満ちるは桜。

好きなものを書いてる普通の人日記。

A.B.C-Z応援してるよー。

2016年11月06日 22時24分48秒 | A.B.C-Z
カレンダー楽しみです(^^)

色々書いてたけど、消しました。

ファンはやめないです。

それでは!
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雪がひどい

2016年11月06日 18時39分53秒 | ブログ
寒い
昨日降りつつも雨に変わったのでとけるかなぁ…って目覚めたら、積もってる(笑)。
えええ:(;゙゚'ω゚'):
歩きだしたら、雪の重さで私の目線に木の葉っぱがきてる(笑)。
私の背、高橋由美子さんくらい。
(寝盗られ宗介の時に背の差が気になり調べた(笑))
そして、公共交通機関使いだしたら止まったので何事?
と、思っていたら、何と車が雪で立往生していた:(;゙゚'ω゚'):
男性数人がかりで後ろから押す。
本当びっくり!!!一気に冬景色。
とけて凍られると一番困るんだよねー。

一年て早いなぁ
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ファンをやめないけど、という話

2016年11月06日 18時31分56秒 | A.B.C-Z
公録はコンサートMCのような感覚らしい。


今日も公録でしたね(*^^*)


タイトルから御察しの通りです。


というか、今日会った友達には可能な範囲に留めるって宣言しちゃった。
いや、今までがおかしかったから。
熱量がすさまじかったし、色んなもの捻じ曲げてやっていたから。

ラジオの公録をどうしても聴く気が起きない自分がいます。
まぁ、コンサートMCと考えたら、私は参加していないコンサートですから、当然ですね。元々聞けませんから。
おこぼれで元々聞けていたラジオだし。
まぁ、このまま聴かないと思います。
公録は楽しいものだし、ファンもA.B.C-Zにも良い楽しいものだし。
だから、別にやめろとは言いません。
千穐楽の話もやめろとか言いません。
お得意様に態度で返してるだけの話だから。
私はお得意様にはなれないって話です。
雑誌を読んでいるとA.B.C-Zは常に忙しそうです。
充実もしてるんだろうなぁと思います。
でも、そういう事じゃなくて、どう頑張っても埋められない空間ってあるなぁと思います。
でも、私がこんな事を書くのは揺らぎそうだから。

一万字をまた読んだら
アイランドを観たら
戸塚さんの舞台が決まったら

すぐフラッと揺らぎます。
戸塚さんの舞台とか、観たいしね。
すぐホイホイのってしまうから、自制心が欲しいって話です。

私がこの場にいて楽しめる範囲で楽しもうって努力したい。

ラジオは月一。
雑誌と少クラとちゃんずーもあるし。

まー、かなり楽しめますから。

遠出を控えるって話です。
去年も言ってたな:(;゙゚'ω゚'):
できなかったぞ…


ま、頑張ろ。
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ふふふーん

2016年11月05日 22時32分07秒 | ブログ
今日帰り道少し本読んだ。
ニヤニヤが止まらなさそうだったので中断。
ノオ。まだ最初らへんしか読めてないぜ!


はっしー更新しないかなー。
戸塚さん更新しないかなー。


のど飴いただいてご機嫌である。


明日着る服も無事届き、サイズ的にもギリギリセーフ、



……なんて書いて保存しておりましたが、
ずっと頑張っていた事が無事終わりました

グランプリとかは取れなかったんだけど
当初からメンバー皆で狙っていた賞を狙いどおり射止めたので嬉しいです(*^^*)
私以外の方がすごい気合いで頑張ってくださいまして。
微力ながら私もがんばり。
本番が一番楽しかったし良かったです(*^^*)
まだまだ改善点があるのも楽しいです(*^^*)
楽しい(*^^*)
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思わぬ収穫(*^^*)ダイヤルA.B.C☆E

2016年11月04日 19時27分36秒 | A.B.C-Z
良い曲は良い曲だぁ〜なんて思っていたらば!
戸塚さん選曲とな???
五関くんのラジオ面白かったです。
というか、えっちゃんがサクサク話してくれるのもあってラジオ楽しい(^ ^)
新鮮な感じです(*^^*)
予想より面白かったですー。
塚ちゃんの時も面白かったから聴いてみたのよね。
期待値低かったのに、いざ聴いたら楽しかった!
前書いたかもだけど、私ちゃんと「聴く!」ってやらないと、
内容が頭に入るように聴き取れないのです
だから、つまんないとそんな頑張りたくなくて。
流して聞けないこともないけど、あんまりそれだと内容頭に入ってこないし。
それなら聞かない方が楽だし。


そして、ツイッター見てたらブログに辿りつき。
名指しせずとも想像させるブログでした。
その方自身は名前は明らかにしてませんけど。
何でしょう、元々は黄色かった青い猫型ロボット!
って言ってるかのような(笑)、
そういう、まぁ、その人よね。ってブログ。

なんか、楽しかった!

明日も頑張る


以下日記。




緊張感がひどい。

最終的に全てがうまくいきますように。

愛を込めて頑張る
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学生時代に書いたもの06

2016年11月04日 01時13分46秒 | その他
(野暮メモ)
高校の頃書いた作品。
神様が出てきますが、特定の宗教をあらわすものではありません。
何となく心にある神様と天使の存在みたいなものと、
空を飛びたい!みたいな、空が「飛びたい存在」である事への反発みたいなものがあったから書いた記憶。
何より最後のシーンへ無理矢理にでも繋いで書きたかった。
きゅうたという名前は単に変わった名前にしたかったのと、
多分南Q太さんの漫画好きだったから。
そして、伊織は桂正和さんのI"sが好きだったんでしょうね!
最後のシーンを書きたかったキッカケはレイアースのアルシオーネを見たから。
そんな記憶がある。
ちなみに、吃驚は「びっくり」と読んで欲しいです。(ルビふれるのかな?)

(メモ終わり)


神様は、もう私を見守らない。



触れる世界

そう、私がその事を内心で考えること自体は罪ではないのです。寧ろ自然な行為のように思われます。ですが、その事は口にした途端、罪となって私を責めてきそうだと私は思いました。
 実際は、私の考えた事は罪ではありませんでした。早く言ってしまえば良かったとさえ思いました。なぜなら彼女はそれを聞いても嫌がらなかったのですから。寧ろ私の考えを微笑みながら聞いてくれました。
 ここまでは、私のしたことは罪ではなかったと私は思います。今は、そう思えます。失礼だったかも、しれませんがね。ですが、私が次にしたことは、私にとって悲しく、後悔という言葉を思い出さずにはおれない結果となってしまいました。ですから、私のした行為は、罪になり得るのです。
 
―――――・・・私は、彼女から羽を奪いました。
                             葉月薫

一、

「あら?あの子?あぁ、よく見たわよ。あの子可愛いものねぇ。きゅうたちゃんでしょ?―――・・・羽?ああ、いつも背中につけていたわね。本物かですって?あらっアハハ。偽物よ。きゅうたちゃんが言ってたもの。『これは取り外し可能なんだ』って。なぁに?何でそんなこと聞くの?私テレビに出ちゃうのかしら、アハハハハッ。」
                       通りすがりのおば様より

「?あの子?きゅうたって言うんだ。ふーん。天使のコスプレしてる人。あの人にそっくりだよね。葉月さんの奥さんにさ。あれっ?やっぱこーいうことって言っちゃ駄目だった?でも似てるじゃん。顔はさ。」
                       通りすがりのお子様より

二、

天気雨が降った日。あの人(妻)は死にました。空には太陽が出ているはずなのに、頬を伝う水は、私の泪だけではありませんでした。あの人は、この空の様に穏やかに死ねたのでしょうか?私は、この空に降る雨は、私の泪であって、あの人が苦しんだことを表していないことを祈りました。死ぬ時くらい、神が安らぎを彼女に与えてくれると、私は信じていたのです。あの人の葬儀が終わっても、私の泪は少なくなってはいたものの、止まってはくれませんでした。あの人は私の最愛の人でした。死ぬには若過ぎます。強く、純粋で、そして何より温かかった人。私の心に最初に灯を燈したのは、間違いなくあの人でした。私の人生は、本当に平凡なものですけれど、そんな表現をしたくなります。
 それくらい、彼女の存在は私にとって大きいものでした。大きくて、思い出にすることが出来ないくらいに。


でも、それでも私はきゅうたに出会ったし、思い出の量は際限なく増えていく。 


三、

 彼女に出会ったのは、あの人が死んだ事を認めようとした日。泪の乾ききらない、葬儀場からの帰り道ででした。
 ○月☓日(△曜日)晴れ
今日は伊織の葬儀の日だった。一通り葬儀を済ませ、家に帰った。帰り道の途中、公園に立ち寄った。ベンチに座って人の流れを見ていた。もうこの人の流れの中に、伊織が来ることはない。そう思うと私は淋しかった。
そんな事を考えていると、不図天使の羽の様なものをつけた彼女に会った。
                           ―――葉月薫の日記より 

「伊織ッ?!」
思わず出てしまった声を、彼女は聞いてしまったみたいだった。
「あら、残念!私、伊織って名前じゃないんだな!」
彼女はやはり妻そっくりの可愛らしい声で、元気よくそう言った。
「・・・へ?」
「私!私きゅうたって言うの!」
「・・・はぁ。」
「あなたのお名前は?」
「葉月ですけど」
「葉月?下のお名前?」
「あ・・・下の名前は薫ですけど・・・。」
「そうなの!よろしくねッ!薫!」
羽をつけた彼女は、何かを思う暇も、何かを聞き返す暇も与えてくれなかった。
「あ、私の名字は神無月だよ!」
「そうなんですか。・・・。」
「・・・何か気になることでもあって?」
ようやく与えてくれた機会を私は逃さなかった。
「その羽は・・・?」
「これ?欲しい?なら、あなたに差し上げるわ!」
「・・・え?!」
そういったと同時に、彼女は今まで確かに背中から生えているようにしか見えなかった羽を取り外して私に手渡した。


 彼女ですか?とにかく不思議っていう形容詞の似合う女の子でしたよ。嫌な意味じゃなくてね。それに、私に手渡してくれた羽あるじゃないですか。会うたびにつけてるんですよ。だから最初、私は彼女は天使の・・・言っていいのかな?天使のコスプレでも好きなのかなって思ったんですよ(笑)。

                  四、

いつの間にか普通に話すようになった娘。それがきゅうたでした。いつも、足が向いてしまう公園に、いつもどおり羽をつけた彼女がそこにいたのです。最初のころは、本当にひどいもので、私は彼女を通して伊織を見ていました。
 きゅうたはそれくらい、妻にそっくりだったんです。伊織は、まだ幼さを残した少女のような女でしたから。

 私が伊織の死を認めようかと思おうとした日。そんな日にあったからきゅうたを伊織ではないかと思いたくなる。それを弱さと呼ぶのか、仕方のないことだというのか、私は知らない。
 ○月□日(×曜日)曇り
 今日はまたきゅうたに会った。会話をしたと思う。まぁ、だからきゅうたの奇妙な話を聞くことになったんだけど。それにしても毎日つけているこの日記に、きゅうたと会ったこと位しかもう書くことがない。やっぱり伊織がいなくなったというのが大きいのか?
                         ――――葉月薫の日記より
 きゅうたに初めて会った次の日あたりから、三十分仕事に行くのを早くしなければならなくなった。始まる時間が早くなったのだった。それに伴い終わるのも早くなったため、妻としていた夜の散歩代わりに、仕事帰り歩くことにした。
 帰り道。曇っているために少し薄暗い。帰り道の途中に公園があり、公園を通ったほうが早いので公園を通って家に帰ることにした。
 そんな時だった。お約束であるというべきなのか。きゅうたと会ったのだった。夕方、雲が空を支配していたとき、天候のせいで色の暗い木の下にきゅうたは居た。
 「あっ!薫さんですよね?こんばんわですー!」
『こんばんわです』って・・。と思いながらも、挨拶をしないわけにもいかない。別にきゅうたを無視したいわけじゃないから。
「こんばんは。えっと・・なんて呼べばいいですか?」
「好きに呼んでいいですよ。あー・・でもこれって一番困っちゃうよね!えと、私のことはきゅうたって呼び捨てにして!私も薫って呼び捨てしますから!」
「じゃ、こんばんは、きゅうた。」
「薫、こんばんはです♪」
 私がその日目に付いたもの。それはやっぱりきゅうたの背にある羽だった。どうしてもそれに目が行ってしまう。
 きゅうたはそれにきづいたらしく、少し微笑みながら言う。
「薫、私の羽がほんとに気になるんだね。ずっと見てるよね。私、そう見られるたびに羽はずして薫にあげたくなっちゃう。」
あげたくなっちゃうといったのと、はずしたのと、どちらが早かっただろうか。こうしてきゅうたにもらった羽が家にもう三つはある。そして羽を渡した後、きゅうたは嬉しそうな顔をして背を伸ばす。羽がなくなってすっきりしたというような態度で。
 きゅうたが私に羽をあげるのは、もちろん私が珍しそうに見ているからだけではない。それはきゅうたを見ればわかる。演技が下手だから。
「くれる位なら、どうしてきゅうたはいつも羽をつけているんですか?」
「神様がね、つけていないと許してくださらないの。だから、一応つけているだけ。」
「神様・・・?」
「そう!神様!薫ねー、神様にそっくりなんだよ。だから私初めて薫見たとき吃驚しちゃった。」
  私も、初めてきゅうたを見たとき伊織だと思ったよ、と言いたい衝動に駆られた。だけれども私ははっきりとは言わずにこう言った。
「きゅうたも、私の知っている人によく似ていますよ。」
「大事な人?」
「そうです。大事な人ですよ。私の奥さんです。」
「じゃ、可愛いね!その奥さん。」
「あはは。・・・・そうですね。可愛いです。」
 どうしても、その‘可愛い奥さん’はもう死んでしまって居ないことは言えなかった。
 私は自分が気になったことに話題を移した。
「・・・きゅうたは今神様がいるといいましたが、その方はあなたの大事な人のあだ名ですか?」
「違うよ!あー!やだ!薫、今私が変なこと言ってるって思ってるでしょ?」
はいそうですよ、と言えるわけがない。私は黙っているしかなかった。
 黙りこんでいると、私にとって信じがたい光景が目に入った。
きゅうたの羽が、また生えている。
「私、天使なの!だから、神様もいるの!」
「天使ですといわれて、信じる方がいると思いますか?・・・すいません。これってずるい言い方ですね。信じられないってちゃんと言えばいいですね。」
 そう言うと、きゅうたは悲しそうな顔をしたあと、真剣な眼差しでこう言った。
「信じてくれなくても、天使です、しか言いようがない場合、どうすればいいの・・?」
 この問いに、きちんと答えたことは、今も私の中で数少ないいいことであったと思える。


「天使です、って言えばいいんじゃないでしょうか。」


 なんで、こう答えたかですか?きゅうたが、真剣だったからです。ごまかしもせず、私は自分をどう説明すればよいのか、それ以外に方法がわからない。そんな感じだったんです。だから、その前に自分で言った言葉をふっとばしてあんな答え方をしたんだと思います(笑)。多分きゅうたにとって、私の質問は人間に対して「人間であるって信じられないです。だからちゃんとわかるように自分を説明してください。」と言った位困ってしまう言葉だったんじゃないかな。私がそんな事言われたら、困っちゃいますから。
五、

 その日から、彼女は単なる妻に似た女の子から、きゅうたという人にかわりました。一人の人間として、意識し始めたのです。思い出に出来ない伊織をそのままに、私は彼女に対しての興味を抱き始めたのでしょう。妻とは違う、彼女に。

 ただし私がそれに気づいたときっていうのは、大分遅かったですね。妻とは違うんだっていうことに気づいたのが。私はそのときまで、彼女を通して伊織しか見ていなかったと思います。多分、これを言ったら悪いかもしれませんが、きゅうたが天使じゃなかったら、私は彼女を伊織としてしか、見れていなかったと思います。まぁ、もしもの話はないのが常ですし、それに・・。もしもの話は私には要らないんですよね(笑)。彼女たち二人に会えたことが、私の幸せですから。

 きゅうたに会ってから、すでに三ヶ月のときがたっていた。毎日待ち伏せでもしたかのように帰り道の公園にいた彼女に、私はいつも話し相手になってもらっていた。
 「あ、薫やっほー!」
「こんばんは。」
 これが、いつもの私たちの挨拶だった。公園にいたきゅうたが、仕事帰りの私を明るく迎え入れる。
「いつも不思議だったんですが、きゅうたは私と話した後どうしているんですか?」
「んー・・。信じてくれるかどうかわかんないけど、空に帰る。」
「・・・・。空に帰る? 」
 返事を何もしないのもいやだし、とりあえず私はきゅうたの言ったことを言ってみた。
「そう!空に帰るの。やなんだぁ。」
「空に帰る・・ですか?どういうことかよくわかりませんが、何故、きゅうたは嫌いだと感じるんですか?」
 そう言うと、きゅうたはいつもつけている羽を広げ、こういった。
「私にもね、家があるし。空のどっかに。だからね、この羽を使って空までいくの。そしたらいっつも、神様が私を待っていてくれてね、私をお家に帰してくださるの。」
 きゅうたのものの言い方から、私はきゅうたが『神様』に対して好意を抱いていることを感じ取った。
「言い方からすると、きゅうたは神様が空で待っていることは嫌じゃなさそうですが、何が嫌なんですか?」
 私は微笑んでこういった。きゅうたは、私がそういうと空を見上げて嬉しそうな顔をした。
「薫って、いつもこの空を見てるんだよね。」
「ええ、そうですよ。」
 夕暮れ時、燃えるような赤が雲と合わさって空が美しかった。聞こえるのは、公園のせいもあるのか幸せそうな音ばかりで、私には不似合いな気がした。
「私ね、天使であることがね、誇りなの。」
「そうなんですか。」
「うん。でもね、私、空を飛ぶのは、好きじゃないの。」
「なぜですか。」
「私は、この公園とかね、薫がいるところのが好きなの。」
「・・・そうなんですか。」
 私がそういうと、きゅうたははっきりとこういった。



    「私は、見下ろすための空は要らない。見上げるための空がほしい。」
 



 きゅうたね、これほんとにはっきり言ったんですよ(笑)。だから、よくわかりました。きゅうたがこの、私たちがいる場所にわざわざ来た理由が。空が、本当に綺麗な日だったんで、余計にきゅうたの気持ちがわかりそうな気がしましたね。いつも、私が望まなくても気がつけばそこにある。それが空だったんですけど、きゅうたに会ってからよくわざと空を見上げてみたりしました。・・・もちろん、今も見ますよ。

六、

 きゅうたはいつもどおりでした。会うたびに、会話をしました。神様が、よく会話に出てきたのを覚えています。きゅうたにとっての神様は、絶対的存在だったに違いありません。

○月△日(△曜日) 晴れ
 今日は、きゅうたと話していてわかったことがあった。神様って人間くさかったんだなぁ(笑)。でも、根本的なところは違わないような気がする。ま、神に対するきゅうたの気持ちは、私の神に対する気持ちとは根本的に違うと思うけど。神に対するきゅうたの気持ちは、私の伊織に対する気持ちに似ていると思うからなぁ。
―――――――葉月薫の日記より

 きゅうたは、私と時々食事をした。時間的に大丈夫なのかと思ったが、神様は気長らしい。きゅうたによると
「別に、怒んないよ。正体ばれちゃってるせいもあると思うけど。」
らしい。
「そうなんですか?待っているのも、疲れるのではないでしょうか。というか、神様って誰かを待ったりするものなんですか・・?」
「んー・・。待つよ。神様が待ちたいなぁって思った方だったら。だって、おかしいと思わないの?薫とか、人間を作ったのが神様だと仮定したときにさぁ、神様に人間に似たところがひとつも無いなんて。たいてい作ったものは、作った人にどこか似てるもんじゃない?だから、薫が誰かを待つことがあるんなら、神様だって似たようなこと、すると思わない?」
 そう言いながらきゅうたは私の作った味噌汁をすする。
「そうですよね。」
「あと、薫が言う神様と、私の言う神様は、違うと思うなぁ。」
「そうですか?」
「うん。違うと思う!神様はねっ、優しい方なのよ!そして、私の意志を尊重してくださるの。だからね、今私ここにいるんだよ♪」
 そう、きゅうたは神様って違うでしょ?と言いたげな風に私に話しかけた。
「ほんとに、違いますね。私にとって神様は、私を遠くから見守っている方といった感じですよ。優しい方だろうとおもいますが。あと、私たちの運命を、神の意志とおっしゃるかたもいます。自分の意思を尊重しているのは自分の周りにいる人たちであって、神様だとおっしゃる方もいませんね。」
 一生懸命神様について話すきゅうたに、私は同意してみた。きゅうたはそれを聞くと、こう言った。
「へぇ~、薫たちの神様って放任主義なのかな(笑)。でもさ、人の心の支えになっているところとかは似てるね。」
「そうですね。」
きゅうたはそれから私の作った食事をとっていた。そして、ポツリとこういった。
「神様ってね、すごくいい人なの。私、ほんとはこうして薫と食事することも出来なかったかもしれないんだ。・・でもね、神様がね、許してくださってね。私の頭をなでて、いってらっしゃいってね、言ってくださったんだぁ・・・。」
 きゅうたはそう顔を赤らめて嬉しそうに微笑む。
「神様は、一人しかいらっしゃらないんですか?」
「・・・。いっぱいいるよ。でも、その人その人にとっての神様は、ただ一人でしょ?」
「きゅうたにとっての神様は、そのかたお一人でしょうね。」
そう言って私は微笑する。
 

 この時、きゅうたは演技が絶対に出来ないだろうなって思いましたね(笑)。多分、きゅうたは神様が頭をなでてくださったって辺りで、自分が嬉しそうな顔をしているってまったく気づいていないと思いますから。顔が赤くなっているのは、気づいていたと思いますが。

七、

 きゅうたが何故、私に話しかけてきたのかわかった日。そんな日に、私もきゅうたをとおして伊織を見ていたことを告白することになる。それは、今の私にでも出来ること。でも、きゅうたの羽を受け取ることは、今の私なら絶対に出来ない。

相変わらず、きゅうたは神様の話を嬉しそうにするのだった。でも、嫌な気分には不思議とならなかった。それよりも、話し相手がいることのほうが嬉しかった。
 そして、相変わらずきゅうたは私の作った食事をとっていた。神様のことを嬉しそうに語っても、神様を待たせることは苦にならないのだろうか。
「神様を待たせるのは、嫌じゃないんですか?」
「・・神様、私が来るのに丁度合わせて来るし、私のことを待つことを楽しんだりしないから。」
 少しきゅうたが淋しそうな顔をした気がした。
「きゅうたなら、神様を待つとしたら、待つということを楽しみますか?」
そう言って、私はきゅうたが違うことを考えるように仕向けた。
「うん。絶対楽しむ。だってさ、わざわざ私のとこに来てくださって、しかも私が待っているから、その約束している場所に来るんだって考えたら、すっごい嬉しいもん。」
「確かに好きな方を待つというのは、来るとわかっていたら楽しいでしょうね。」
「うんうん!絶対そう!来てくれることが前提だよね。」
きゅうたは私の意見にすごく納得していた。
「待っている間は、何をなさるんですか?」
「えっとねぇ・・。でもやっぱり早く会いたいし。似てる人探すの! 」
「似ている人を探すんですか?」
「そーだよ♪似てる人をね、探すの。でもさぁ、探してなくっても、薫に会ったよ。」
「そういえば、私と神様が似ているとおっしゃっていましたね。」
「うん、そっくりだったから、薫に話しかけたんだ。・・薫は怒るかもしれないけど、私、神様に似てるってだけで、薫に話しかけたんだ。最初に薫に会ったとき、確かに薫と目はあったけど。」
 それを聞いた私は、なにか、どこか心の奥で引っかかっていたものが、ストンと落ちていくのを感じた。
「そうなんですか。・・かまいませんよ。きっかけは。それに、きゅうたは神様に似ていることを私に話しかける切っ掛けにしかしていないじゃないですか。」
 こう言った自分の顔は、はたしてどんな顔をしていたのだろう。目は、うつろじゃなかっただろうか。ちゃんと、きゅうたの顔を見れていただろうか。
「確か、薫の奥さんって私に似てるんだよね?」
「・・ええ。」
 心の奥底で、別に言う必要性は無いじゃないかという声が確かにした。だが一方で、自分のしていたことをきゅうたに言っても、笑って終わりじゃないか。という声もした。
「そんなにそっくりなの?」
 きゅうたは、相変わらずの声、そして態度だった。そこには、確かにいつもとは違う私が居たけれど。
 そして私は告白する。

「はっきり言って、私はきゅうたが天使とわかる前まで、きゅうたを通して伊織しか見てなかったんです・・。」


 重苦しい感じが、自分にだけした。顔は、赤かったのかもしれない。
「ふーん。薫ってすっごい奥さん思いだねー。伊織って、呼び捨て?いいなぁっ。フフっ、すっごいイイな。そんなに思われるなんて、奥さん幸せものだね。」
 そう言って、きゅうたは微笑んだ。 
「思う相手は、触れることももうかなわないんですけどね。」
 私は、出来るだけ無表情になるよう努めた。
「・・・・そういえば、奥さんってどこにいるものなの?」
「・・私の奥さんは、空に居ることを私が勝手に願ってます。」
「・・はっきり言ってほしいんだけど。無理?」
 表情を変えないよう努めるのにかなり苦労した。手が汗ばんでしかたがなかった。




もう、死んで私のそばに居てくれないんです。




 こう言ったときですか?すごくつらかったです。きゅうたに言うってことは、強制的に自分にも言うことになるでしょう?「伊織は死んだんだ」って。だから、あの時はそれを言うのがたまらなくつらかった。でも、それをきゅうたには知られたくないんですね。だから無表情にしたいって思うんです。そしたら、ものすごい苦労を要したんですよ(笑)。だから、めったに汗をかかない手のひらに、汗なんかかいてしまったんでしょうね(苦笑)。
 
  
八、

 きゅうたの願い、そして、天使であることの意味。その日、私はきゅうたから教えてもらいました。私は、自分の無力さをいつも他人から思い知らされる。そう確信した日。

 きゅうたと会う時間が、まちまちになっていた。それでも、私たちはほぼ毎日会っていた。
「神様がね、最近許してくださらないの。もう少しで、十月でしょ?そしたら、ここは日本だから、ある場所に神様が集合してしまうから。神様ね、私のことを守りきれなくなるから、これ以上薫とかに会わないほうがいいって言うんだぁ。」
「なにか、いけないことでもしたんですか?」
「・・・・。した。薫に会ったとか、そーいうことじゃないんだけどね。」
 きゅうたは、少し複雑な顔をした。
「何をしたんですか?」
 私は、きゅうたの行動に悪いところがあったか考えてみたが、見つけることが出来なかった。
「羽、もってる?薫は。」
「・・・。もっていませんね。もっていないから、私はきゅうたを見たとき吃驚したんですよ。」
「そうだよねぇ・・・。・・・。もって、ないんだよね・・。」
 きゅうたは明らかにさびしそうな顔をした。
「あのね、私、薫に渡したでしょ?羽をさ。それをね、見た違う神様が怒ってるんだって。だから、私に何かしら処罰を与えたいんだって。・・私にとっては単なる人にもかわらない存在なのに、私の運命決めるのね、私にとっての神様だけじゃ、無いんだって・・・。」
「それはおかしな話ですね。・・・そういえばきゅうたは、なにかここでしたいことがあるんですか?」
「・・・あるの。まだ。だって、神様ね、ここからの空をね、いつも見てたころがあったんだって。だからね、私も見ていたいの。それに・・私は空が好き。神様が見ていなかったとしても、絶対に好き。・・・・私が天使なのは、神様と会えるからだけどね。天使じゃなかったら・・・、神様を見ることすら出来ないもん・・。」
 きゅうたの目を見てみると、きゅうたは泣きそうだった。
 そして一言、言って泣いた。

「どうして、羽をつけていなきゃ、天使であることを誇りに出来ないのかな・・・?」


 初めて見たきゅうたの泣き顔は、悲しいくらいに伊織にそっくりだった。


 そう言われた時、私は何も出来なかったんです。ただ、きゅうたを見ていることしか出来なかった。そこに居るということしか、出来なかったんです。・・・・・無力ですね。きゅうたに何を言ってあげたらいいのかが、わからないんです。泣いている、それって、明らかにいつも通りの事じゃない筈なのに。


九、
 覚悟し始めていたこと。それは、確実に確信へと変わっていく。覚悟は決めるものとなり、私の前にのしかかる。つらい現実、変わらないもの。

 この頃から、意図的に空が見えるところへよく仕事が終わってからの夕方にきゅうたと見るようになった。いつだって空が綺麗な筈は無くて、天気が悪い日だって確かにあった。それでもいつもきゅうたは幸せそうに、空を眺めていた。背を伸ばし、羽を広げて。
 「・・本当に空が好きなんですね、きゅうたは。今日なんて、別に天気はよくないから青空なんて見えないじゃないですか。」
「わかってなーい!!薫!違うよそれって。少なくとも、私は違う!私は、空が好き。見上げるこの景色がね、好きなの。見上げるっていう、行為も好き。」
「空の状態は関係ないんですね。」
「そうだよ。・・薫、奥さんが怒ってるときは見向きもしたくないの?」
「・・・また答えにくい質問をしますね、きゅうたも。」
 確かに伊織が怒っていたら、あまり見ていたくはない。伊織が何かに対して怒っているのなら、その怒りをやわらげてあげようかなとも思うけれど、自分とけんかしているときなら怒りに任せて嫌いだと思ってしまうだろう。それは、確実に一時の感情だけれども。
 本当に返答に困ってしまった私に、きゅうたはこう言った。
「そのときは、確かに薫自身も怒ってるかもしれないけどさ、好きなのは変わらないでしょ?」
「・・・ええ。」
「でっしょー??だから、私は天気が悪くたって、好きだよ。神様が、居る場所なんだってわかってるし・・・。」
 そう最後に付け足したきゅうたに、思わず私は笑ってしまった。
「ははっ、きゅうたは本当に『神様』が好きなんですね。結局は、神様のことに話が落ち着いていますよ!」
「あはっ、ばれた?だって大好きなんだもん。神様のこと考えるだけでね、私優しい気持ちになれるんだぁ・・・。・・・・それって、少し悲しいけどね。」
「なぜですか?」
「だって、それって私がさ、神様とけんかしちゃうほど、意見言い合って、話し合うほどの関係じゃないってことなの。考えて、勝手に優しくなってるだけなんだって思うと、ちょっと悲しくなるってことだよ。」
そう、きゅうたは言った。やはりきゅうたは演技が出来なくて、悲しい顔を私にはっきりと見せていた。
「空、見たほうがいいですよ。見るの、好きなんでしょう?私と勝手に神様について話して悲しくなるだなんて、それこそおかしいですよ。好きな人のことや、好きなことを考えたら幸せになるっていうのは普通ですよ。ここに居られる時期も、わからなくなっているんでしょう?なら、空を見て、幸せになったほうがいいですよ。悲しくなろうとするより、よっぽど前向きです。」
「・・・・そうだね!!私、好きなことしてるほうがやっぱ好きだもんなぁ。」
「ははっ、当たり前ですよ、そんなこと。」
きゅうたは空を見上げた。やはり天気は悪かったのだけれど、なんとなく私も幸せな気がした。
 

好きなことをしているときとか、やっぱ人っていい顔するんだなぁって思いましたね。きゅうた、本当にいい笑顔をしてたんですよ。演技が出来ないし、する気もないから、いつだって素直な感情を顔に表してくれる。私はいつもそれを見てきゅうたのその時その時の感情を知ったんです。空を見ているときのきゅうたの顔は本当に幸せそうで、嬉しそうだったんで、私も幸せな気がしました。伝染した感じですか(笑)。


十、

神無月、神有月。きゅうたにとっての神様は、いつだって彼女の中にいる。それでも、神様がほかにいる事実は変わらない。たとえ、それが自分にとっては人以下の存在であっても。


十月が、本当に近くなっていた。紅葉が、紅くなっていったことが、それを示している。私ときゅうたは、相変わらず私の仕事が終わったり、休日の日に会ったりしていたのだけれど、時間が迫っているという形の無い不安が胸にあった。私にだけあったのかもしれないけれど。
「きゅうたは、どこかに行きたいですか?空がきれいなところは、本当はこんな街中よりずっと綺麗ですよ。」
「はっはー!残念、薫!・・・・気持ち嬉しいけど、私街中しか知らないし。それに、天気が悪かった次の日とか、すっごくいつも以上に綺麗に感じられるじゃない?わざと、自分の中で感動を作り出すのって好きなんだよね、私。だからここにいていい?」
そう言ってきゅうたは笑った。それにつられて私も笑ってこういった。
「別に、いていいですよ。私も、綺麗な田舎推奨者じゃありませんから(笑)。きゅうたが行く必要性は無いと思うなら、行かなくていいですよ。」
「ありがと、薫。・・・・ね、薫、私街中知ってるって言ったけど、具体的には知らないんだ。だって私がここに来るようになったのって、最近なんだよ。」
そう言ったきゅうたに対して、私は微笑んでこういった。
「もう確実に来て半年近くはたっているんじゃないですか?・・・街中を知らないんでしたら、一緒に出かけましょうか?街中からの空も、綺麗ですよ。それを見るだけでも、一応行く価値はあるでしょう?」
「・・・行くっ!!ありがと!!」
 そして、私たちは出かけた。街中を歩くことにしたのだった。街中は人であふれていて、いつもは苛々するからあまり行かないところだったけれど、きゅうたに教えてあげたかったから行くことにした。
街中は、相変わらず人で溢れかえっていて、ごみだめみたいだった。好きなところではないので、ついいやな表現をしてしまいたくなる。
そんな私を尻目に、きゅうたは街中を見ていた。とても、嬉しそうに。はしゃいでいるっていう感じだろうか。
「うわ~、街中って広いんだねっ!薫ン家の近くも人が多いなぁって思ったのに。比べらんないやぁ。」
「私の家の近くなんて、人は多くありませんよ。」
「えーっ!多かったよ!・・・・天使のいる数が少ないからそう思っちゃったのかな?」
「はは・・天使はきゅうた以外見たことが無いからよくわからないです。でも、少ないんじゃないですか?」
そう言って歩いた。きゅうたと私は街中を見ていった。街中の具体的なお店を、みて回っていった。大体、二時間くらい歩き回っていた。
「少し休みましょうか?」
「んー・・。休む。」
「じゃ、公園行きましょうか。この近くにあるんですよ。」
そう私が言うと、きゅうたはすごく嬉しそうな顔をした。
「本当?行くっ!!絶対行く!うわー・・・。すごく嬉しいなぁ・・。」
 手を頬に回して、態度でも嬉しさを表現する。
「ほんと、嬉しそうな顔してますよ。」
思わずそういって私は笑う。
「だって、嬉しいんだもん。」
そうきゅうたが言った。
歩いてすぐ、公園に着いた。いつも会っていた公園とは違い、規模が広い。噴水がある公園で、休日のせいなのか馬鹿みたいに人がいた。
「すっごい人だね。でも、いいな。すっごくイイ!いろんな公園あるんだね。こんなに広いのに、公園なんだ。」
「公園ですよ。大きさは、決まっていないんじゃないですか?よくわからないです。」
そういって私は微笑んだ。
 
 その後ですか?また色々歩き回って、最後にケーキを買いました(笑)。それで、いつも通り、ご飯作って、食べて。ケーキはデザートにしました(笑)。おいしかったですよ。


 「じゃあね!今日は楽しかったよ!! 」
 「楽しんでもらえたなら嬉しいです。」
 そう言うと、きゅうたは玄関に行き、ドアを開けた。

ガチャッ
ゴンッ

「・・・・痛い。」
 そう頭をぶつけてしまったらしい男の人が言うと、きゅうたはその男の人が誰なのかを確認せず謝った。
「えぇっ!!ごめんなさい!!痛いですよねー??!!すごい音しましたもんねー?!あああっ!!ごめんなさいー!!」
「君は、いつもはそんな言葉遣いなんだ。気を使わせているんだね。僕は。」
 そういうと、男の人は微笑みながら自分の頭をさすり、きゅうたを責めなかった。
「・・神様ですか?」
 私は思わず聞いていた。きゅうたの知り合いは、神様しか知らなかったから。
「そうです、って言うのも変だけど、神様です。話したいことあるんだけど、空に居たんじゃ誰が聞いてるかわかったもんじゃないから。今日は初めてのお出迎えってトコかな。」
「そうなんですか。」
 私は妙に納得した感じで言った。
「そーゆーコト。それにしても、うわー、ほんとに私と薫さんって似てますね。きゅうた、あなたの目、あってますよ。」
 そう神様が言うと、きゅうたは叫んだ。
「ちょっとまって!!二人で会話を進めないでー!!」
「きゅうた、僕ですよ。わかりますか?それ位は。」
そう言って神様はにっこりと微笑んだ。
「・・・・・・ッッ!!!!神様ッ??神様なんですか??どうしてここにいらっしゃるんですか!??いつもは、そんな・・・空の、私の家の結構近くで待っているだけじゃありませんか!」
「・・・話があってね。・・・薫さん、中にあがらせてもらっていいですか?薫さんにも、関係あると思うから。・・誰かに聞かれちゃ困るんですよ。三人だけでお話したいんです。」
「いいですよ。私以外には誰もいませんから。」
「ありがとうございます。」
 
 そう言って、私は神様を自分の家に上げた。自分でもおかしいくらいの自然さだった。

十一、

 神様、何故あなたは私を見守ることしかしてくださらない?私が何かをあなたに願うのは、罪なのですか?願ったら、罰をお与えになるのですか?私にとっての神様は、いつまでたっても融通の利かない、存在自体が罪のような方だ。

 神様ときゅうた、そして私。それぞれが、家の居間に集まり、コタツに入っているというかなり異様な光景だった。
「・・お茶出しましょうか?」
 そう私が言う。
「あ、もらえるんなら、いただきます。遠慮しませんよ僕は(笑)。」
「しなくていいですよそんな(笑)。」
 きゅうたにとっての神様は、かなり私に似ていて、それで人間という存在に似ていた。しゃべっていて、変に気を使う必要性もなく、とても気楽だったのを覚えている。
「・・・・神様がここに来たっていうことは、重要なことがあったんですよね。」
 きゅうたはいつになく弱気な感じで神様に問う。
「よほど僕は君に対して冷たい態度をとってきたみたいだね。ごめん。重要なことが無いと、きちゃいけない?・・・まぁ、あるんだけどね。重要な用事。」
「・・・冷たい態度をとっていたなんて、そんなことありません!!私には、勿体無いくらいやさしい態度です!私は、いつも神様との約束を破っていたのに、それをわかっていてもいつもとかわらず接してくださったじゃないですか。それが、どれだけ嬉しかったか!」
「そんな。きみが羽を取ったっていうことは、僕にとっちゃあたいしたことじゃないからね。ほかの人が言ってきたことだから、僕にとっては重要なことじゃない。それで、きみが嬉しかったんなら、僕も嬉しいよ。自分にとってたいしたことじゃなくても喜んでくれるならさ。楽なものだ。」
 「その言い方は冷たいと思います。」
 きゅうたがきっぱりと言った。
「だってそーいう言い方を選んだからね。・・結局、僕は何の力もありはしない。それなのに、君が喜んで、嬉しいと思うと、僕は罪悪感でいっぱいになるんだよ。」
「・・・・。その気遣いは、優しいって言うのかは微妙なもんですね。あ、どうぞ、お茶です。」
 そう言って私は神様にお茶を渡した。
「あ、ありがとうございます。・・優しくないですか?この気遣いは。」
 神様は苦笑する。
「私にとっては、やな気遣いですね。されたくありませんよ、そんな気遣い。それより、いい気分にさせてくれるほうがよっぽどいい。後で気づく優しさほど、いやなものはないです。たいてい、気づいたときはその人にお返しをすることが出来ない状態になっているんだから・・・。」
「薫が言ってることは、正しいと思う。・・神様、私もそう思います。で、重要な話って何なんでしょうか?」
「ちょっと待って・・。お茶飲む。」
 神様はそう言ってお茶を飲んだ。結構ゆっくりな動作だった。そして、ひと段落つけ終わるとこう言った。
「えっと、言いたい事っていうのはきゅうたはわかってると思うけど、十月のことについて。あと、きゅうたに対しての処分が決定したっていうこと。」
 事務的な言い方だった。出来るだけ、感情を込めないようにしているようだった。
「・・・・処分が、決まってしまったんですか?私は、結局何をされるんですか。」
「・・・言いにくい。けど言わないで勝手に処分されたほうがもっと気分が悪い。だから、言う。けど・・・その前にこれはわかっておいてほしい。この結果は僕の本意じゃない。不本意そのものだ。神様ってやつは、融通が本当に利かない。古いことを守っていれば、それが正しいと信じきっている。そんなやつばっかりだ。」
 神様はそう最後のほうを冷たく言い放った。私は、それを聞いて神様に問いかけた。
「・・きゅうたに、何かされるんですか?」
「される。正しく言っちゃえば、僕以外の神様って言うやつがさ、羽をとったやつが気に入らないからきゅうたを見せしめに殺してやろうってだけ。最近羽を勝手に取るやつがでてきたんだよ。邪魔だからって。そしたら気に入らないんだとさ。羽とるっていう行為がサ。」
「羽を取ったこと・・・?」
 きゅうたが、私に羽を渡したことを思い出した。あれが、神様にとってはやってはいけないことだったのか・・・。                   


後悔という味が、自分の口の中に広がっていく感じがした。

十二、
 きゅうたへの処罰。決めかけていた覚悟。すべてが私のもとに現実となって私に問いかける。おまえは、何をしてきたんだと。
 

 言いがたい沈黙が、居間に広がる。きゅうたは、黙っていた。私は、神様にまた問いかけた。
「それで、結局きゅうたはどんな処罰を受けるんですか?」
「・・・存在を、無にするそうだよ。つまり、殺したいそうだ。神様たちは。」
「・・・ほかの人たちを神様というのはやめてください!!」
 きゅうたが、突然そう大声でどなった。
「私にとっての神様は、あなただけです!!ほかの人なんて、どうでもいいです!・・・処分をしたいなら、してください。それで、気が済むのなら。そんなことをしても、私が空に近づくだけ・・だ・・・も・・っ。」
 きゅうたの声が、途中で止まった。代わりに、きゅうたの頬に泪がぽろぽろと流れた。
「羽が、そんなに大切なものだったなんて・・・。」
 私は、思わずそう言っていた。きゅうたが、殺されてしまうほど、してはいけないことだったなんて。そうと知っていたら、絶対受け取ったりしたくなかったのに。つけていてくださいって、ちゃんときゅうたに言えたのに・・・・。そんな思いが、私の中いっぱいに広がった。
「大切、らしいね。羽が。薫さんが受け取ったのは、不可抗力でしょう。知らなかったんだから。それに、僕が思うにきゅうたが薫さんに会った途端に羽をはずしていたんでしょう?」
「私が、珍しげに見ていたから・・。はずして、私にくれたんです。」
 そう言った。もう、後悔でいっぱいだった。
「神無月きゅうたって、名前言われたときから気づいていたはずでしょう?きゅうた。もう僕の力ではきゅうたを守りきれないことが。」
「・・・え?」
 私が、不思議そうな顔をすると神様はこういった。
「神無月。神無月ってきゅうたがここに来る際にもらった名字なんです。元は名字なんてものはないんですよ、私たちには。聞いているでしょう?薫さんも。きゅうたのフルネーム。神様がいないってことをさりげなく伝えたかったらしいですよ。もろばれ、センスなさ過ぎって感じですけど。きゅうたにとっての神様が僕だってことを考えての名前だそうです。もうおまえを守ってくれるやつは、何の力もないってね。」
そう、神様が言ったとき、泣いていたきゅうたがこう言った。
「神様は、いつだって一人だよ・・・。今ここにいる、この方だけだよ・・・・!!おかしいよぅ・・。だって、私にとって、いつだってっ!!いつだって・・・!神様は居るよ。神無月なんかじゃ、ないのにぃっ!っ、っく、・・・。」
そうきゅうたは主張する。決して、私以外は認めてはくれない主張を。認める私に一生懸命、主張する。私は小さな子をあやすように抱きしめる。それは、とても自然な行為だった。きゅうたは安心そうに目を閉じる。
 それを見た神様が、きゅうたの頬を触りながらこう言った。
「神さまは、僕だけじゃない。一人だけじゃ・・ない。僕だけだったら、君が死んだりなんかするわけないじゃないか・・・!」
 神様が、本当に悲しそうだった。きゅうたは、声を殺して泣いていた。
「声を押し殺してなく必要は、ありませんよ。」
 そう、出来るだけ優しい声できゅうたに言った。
「どうして?なんで・・・・・・?なんでっ、薫みたいな人に、会っちゃうんだろうね?」
「ははっ、会いたくありませんでしたか?」
 思わず私がそういう。きゅうたは、私の服をつかんでこういった。
「やさしすぎるよ・・・。私、思っちゃうよ・・・。人間だったらよかったのにって!! 」
「・・・・・。」
 私は何も言うことができなかった。


 
 後悔で、ただただいっぱいだった。羽を取ることが、いけない行為だなんて知らなかった。でも、知らなかったからしたことは、罪にならないなんてことがあるわけない。そう思った。結果きゅうたが死ぬのに、知らなかったで済ませることが、今の私にはもう不可能だった。それ位、存在が。きゅうたの、存在が。私の中で大きくなっていたことに、そのとき初めて思い知らされた。

 

十三、
さよならと、言いたいわけじゃない。言わざるを得ないから、言うだけ。本当は、また明日会って下さいねと言って、君と別れたかった。

 神様が、きゅうたを連れて帰ろうとした。
「・・もう、帰りますよ。きゅうた。きゅうたに対しての話は、まだあるんです。」
「・・・わかりました。帰ります」
 そうきゅうたが言った。私は、きゅうたを送り出して家に入った。
 こらえきれないものが、一人になって溢れ出した。後悔をして流す泪は、初めてのような気がした。こんな初めてなんて、経験したくはなかった。
 きゅうたは、このまま家に帰って、私のところには来ないまま、死んでしまうのかと思った。それは、いやだった。気づかないうちに、死んでしまうなんて。伊織のときに、もう経験した。あんな思いは、もういやなんだ・・・。
 

さよならという言葉ですら、今はほしい。
君がいなくなるのなら。



十四、


 きゅうたが、いつもどおり私と会う。いつもどおり、私と話をする。いつも通り変わらない。
唯一違うのは、私と、さよならの仕方。

 「やっほー!薫、今日お休みでよかったぁ。平日だから会えないと思った。」
 「有休というものが、きちんとあるんですよ。」
 そう言って、笑った。
 そして、公園に出かけていった。空は晴れていて雲ひとつない。空気も、澄んでいた。
「今日は、天気がいいですよ。やっぱり、晴れているほうが私は好きです。」
 私はきゅうたにそう言った。
「うん!私も晴れてる空、大好きだよ!今日、空がこんな風でよかった。最後だから、最高の笑顔見ておきたかったんだよね。私の大好きな、空の笑顔!」
 そう、きゅうたが笑顔で言った。
「・・・・最後?」
「うん。最後。・・・今日ね、私いなくなるんだぁ。」
「・・・・え?」
 あっさりと、悲しそうにも言わなかった。私は、悲しくて仕方がなかった。いつも、会う人が急に目の前からいなくなる現実。それが、私には辛い。
「薫、私を通して奥さんを見てるって言ったよね・・。」
「ええ。」
「・・そんなの、うそだよ・・。だって、私を通して奥さん見てたらそんな淋しい顔できないよ・・。」
「今淋しい顔をしているのは、あなたが消えてしまうといったからです・・。」
きっと、今私の言った言葉の語尾は、聞こえない。悲しみが口いっぱいに広がって、言葉の代わりに出るのは、泪だけだ。
「やだ・・薫。泣かないで・・。私、幸せなんだから。フフッ・・。無になったらね、私、やっと欲しかったものがね、手に入るんだぁ・・・。」
きゅうたが欲しいもの。私が欲しくなくても、いつだってそこにあるもの。きゅうたにはなくて、私には、与えられていたもの・・。
「そうですね・・。きゅうたにとってそれが幸せなら、私が泣いているのは・・おかしな光景ですね。」
「そうだよ!泣いちゃ、だめだよ・・。私、思っちゃうから。」
「何をですか・・・?」
「薫に対しての、おねがい。」
 もう消えそうなのか、きゅうたはどんどん薄くなって風に溶けていっているように思えた。泪がきゅうたをぼかしていって、声だけが、私にはっきりと聞こえる。
「どんなおねがいですか・・?」
私がそういうと、きゅうたは私の頬に手を持っていく。触れているはずのきゅうたの手のひらの熱さが、私には感じられなくて、頬にあるきゅうたの手を確かめずにはいられなかった。
「私のおねがい・・。ごめんね、二つあるんだ。」
そういってきゅうたは微笑んだ。私にはそのきゅうたの表情を感じられることがうれしくてならなかった。
「二つとも言って、結構ですよ。」
「二つとも言うよ。だって、もうこうして会えることはないもん・・。あのね、私が無になったら、空を見て。空にね、きっと私がいるから。奥さんも、フフッ私に似てるんだったら、きっといるから・・。奥さん目当てでいいから・・。ついででいいから・・。私のこと、思い出してね。」
 ついでに思い出すような、そんな中途半端な存在ではないよとはっきり言いたいのに、やはり相変わらず私の口は言葉を伝える機能を失ったままだった。
「あと一つはね、薫・・。泣かないで・・。それじゃあ、最後のおねがいが聞いてもらえるかわかんないじゃない・・。」
「言っていいですよ。」
そういうと、きゅうたは顔を私の耳に近づけて、つぶやくように言った。
「・・・・薫、笑ってよ・・。」
「・・・ははっ、そんな・・そんなことですか・・。」
「・・うん。」
「そんなこと・・・。簡単じゃないですか・・・・・・」

どうか、どうか、ちゃんと笑えていますように―――。

 目を細めるたびに、泪が頬を伝わって流れていく。きゅうたの手が、私の泪で濡れることはないような気がして、きゅうたのねがいを、叶えてやれていないような気がして、怖くて仕方がなかった。
 「薫、ありがとう。私、最後に会えた人が薫みたいな人でよかったなぁ・・。」

 そういったきゅうたが、少し泣いているように見えた。


 いやらしいくらいに空は澄んでいて、風は冷たい。きゅうたにとっての神様が、少しでも彼女に対して何かを思いますように。そう願った。きゅうたが悲しくなるような事じゃないことであるようにとも、願いつつ。
 空を見る。痛々しくて、悲しみだけが私を支配しているような錯覚を覚える。それでも、私は空を見上げて、二人の女性を思うのだ。
 ○月○日(○曜日)晴れ
 空を見た。きゅうたが、そこにいるといったから。伊織も、そこにいるだろうといったから。私が、そこに悲しみしか見出せなくなりそうだとしても。
  神様は、もう私を見守らない。私が、神を思うことがないように。
                     ―――――――葉月薫の日記より
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学生時代に書いたもの05

2016年11月03日 23時32分40秒 | その他
(野暮メモ)

高校2年の頃書いたもの。
俺女が書いたようなムズがゆさがある!
私がイメージしていたのは、
ジャンプの投稿ページに書かれていたネタみたいな男子。
くだらないことを楽しげに話してる感じを書きたかった。
受験の辺りの描写は自分の経験からしか書けないから、
文芸部で読ませた時に友達から
「これ実体験混じってない?」
って指摘受けて「バレバレか…」ってなりました。
ちなみに、紬田(つむぎだ)と鹿崎(しかざき)と読みます。
無駄に読めない漢字使いたい年頃だったのです。

(メモ終わり)



ふらふら


 まぁ何だかんだ言って、中三のときって楽しかったんだよな、やっぱり。
 中三の教室。まだ七月の教室は、受験生特有の緊張感に包まれていなくて、なんとなく暑さでやられそうだった。
「なんでこんなことになってんだよ・・・。」
 思わず心の中でつぶやく。
 感動の押し売り。まさにそんな言葉がぴったりと当てはまるビデオを、数学の授業に見せられた男子の一言だ。授業が事のほかに早く進み、余った時間に見せてくれたビデオ。
 うわ、最悪。そう思った。マジでやだよ。こんなもの、ほら泣けるでしょ?って上から見下しながら作ったんだろうなとか思うから。こんなので泣くのなんてそうそういないんじゃねぇの?そう思ってた。はい、そう思ってました!だ、け、ど!!ないてんだよなぁ・・・。それも自動的にぽろぽろと。
 同士を見つけようと教室を見回す。ビデオを見ているから教室が暗い。おいおいおいおい・・。誰も泣いてねぇよ!!男子なんかこの感動作を馬鹿にしている感じで見てる奴らまでいそうだよ!!
 でも、いるんだよ。ほら、いましたよ!俺の同士!
 「・・・・・・。」
 泣いていたのは、教室で一番真面目だといわれている男子だった。俺は思わずそいつを見てしまった。 
 「な、これ泣けるよな!」
 と一言添えて。ただ見てるだけなんて怪しく思われるかもしれないだろ、こいつに。そんなのはごめんだから。
 「うん、泣ける!」
 そういって笑いかけてきた。ま、一言添えたのは良かったって事だ。そう思って安心した。
 それから、あいつと仲良くなった。一番まじめなあいつは、勉強方面でもやっぱりまじめだった。ま、この頃なんて大体頭が良さそうで、大人しそうな奴=真面目みたいなところもあるから、そう考えればこいつが頭がいいことも普通のことなんだろうけど。頭がいいから、あいつにはずいぶん色々なことを教えてもらったし、俺も教えた。教えてやったことは、思い切り別方面のことだったけど、コイツにちょうどいい情報だったと思うから、別段気にしていない。
「なぁ~、俺ここわかんないんだけど。」
「あ、ここ?ここは公式使えば楽勝じゃん?」
「あ、ほんとだ。」
とか、
「あ、昨日のテレビ、○○でてたよね。見た? 」
「見た見た!あれあり得ねぇよな!」
が基本的な会話の軸。基本的に、趣味はあっていた。感動の押し売りで泣ける俺らだからだろうか?ってのは冗談だけど。
 過ぎ行く季節。夏休みは受験の総本山なんて言われた俺たちは、塾でかち合った。俺がまったくの偶然でコイツの通っている塾に行っただけだけど。
「紬田、ここ通ってたん?」
「鹿崎君ここにしたんだ!教えてやるよ、宿題。」
「マジ?ありがとー。」
 この頃はケータイも持ってなくて、情報交換は学校でだけ。パソコンは俺がつかってなかったし。今はケータイないとか考えられないけど、この頃は無くても大丈夫だったんだよな。
  ふらふら、ふらふら。
 俺はいつでもそうだった。結局この塾で得られたものといったら、合格率76%とか言う、受かるのか受からないのか微妙な数字の紙切れ一枚だった。紬田は、思い切りこの紙切れの最高数字の98%を打ち出していた。って記憶しかない。紙切れ、母親に見つけられた途端にどっかに持っていかれて消えたし。ま、マジであてになんねーけどさ、こんなの。俺、この数字が出た高校、結局猛勉強して首席で入学。すごくねー?紬田に教えてもらったトコ、今でもできるしさ。いや、それは当たり前か。
 夏休みが終われば、いよいよ勉強かなーとか思ってた俺は、実は文化祭があったことに気づいた。勉強はますます俺の中から遠ざかった。皆は隠れて勉強してんだよね、こん時。すげービックリ。紬田もこの時勉強時間をどうやって捻出するか考えさせられたらしい。今気づいたけど、紬田ってフツーに真面目だな・・。
 俺は、このときの紬田と一緒の塾にまだ通っていた。勉強は、まぁ、やっていなかったものを取り戻したのか、成績は微妙に(この時期なのに)上がった。うん、純心だったのかこの頃は真面目になったのも気持ち良かったな。俺、勉強してエライべ?みたいなさ。俺も根は真面目なんだよ。うん。
 雪が降りそうな季節には、確かこんな会話を紬田とした。今考えるとめちゃ恥ずかしい会話をしていた気ぃする。以下、俺の記憶抜粋。因みに雪虫は小さい虫で、冬を知らせてくれるいいヤツ。
「俺、雪虫って好きなんだよな。なんかもう少しで雪降りそーーっって感じがさ。」
って俺が言うと、
「ふーん。俺はこの時期に吹いてる冷たい風のが好きだけど。」
と紬田が言った。
「俺、雪虫になりてー・・・。雪虫ぐらいなら、好きなやつとかのどこにでももぐりこめそうじゃん?」
 こんなこと言ってる俺、恥ずかしいな・・。
「雪虫は傷つきやすいから、好きなやつのところに潜り込んだ途端速攻で死ぬよ。」
いや、確かにそうだけど。今思い出しても厳しい一言だよ。
「傷つきやすいとこが俺と雪虫の唯一の共通点だしな。別にそれはイイんだよ。」
「お前、俺と話してるときなんか傷ついたりしたの?」
「・・・お前のそーいう無神経なとこに傷ついてるっつーの・・。」
「じゃあ、俺はおまえのそーいうトコ見て傷つくことにする。」
「お前、何あからさまな嘘言ってんのよ?」
 う~わ~。恥ずかしい記憶だよね・・。以上俺の記憶。
 雪の降る季節になって、ツルツルの道路は「高校受験滑ろ」と言わんばかりに俺を転ばせた。この時本気で転びすぎて、高校落ちんのかなとか3日位不安になった気がする。勉強してんだから神様受からせてくれよ!って、神宮にいってお願いしに行った。きっちり5円玉だけ持って。帰り一円玉拾ってめっちゃ得した気分になったな。
 大晦日まできっちり塾で勉強。塾でうさんくさい合格のお守り貰って、合格の鉢巻きはもらえる予定だったのに貰えなかったから多少さびしい思いをした。
 年賀状は、あんまこなかったな。っつうか俺が出してないし。あ、でも紬田からはきた。なんか俺たち共通の話題に出てくるものが描いてあって、干支描いてねぇの(笑)。おまえ、年賀状には干支描いとけよ!って正月からツッコミ。この年賀状で初ツッコミしたよ俺は。
 ここまでだらだら細かく書いてみた。中学は俺にとって大切な期間だった。色々したしなー。結構、中学って無理しても退学とか無いし。いや、転校とかさせられるけど。俺も髪の毛くらい染めれば良かったな。っつー訳で、学校転校させられるくらいのむちゃはしなかった。紬田が真面目だったのもあって、俺もそれに染まったしな。朱に交わればあかくなる、みたいなね。
 受験日当日までは、もうわけわかんない。早かった。訂正印とかの存在知ったのそこでだったな。俺は訂正するのが嫌だったから、めちゃ気合入れて訂正なしで書ききったけど。
 「鹿崎・・。」
 「ん?どうした紬田。」
 「俺のトコ面接あるんだけど!」
 「うっわ、頑張れよ。俺面接ないし♪」
 「おまえそれ、他人事だと思ってるだろ・・・。」
 「いや、他人事だったら、頑張れすらおまえに言わない。」
 「じゃぁ、一応ありがとう。」
 「おう、どーいたしまして。」
 こーいう会話もしたっけな。ヤバイ。記憶が曖昧だよ。俺まだ22歳なのに。記憶やベー。
 卒業式になったとき、女子はカメラを持ってきていた。フラッシュの嵐。紬田の姿を探すと、いない。どこだよ、と一応思っていると、雪まみれでやってきた。
 「転んだ・・。」
 「ぶはっ!!あと五分で胸につける花くるから、早くコート脱げよ(笑)。」
 「わかったけど、笑うなよ。・・・。おまえなんか後一時間後くらいにボロ泣きだろ?」
「泣かないっつーの。」
「いや、おまえ泣くよ。」
 と言われた俺は、案の定ボロ泣きした。なんつーお約束。
卒業式は不安な気持ちと、学校での思い出とかがぐるぐるして、なんかわけわかんなくて、泣けた。もーボロボロ。いや、でもそこはお仲間同士。紬田も泣いてた。なんだ、俺たち感激屋なだけじゃん。
「鹿崎、おまえ泣いてるじゃん、やっぱり。」
「おまえも泣いてるじゃん。」
「だって泣けるべ?」
「泣けるよ!」
「じゃー将来また会うか!」
「は?」
「だっておまえ連絡手段無いじゃん。」
「電話あるだろ。」
「電話嫌いなんだよ。」
「そーかよ・・。で、いつ会うか?」
「大学卒業した後の、七月。」
「いいよ。」
ビデオを見た、あの七月だから。
「おまえ、浪人すんなよ!!」
「その前に高校合格だろ、おまえ!!(笑)」
高校は、別々になった。合格発表は卒業式の次の日で、俺は不合格をつげるための学校行きは無かった。でも、俺はなぜか不合格説を流されていたことを高校に入ってからのクラス会で知った。俺、落ちてねー!!!
そう、クラス会で俺と紬田はまた交流を再開したのだった。つうか、その時やっと俺がケータイ手に入れてた。ケータイのが俺はメールしやすいから好きだ。
「鹿崎、久しぶり!:」
「紬田久しぶりだな。」
「おまえ、・・・どこの高校に行ったの?」
「いや、おまえに教えた第一志望のトコだけど。」
「えっ?そーだったん?俺落ちたって聞いてたんだけど!!」
「嘘?!マジで?落ちてねぇよ!!」
「うわー。落ちてなかったんだ。」
「落ちてない落ちてない。」
「話しかけづらいとか思ってたんだけど、俺。」
「話しかけやすいのが俺なんだよ。」
「馬鹿だよコイツ(笑)。」
予備校は、一緒になったかな。で、今に至る。

今の俺は、22歳。成人も迎えて、これで堂々とお気に入りにのタバコもすえるってモンです。ビールはあんまり好きくない。それなら日本酒?いや、ジュースっぽいカクテルが好きだ。基本的性格は全然、今までの通りだし。変えようが無くないか?性格とかって。
 
 もー少しで七月が来る。約束した夏だ。
 高校生活は面白かった。大学生活ももちろん面白かった。
 浪人も、しなかった。でも就職はできなかった。 
 夏になり、俺はプータローだった。
 やべー。大学卒業して、ふらふらして、今までと全然かわんないのに、ふらふらって言葉だけが今年は先回りして、気分が暗い。親父には「プータロー」呼ばわりされてるし。いや、違うんだよ、俺はフリーターなんだよ。
 今気づいたけど、七月の卒業式の日って、何気に中旬だし、紬田が就職できてたら思い切り仕事か?とか思ってたけど、すげー強運で、日曜日だった。この際、休日返上とかは考えないでおく。
 当日、俺は学校への道を再び歩いた。いつも歩いていた道は、懐かしいものとなって俺の前に現れた。
 いつも見ていた校舎。もう来ることは許されないような、そんな聖域。本当なら、もうバンバン来ちゃったっていいんだろうけど、俺には無理だった。俺を拒否しているような感じがしたから。もう、おまえはくるなよって言われているような気がするから。だから今まで来ることができなかった。いままで俺たちを一番心配そうに見ていた学年主任の先生も、今じゃ俺が絶対に好きになれない小生意気な中学生を心配そうに見ている、その寂しさ。それを目の当たりにするのも、やっぱりいやだったから。

つまり、俺はまだガキなんだ。

 以前好きだった桜並木を見る。学校にある、たくさんの桜。やっぱりゴールデンウィーク中に咲き乱れてるあの頃に会ったほうが良かったよな、と思った。今は七月で、無意味に暑くて、これであいつが来なかったら、俺すっげぇ馬鹿じゃんかよ。桜が見れたら、まだ来ても良かったかなとか思えるかも知れねぇじゃん。タバコを吸いながら、暇つぶしに考える。
 グランドでは部活のために来ている学生が、走っていた。やっぱり、来るべきではなかったのか。俺はもう中学生ではないから、ここにいるのは不自然で、ぜんぜん自然じゃない。
 いろいろ馬鹿なことを考えていると、足音がこちらに近づいてきた。女子中学生か?と思っていると、ま、お約束って言えばお約束だけど、あいつだった。
 「うわっ!マジで来た!!」
 そう思った。あいつと目が合う。思わず声が出る。
 「絶対来ねーと思った!」
 あれ?声重なってんだけど。
 「予想どおりのこと言ってるよ!」
 あいつが笑った。
 

 蒸し暑い風、照らしつける太陽。


 そうだ、こんな感じだ。
 俺の夏は。
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ミネストローネかー。

2016年11月03日 21時53分26秒 | ブログ
ミネストローネ美味しいよね。
ポトフも好きだよ。
でも何だろ、どこの国の料理かよくわかっていないので、
ついミネストローネ見てると違う料理思い出してしまう。
何だろう…ズッキーニと好きな茄子が使われてて…


ラタトゥイユ!


フランス料理なのか…
ミネストローネはイタリア料理。
ミネストローネは今日お昼の番組で作ってた。
結構お手軽簡単レシピだったな〜。
もちろんジャニーズの方も出てましたが思い出してるジャニーズの方で頭はいっぱいです。
そもそもミネストローネに反応して見続けてたからな。
でもその内好きな料理何だっけ〜ってなって、
ズッキーニ経由で調べてラタトゥイユと判明した。

プリン良いよね。
プリン美味しいもん。

話変えますけど、
学生時代に書いたものを今アップしていますが、
実際いつ書いたやつだったのかなーってパソコン確認。
高校生でした。そりゃ懐かしいわ。
高一とか高二の頃が多かった。

あー、明日もお仕事だー。

練習もしまっする。
昨日は飲み会ではあったけど、
私はお酒飲んでません。頑張る
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学生時代に書いたもの04

2016年11月03日 15時10分25秒 | その他
誇り

僕はそんなに強くなくて、
弱いと認める
勇気もない

でもそれでも
僕は好きなんだ
好きで仕方がないんだ

好きなことを
誇りに思えるものが
僕にはあるんだ


僕は期待したくて
期待しないといいながら
結果が待ち遠しい

でもそれでも
僕は思うんだ
そう思っていたいんだ

どうしても
譲れないことが
僕には出来たんだ
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学生時代に書いたもの03

2016年11月03日 00時56分48秒 | その他
サクラ


桜が目の前にきて
クラリとする
もうさわらないで 期待してしまうから
さわって 期待していたいから

まだ あなたがわたしを好きだって

聞こえる声
わたしの耳にだけ 
わたしのそばであなたが
ささやくから
ちかづかないで わたしを拒むなら
ちかづいて それでもそばにいたい

いつだってとらわれるのはわたし

まう花びら
心をあらわす
いつもそこにいない心
いわないで あなたの心
いって 少しでもわかるなら

予想したことばではなくっても

まぼろし
わたしのまわり一面
あなたが見せるなら
ずっと見ていようか
突き放して ほんとうはきらいなくせに
突き放さないで わたしはすきだから

いつもわからないのは 誰も同じ
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ダウンタウンDX!

2016年11月02日 23時32分01秒 | A.B.C-Z
ふみとつペアですね。
正しくは、河合郁人くんと戸塚祥太くんの2人!
17日!この日だったら何も…嫌な事や不安な事終わってる(T-T)

楽しみだ。

人のツイッター見てたら最後に「…イラ」って書いてある呟きがRTされていて、
何にイラついてるんだ?
と、思ってよく見てみたら石田衣良さんの呟きだった(っ´д`;;c)
そっかー。中山優馬くんのは石田衣良さんの原作なのね。
減量かー、すごいなぁ。


今更ながら考えてる事

質問するなら何を聞くか?

歌ってる時って何か考えてる?
歌い方とか、どう歌おうかなー?とか。
ここの歌詞はこう歌いたいとか、考えたりする?

コンサートの演出はどういう流れになるもの!
とかって、長年やるとわかるものなの?
そういう、コンサートの流れ!みたいなものって決まってたりするの?

こういう事聞いてみたい。

戸塚さんが以前雑誌で好きなアーティストのコンサートを見た時の話を読んだら、
えー、そういう事って大体の流れみたいなものって感覚的にわかってくるんだ!
って、何か妙に感動したんですよね。
だから、具体的にもっと聞いてみたい。
どういう事考えてるのかな〜って、
A.B.C-Zについて知りたい。
薔薇ってABC座の歌にも出てきたでしょ。
私自身は聞き取って歌詞として頭に入る程歌詞を聴き取る余裕は無かったけれど、
ABC座の歌の歌詞について感想読んでるとさ、出てくる。
しかもその歌詞が結構好きなのー!
でも聴き取れてない(T-T)
私、電話応対とかでも聴き取るの苦手だし、
聴き取るってことが苦手なのかも。
あと、はっしーも言ってたよね。
見えない薔薇を背負ってる。みたいな事。
だからこそ、何か思ったんですー。伝打伝助。

Fantastic Rideのはじまり、あれ何?素晴らしい。
少クラとしても短髪の戸塚さん半端ないな、
こりゃドアップでかましてやらにゃダメだな!
って思われたんでしょうか。
Fantastic Ride本当に良いよね。
踊りたくなるよね。
今日会社の飲み会だったからリアタイできなくてさぁ!
これからジュニアにQやったかなー?
とか、確かめられたら良いかもねってレベルよ。
とりあえずFantastic Rideが録画出来てたから私は満足です。



以下、唐突に始まる日記



最近食べたい汁なし担々麺

アド街で見た九品仏にあるお店の汁なし坦々麺


最近食べたい担々麺

元祖ニュータンタンメン


現実に食べた担々麺

セブンの汁なし担々麺

今後について

実食する担々麺を増やしていきたい

(備考)
蒙古タンメンも気になるが、カップ麺の時点で美味しいけど唇が痛い。
店舗での実食が待たれる。
辛さにはめっぽう弱いので、ニュータンタンにも不安あり。
トムヤムクンの感想は「美味しいけど唇が痛い」。
今後要検討。
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こだわりと音

2016年11月02日 01時39分23秒 | A.B.C-Z
とにかく真空管を使う事でどうなるんだ?!
え!聴いてたグループ実在するんだ!
えー、日本人なんだ!

…このレベルなのです(^◇^;)
音楽って本当に詳しくないよ〜。

ポタージュの材料って具体的にどんなだろー。

って料理サイトも見たよ。

あとエスプレッソはコップが大きいだけかもだね。

とかさ。

何か朝の状況を想像してたよ。

音にはこだわって聴いてますなー(⌒▽⌒)

とかね。
詳しくはわからないけど、
描写から想像するにこだわりがあるな!とか。


何か書いてくれてるんだからとことん楽しんで読もう〜って思ってます。
主人公どうなっちゃうのかなぁ。
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渡せないなら私があげに行きたい〜伝打伝助感想〜

2016年11月02日 00時06分09秒 | A.B.C-Z
ま、ま、ま、


マジか〜ッッッ


伝打伝助読んだ感想です。こんな感想怒られるね(笑)。


あれっ、そうだったっけ?
って1から読み直しですよ。
楽しいです。想像…


えーと、ここから言い訳して感想です。
言い訳は何かと言うと、

私、まだ、村上春樹作品読めてない!

そう、読めてない。
でも、買ったの。本。

それを踏まえて感想読んでください。

想像…のくだり、花束の話。
全て戸塚さんに関連付けて読んでしまった。
村上春樹作品にも出てくるのかな?
というか、急すぎません?花束。
いきなり出てきた単語。
どう繋がるのかなぁ…なんて思いつつ、
花束が何かの象徴というか、
別にその事そのままを表していなくとも、
仮に花束を渡せないのであれば、
駆けつけて、その花束の話をしたい。
ね、花束って綺麗ですよね。
って、そんな話を。
ま、そんな話じゃねぇ〜ってなぁ(笑)。
そもそも私は花束を持っていることすらわからない距離ですよ。。。
でも、そのあたりは何か本当にサササッとすぎて行きましたね。

あと、エスプレッソそんな大量に朝飲んだら胃がやばばばいですよ。
主人公は大丈夫だったのかな?
って、そこ突っ込みたかった。
にしても優雅な朝の風景…素晴らしい。

主人公どうなるのかなぁ。

気になります。

幸せになってくれ!
って思いながらみてる。

伝打伝助楽しんでおります(^-^)

戸塚さんは何を思って書いてるのかなー。
とかさ。考えたりしつつ、
単純に結末気になるなー。
とかさ。
いきなり話変わって未完になったらどーしよ。
とかさ。

色々思いながら楽しんでおります。
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学生時代に書いたもの02

2016年11月01日 23時27分01秒 | その他
ドラマ

いつだって好きだと思っていたのに
言えなかった
言葉にならなくて

初めて泣いてしまった話
奇麗事をいいなと思ってしまったとき
すべて あのときから

どうってことのない話
どうして、泣いてしまったのだろう

わかりきっている理由

好きだとわかっていたのに
言えなかった
認められなくて

初めて声をかけてくれた日
オレンジ色が好きな色に変わったとき
すべて あのときから

どうってことのない話
どうして、嬉しかったのだろう

君が君でいる故の話
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学生時代に書いたもの01

2016年11月01日 23時24分37秒 | その他


きいて

適当なことなら言わないから
それを前提にして聞いて
あなたが好き。

目に映るものが 全てじゃない
でも 実際には
目に映るものに左右されがち
たとえば あごのラインとか
私にはない 骨ばった手とか
なんか感じる 素敵よ

その手が 指が
私に触れればいい
その低音で 耳元でささやいて
感じるのは 声だけじゃないはずだわ

めがねをはずして
眼を 見せて 近づいて
下ろした前髪 さわっていいかしら

近づいてくれたら
感じるのは 吐息だけじゃないはず
おもみも くちびるも したも
全てが 安心する

信じてなんて 言わないから
ただ聞いて
わたしのおもみに いみを感じさせて










今の私の感想を。

高校か大学生辺りで書いたもの。
高校かなぁ?基本高校から大学に色々書いてたので。いぇーい文芸部!
年上の相手に本気に思って欲しい…
みたいなイメージで書いてました。
というか私、年の差カップルが好きだったんですよねー。
学生だからね、好みも少し今と違う。
話を設定考えたりして少し書いたりを繰り返す典型的オタクだったのです(笑)。
でもね!詩ならば!ポエマーにならなれる!
とばかりに数編書いてたので、アップしました。
完結した話とかも数個あったのよ。
いつかアップしよ〜。
ブログって便利ですね〜。
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