん…毎日ここに来るしな

緊急入院は嫌でしたが…
母親との時間を与えてもらえた事に感謝しました


母親とは心の距離感を十代から感じていましたから…二人で懐かしい思い出話をたくさんできた素晴らしい時間でした


母親との和解
一番望んでいた事でしたから…


緊急入院後で深夜一度ものすごい腰に激痛が走りもがき苦しみました。
ベットの枕には髪の毛が散乱状態で苦しみながらナースコールを呼び、痛み止めの薬をもらいました。


腰の激痛原因は、骨髄への副作用でした


私の骨髄はものすごくデリケートだと診断されました



ふたたび緊急入院

2009-08-10 22:22:56 | 日記

抗癌剤点滴治療は、私の予想通りには上手く事が運ばなかった


2クール目の三回目投与時には…白血球激減
白血球を増やす為に注射を左腕に一体何本射ったら数値が上がるんやろぅ


右腕リンパ腺を全摘出しているので、リンパ腺の流れが止まりやすい為に注射全ては左腕です
リスクある右腕をこれ以上負担をかけたくなかった。

今日は抗癌剤点滴射てるかな?採血して数値を調べて主治医が判断されます

白血球増殖する注射を日にちをあけて射ち、採血する行為から、左腕迄にリスクを負う事になりました。

痛い痛い点滴が痛いと言っていたお年寄りもこのリスクを負っていたんだなと思い出しました


血管痛


何度も注射針を刺す事で血管が固くなり、採血しても血が抜けにくく看護師さんは困っていました


何とか2クール目の三本目4本目と抗癌剤点滴を体内に入れました。


風邪かな?ちょっとしんどいなぁ…病院に行って風邪薬もらってこようかな


そう言い残して夜遅く病院へ伺いました


体調を整える為の点滴を左腕を避けて、足に入れてもらいました。

採血結果が出たもようです


内科のドクターは焦った表情で足に入れてる点滴を左腕に即変えるように看護師さんに伝えました。


何?何です?私…お家に子供二人お留守番で点滴終わったら帰りたいです。あきませんか?


お家には帰れませんよ 身内の方に連絡をしたいので電話番号を教えて頂けますか?


私はどうなっているのか?意味がわからなかった

自宅には戻る事は不可能でした

白血球が600しかなく。体調異変はウィルス感染しているかもしれないと告げられ…面会謝絶緊急入院となりました



子供達の優しさ

2009-08-10 00:35:20 | 日記

1クール後で体調異変が続きました

骨髄…白血球の数値が激減してしまいました


思うように2クール目からの投与は厳しい状態になってしまったのです。


年齢問わず…骨髄数値の激減は投与してみないと分からないと言われました。

白血球が激減すると、とにかく疲れやすく立つ事も歩行も辛い状態で歩いたら休み休みと言う感じと、何より怖いのは抵抗力がないため、感染しやすい状態になります院内では院内感染の注意力からマスクは必須条件でした

月曜日に投与すると、火曜~水曜日がピークに辛くて自宅で安静でしたが日替わりに子供達のお友達が遊びに来てくれました。
本当に辛い時は、小さな子供達もその状況を理解してくれて、一人で寝かしてくれました。
時には…千羽鶴さんの前にチョコンと正座し…

早く治りますように

と願う姿を見た時は思わず布団の中で泣きました

どんな時も私を一人きりにしたくないって気持ちが本当によく伝わりました。

体調がマシな時は近隣の噴水公園へ子供達とつるみ一緒に水浴びを楽しんだり

二人が習うサッカースクール見学にグランドへ足を運びました


感動する事、興奮する事は発癌性阻止するのだと主治医から言われました。


そして笑う事も大切な事だと


懐かしい青春ドラマのDVDを子供達と一緒に観賞してシンミリピュア気分に浸り

時にはお笑いのDVDをレンタルし笑いこけたり


主治医が教えてくれた阻止治療効果を色々と試しました。



髪は女の命

2009-08-09 01:07:57 | 日記

と言うくらい大切ですね
脱毛を拒み、抗癌剤を拒否して命失う女性も多いと思います


脱毛を経験し…髪の毛の重要性…心から痛感しました

ウィッグ生活に慣れるまで僅かな時間でしたが…


ずっと外出する時は色々な不安もありました。


似合うウィッグはウィッグとバレませんし、毎日色んなスタイルにチェンジして気分転換できる喜びと…帽子も購入して、お洒落の深さと楽しみも存分体感しました。


脱毛した地肌をよく見ると

毛穴がなくなっている部分と毛穴が残りわずかな髪の毛が生えている部分と入れ交じり

ドラマである脱毛したツルツルしたスキンへッドではありませんでした


中には、眉毛、まつ毛も抜けてしまいます

私はまつ毛が薄くなったのか?ビューラーができる量はありませんでした


髪の毛って頭をものすごく守ってくれている大役と…どんなに可愛い服装であっても、髪の毛がなかったらマッチングしません。


サロンから帰宅後先ずはウィッグをポイっ…ドレッサーに映る自分の姿を見ては毎回


あんた…イケてへん(^ω^)
髪の毛がなかったらお洒落してても決らへんな(^ω^)

私の仕事美容師ってものすごく大切な所を触らせてもらい切ってデザインしているねんな
責任重大な仕事なんや

髪の毛を失った事で…美容師の仕事の原点に気づいたのでした


同じ患者さんから…


美容師だからこそ脱毛して何かを感じてもらいたい


と言われた言葉の意味がこの時期に実感しました


突然襲った副作用

2009-08-08 05:15:25 | 日記

1クール…二本目を済ませたら?

あれ?髪の毛が…抜けてる脱毛が始まったんや
頭に手を入れて抜くと…数本手の平に髪の毛が付いていました
スルスル抜けるって感じで
翌日からは、物凄い勢いで抜け始めました

今の髪型お気に入りやのに仕方ない


私は抜け落ちる髪の毛を見てある事を思いつきました


点滴が効いてる証拠やんどうせ抜けるんやし…後輩に髪の毛好きにやってもらおう


支店のアシスタントだった吉井君に毛先を揃えてパーマをあててもらいました基本的なカットしかできない時期でしたが…『スタイルを感じて創る』と言う事を学んでもらいたかったこれは…
強烈な脱毛が始まる前のエピソードです

強烈な脱毛が始まると…シャンプーも大変で、ずっと抜け落ちるので…排水溝は髪の毛で山盛りの
タオルで拭いてもずっと抜け落ちて…
一体いつお風呂場から出れるんやろ


髪の毛をベリーショートにしよう


スタイリストになった所だった渋くんにお電話


脱毛の話から…未だそのテクニック使った事ない技法を好きなようにカットしてほしいと伝えました

創作力を高めてもらいたかったトレーニング用ウィッグ(マネキン)を切ってのお勉強ばかりでは、感性は養えないしね


脱毛するカットモデルになるとは全く考えていなかったな


渋君と逢ったのは久々で、私の闘病生活の事にも会話には出さないスタイリストでした

支店のスタッフルームでスタイルチェンジ


コームでとかして切りたいんですが…ずっと抜け落ちてガイドラインが見えません


難しいやろ(笑)
頑張って可愛くしてや

手の角度を感じて切って、私に似合うショートにしてや


抜け落ちる髪の毛と切りたい髪の毛で悪戦苦闘の渋くんの姿を未だ忘れられません


スタイルは本当に可愛かった翌朝可愛くなった私のスタイルを写メ撮りし…記念として渋君へメール送信

その3日後で可愛かったスタイルは見事に原型はなくなっていました


私の脱毛期間はあっという間の出来事でした

初・投与後の私

2009-08-07 19:43:54 | 日記

保育園へお迎えに行き、帰宅後…

ちょっと気持ちが悪いな吐き気が…

おトイレへ


何かこれって…

つわりと似てる


寝たらきっと大丈夫やろ

翌朝は特にかわりない朝を迎えました


抗癌剤って思っていたよりも怖くないかも
このままスムーズに8本射てたらいいな


私はそう願いました


翌週の月曜日も同じように二本目を射ちました

化学療法室内の雰囲気には相変わらず慣れずでしたがウォークマンと美容師雑誌を観ては時よりウツツと居眠り


呑気な患者さんでした

30分の吐き気止めの点滴と点滴抗癌剤で約三時間半
やはり間でおトイレにも行きたくなります


ガラガラと点滴抗癌剤と一緒にお向かいのおトイレへ…


その回りには外来患者さんがズラリと診察待ちをされています。


化学療法室内から出た私を見つめていた視線がいやに気になってしまいました。

内心…化学療法室内から点滴ぶら下げて出た私は『只今癌治療中なんです』って言ってるのとおなじやな

視線を感じ視線を背ける人達を感じ…

複雑な想いだった。


患者意識はあまりなかった私でしたが…


この時だけは癌患者と言う意識になりました


私は今、闘っているんですだから何も言わないでほしい。そっとしておいてほしい。


自宅にお見舞いに来て下さる人、電話でのお見舞いにメール


暇してるやろ?


のメールはさすがに悲しかった


自宅に居ても居留守をしたり、朝から息子と公園に行ったりする体力はまだまだありました。


しんどくてもわざわざ会いに来てくれる方々へしんどい顔ができないし言えない自分に苛々していた時期でした



初めての抗癌剤点滴投与

2009-08-06 21:38:33 | 日記

御先祖供養のお墓参りに私達家族はよく伺いました。
何か試練を受ける度に、他界した大好きだったお爺ちゃんにコミュニケーションを図りました


初めての抗癌剤点滴投与の日も快晴だった


持ち物は…美容師雑誌とウォークマン

血圧を図りました。


先ずは、吐き気止めの点滴を30分…

終了時に真っ赤な色の抗癌剤点滴を看護師さんが持参されました。


投与が始まりました…


室内にはベッドが数台並びカーテンで仕切りがしてありますが他の患者さんと看護師さんの声はよく聞こえました。

耳を澄ませば…静かに流れるクラッシックの音楽が流れていましたが…


年配の同じ癌患者さんが苦しみ出しました


痛い痛い…点滴が痛い…

看護師さんと主治医の先生は患者さんを優しく励ましてられました。


私は辛く苦しむ患者さんを感じる事が辛くなりました

この投与部屋を後にし…

入院中の憩いの場所…院内外の中庭へ行きました

初の点滴抗癌剤場所は野外で行いました。


看護師さんは私の辛さを理解して下さり


何かあればこのブザーを押してくださいねっ


快晴だった空を観ながら、野外での空気や風を感じながら、ゆっくり落ちる点滴抗癌剤を見つめていました

怖さも逃げる弱さももぅ何もない


ただ、体の隅々迄抗癌剤点滴が行き渡り、癌細胞を殺してもらいたかった。


効きますように



肉体改造計画

2009-08-05 19:38:41 | 日記

抗がん剤点滴投与を前に、私は色んな事を考えていました


副作用からの吐き気で食欲を失い、体力的に参ってしまったら…

抗がん剤治療は難航し…

2人の生活に差し支えてしまうのではないか?

最悪期の事を考慮し

肉体改造計画実行とは

軽めのランニングや体操と
体重を5キロ増量


二週間ちょっとの月日でした


1日5食
を二週間ちょっとで

5キロ増量してしまいました


食べれなくても?体力消耗しないんと違う?


副作用と闘う為に色んな妄想が繰り広げられた、つかの間の歳月だった


抗がん剤治療がうまければ美容師カムバック

抗がん剤治療は

2007・6・4(月)

1COOL…二本

1ヶ月に二回の投与になりました


右腕リハビリは近隣の接骨院で診察とリハビリ指導を受けていました


モチベーションは異常な位高かった。


美容師…普通の生活を取り戻したかったからだ



抗癌剤点滴投与前に…

2009-08-05 00:22:39 | 日記

脱毛するって主治医からの言葉から…

子供達と3人でウィッグを二種類準備し、何度も切り直しました


本間に海部さんになるんやろうか?

髪の毛が多い私には…疑問だった。
抗癌剤点滴って…怖い点滴?辛い点滴?痛い点滴?


抗癌剤点滴投与前に…

子供達には本当の病名を伝えた方がいいなと感じました。


何故なら?


脱毛や副作用でもし苦しむ姿を見せてしまっては、2人は不安でたまらなくなるかも


2人を呼びました。


「ちょっと大切な話があるんやけど…聞いてくれるかな?」


2人はじっとしていました

「お母さんの病気の事なんやけど…虫さんは…癌やねん


娘は驚いた表情で


「お母さん癌って死ぬやんかお母さんが死んだら私らどないしたらいいんや?」


「それがな…中々死なへんねん今から癌を殺す薬を身体に入れてもらうねん。ちょっと大変になると思うねんけど…お母さん頑張るし安心してや


癌は死ぬ病気だと思っていたんやね…
癌って言葉を知ってたんや

娘はこのカミングアウト以後、癌と言う言葉に過敏になりました


テレビで癌についての報道やドキュメンタリーだった余命一ヶ月の花嫁も同時期に放送されました。
再発した千恵さんを襲う末期癌と強く向き合い闘う姿を画面を通じて泣きました

小さな子供達の心にショックを与えてしまいましたが私と一緒に癌を受け入れてもらいたかった。


未知の抗がん剤点滴投与

一本目が私の体内にもうすぐ入ります…


怖いけど…前向きに闘うしかない


私には子供達を育て上げる親としての責任があるやから…