「7月10日(水)」
「自転車屋の生き物歳時記」
「ヌマガエル」
カエル特集
このカエルも
子供の頃の夏休みには
母の田舎(兵庫県宍粟市)では良く捕まえましたね。
ヌマガエル(沼蛙、学名: Fejervarya kawamurai)は、
ヌマガエル科に分類されるカエルの一種。
褐色の小型のカエルで、
西日本の水田でよく見られる南方系のカエルである。
日本、中国(中-北部)、台湾に分布する。
日本では
本州中部以西・四国・九州、奄美諸島、沖縄諸島に
自然分布するが、
1990年代頃から
関東地方や対馬、壱岐島、五島列島でも
確認されるようになり、国内外来種となっている。
ヌマガエルは南方系のカエルで、
初期の分類ではインドからマレー半島、インドシナ半島、
インドネシア、中国東部を経て
日本まで広く分布するFejervarya limnocharisとして分類されていた。
しかし、DNA-DNA分子交雑法によると、
広い分布域の中でインド、マレーシア、インドネシア
、タイとラオス、中国と台湾
、先島諸島、日本というように、
多くの系統に分化していることも明らかになっており、
これらの種分化の研究が進んだ。
体長は3~5cmほどで、メスの方がオスより大きい。
背中側は灰褐色のまだら模様だが、
背中の中央部に細い白線(背中線・はいちゅうせん)を
もつ個体もいる。
背中側には小さないぼ状突起が並ぶが、
ツチガエルほどの凹凸はない。
腹側は白い。
地域によって体色や背中線の有無などにちがいがある。
たとえば日本では、
九州地方では白い背中線がある個体の割合が高く、
ヌマガエルを方言で「センヒキガエル(線引き蛙)」
と呼ぶ地方もあるほどだが、
南西諸島や本州、四国では
背中線を持つ個体の割合が少ない。
幼生(オタマジャクシ)は
尾がまだら模様になっているのが特徴である。
ニホンアマガエルの幼生にくらべると両目が寄っていて、
背中側のひれが胴体の上ではなく、尾から始まる。
また、
ヌマガエルの幼生は高温に強く、
水温が40℃を超えるような夏の水田でも生き残り、
成長することができる。
ツチガエルとよく似ているが、
ヌマガエルは腹が白いこと、
背中のいぼ状突起は小さくて
手触りがスベスベしていること、
あまり臭いがないことなどで区別できる。
また、鳴き声も異なる。
水田や湿地、池、川などの水辺に多く生息するが、
水辺から離れた畑や草原などでも見られる。
また、
海水が入り込む河口域でも見られることがある。
アマガエル類やアオガエル類のような指の吸盤はなく、
もっぱら地上生活をする。
他のカエルと同様肉食性で、
おもに小型の昆虫類を捕食する。
いっぽう、
敵はヤマカガシやヒバカリなどのヘビ、
イタチ類、アナグマ類、タヌキ、サギなどである。
繁殖期は4~8月と幅広く、
この時期は夜の水田などにオスの鳴き声が響きわたる。
オスの鳴嚢は前方が分かれたハート型で、
ニホンアマガエルほど大きくはない。
鳴き声は大きいが、
ニホンアマガエルより低い声で、テンポも遅い。
オスはメスを見つけると背中に抱きついて抱接し、
つがいは産卵に適した場所を探す。
卵は褐色で直径1・2mmほどで、
カエル類としては小さい。
1匹のメスが一度の繁殖期に産む卵は
1200個ほどだが、
何度にも分けて数十個ずつ産卵され、
しかもバラバラになりやすいので見つけにくい。
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