アニキのちゃりバカ日誌(入門編)

世の「ちゃりバカ」な人達のブログに刺激されて自転車ブログを始めてみました。

九州縦断リベンジ4日目 【霧島~佐多岬】

2015-08-04 21:39:20 | 遠征
九州縦断4日目。
今日はいよいよ九州本島最南端の佐多岬を目指します。

霧島から鹿児島湾沿いに大隅半島を南下して佐多岬まで行き、
35km戻って根占港からフェリーに乗って薩摩半島の指宿に渡る計160kmの行程。
フェリーの最終便17時という足切りに間に合うかどうか。



今日は5時起きの5時半スタートです。薄明るくなってきた。




南下して鹿児島湾に出て、国道220号線で桜島を目指そうと思ったら、まさかの通行止め…orz。



いきなり初っ端から計画おじゃん。

交通整理をしていた警備員のおっちゃんと作戦会議です。めっちゃいい人で色々教えてくれました。
7月28日に発生した土石流の影響で、この先の深港橋が全面通行止め(自転車も通行不可)になっているらしい。
もしかしたら工事現場の人が通してくれる可能性もあるけど、保証はできないとのこと。
海岸沿いの道はこの国道220号線しかなく、迂回するには大隅半島内陸を通っている国道504号線に行くしかないけど、
国道504号線に行くにはけっこう上るみたい。伊豆半島とかと同じですね。
海外沿いからちょっと内陸に入るといきなり山になってるという。


このまま突っ込んでまた引き返してくるのは時間的にも厳しいし、
佐多岬まで行くんなら国道504号線の方がいいよって、おっちゃんが教えてくれたので、
ここを左折して国道504号線まで上ることに。
なんだかんだでおっちゃんと15分くらい話してました。鹿児島弁のおっちゃん、ありがとー。


さて、予定外のヒルクライムスタートです。




けっこうな斜度できつい。途中の公園からは鹿児島湾が一望できた。
霞んでなければ目の前に桜島どーん!のはずなんだけど、何も見えなかった…。




ひと汗かいて国道504号線に合流。ここから内陸の道をひたすら南下します。




遂に佐多の文字が。まだ73kmもあるのかぁ。先が長いっす。




この辺りには素晴らしい田園風景が広がっていました。




内陸の道は細かいアップダウンがけっこうあって、ボディーブローのようにじわじわと効いてきます。




高隅ダム。大隅半島最大規模のダムらしい。




放流している水を浴びたいくらいの暑さ。




ひたすら直線の道が続きます。




どこまで行っても続く…。これ、今日中に着くのかしら?




と不安を覚えましたが、ようやく海岸線に出ました。
ここから佐多岬まで海岸線の国道269号線を走ります。まだ佐多岬まで55km。




青い空と青い海。最高っすね。朝のうちは曇ってきたけど、晴れてきて良かった。




この辺りから夕陽の沈む開聞岳が拝めるらしい。霞んじゃって、開聞岳どこー(゜Д゜≡゜Д゜)状態でした。




だいぶ南国風の景色になってきましたね。




フェリー乗り場がある根占(ねじめ)港に到着。




ここから佐多岬まで38kmを行って戻ってこないといけないわけです。
この時点で13時。往復76kmで、タイムリミット17時。なんとか行けるかな?




根占から先の道は洞門だらけ。洞門の中はひんやりで生き返る。




のどかな風景が広がっていますね。




うっすら開聞岳が見えた(゜∀゜)!
開聞岳は薩摩半島の南端に位置する標高924mの火山で、見事な円錐形の山容から薩摩富士とも呼ばれています。




佐多岬が近くなってきたら道が海岸沿いではなくなり、なぜか山に向かって上っていきます。




まさかこんな終盤で上らされるとは思ってなかったから、精神的ダメージでかいっす。




なんとか山を越えて、ついに佐多岬への分岐に到着。




この場所には本土最南端の郵便局が建っていました。




ここから先の道はさらに南国感が増してきました。




透明感が静岡の海とは違うね。




北緯31度線のモニュメント。
カイロ、ニューデリー、ニューオリンズ、上海とかと同緯度なんですねぇ。




この辺りから佐多岬までの道のりがこの旅一番のツラさでした。
アップダウンとくねくね曲がるコーナーの連続。もうね、ジェットコースターですよ。
誰もいない中、一人何度も叫んだよ。「まじかよ!」

さらに追い打ちをかけるような出来事が。
ひーこら言いながら坂を上っていると、前方の道に一匹の野生の猿がぽつんと座っていました。
刺激しないように道の端っこを通り過ぎようとしたら、その猿が林の中に去っていった…
と思いきや、次の瞬間、林の中からまるで軍隊かのように7、8匹の猿が一斉に出てきた!

もう超絶ビビった。襲われるかと思ったよ。後ろも振り返らず一目散に逃げました。
その後も林の中から、ガサガサっとか、ギャーとか聞こえてくるから怖かった。


そんな恐怖体験をクリアし、ようやく佐多岬灯台が見えてきた。




車で入れる最南端、佐多岬駐車場に到着。ガジュマル前で記念撮影。




立派なガジュマルです。引きで見るとその大きさに驚かされます。




さぁここからは徒歩で岬を目指します。
この辺りは虫もデカくて、ハチくらいの大きさのあるアブが集団で襲ってきます。




こんな所に神社発見。御崎神社。




巨大アブを払いながら先を進むと、視界が開け、展望公園に到着。



日本本土最端地 四極交流盟約という看板が。ふむふむ、なるほど。
四極制覇するという目標を立てるのもいいですね。最西端は長崎県。
今回の旅で行けなかった佐賀県と長崎県を回る際に行ってみようかな。


そして徒歩で行ける最南端の地に到着! 
九州本島最北端から最南端までチャリで走ったと思うと、いやもう感無量です(´;ω;`)




佐多岬灯台の先には海しか見えません。




光り輝く大海原が美しいですねぇ。




さて、後はフェリー乗り場の根占港まで38km走るだけですが…、只今の時刻16時45分…
フェリーの最終便は17時…orz。

えぇ、もう途中で分かってましたよ。
行きのジェットコースター区間辺りから、このまま行ったら絶対間に合わんなと思ってました。
でも、せっかくここまで来たんだから、佐多岬まで行くしかないでしょ!
どこかに宿があるか分からなかったけど、最悪野宿を覚悟して、佐多岬まで行ったわけです。



ということで、とりあえず日が暮れる前に根占まで戻って宿探しすることにしました。


帰りの道にこんな看板があった。本土最北端宗谷岬。来年の北海道縦断決定です。




佐多岬から根占港の半分手前くらいにある佐多伊座敷にて民宿発見!
宿のおばあちゃんに泊まれるか聞いたところ、快くOKしてくれました。ありがたやー。





今日はミッションコンプリートできず。
やっぱり深港橋の通行止めと、全区間予想以上にアップダウンが多かったことが敗因ですね。
ちなみに獲得標高2259m。えびの高原を上った昨日(2306m)とほぼ同じという…orz。

でもまぁ佐多岬まで行けたからよしとしよう。もう来る機会ないかもしれないですからね。

明日はフェリーの始発9時に合わせて根占港に到着できるように、朝7時発です。
ちなみに、この日は私以外誰も泊まっていませんでした。貸し切り。



<4日目走行データ>
  距離:151.2km
  走行時間:8時間36分
  獲得標高:2259m
  速度:平均17.6km/h,最大61.0km/h
  消費カロリー:2511kcal



<走行ルート>

(画像をクリックするとルートラボに飛びます。)





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