栃木発「ちゃりあん」ブログ

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日光けっこう! 中禅寺湖の周りをぐるり1周歩いてみた① 2012.08.26

2012年08月29日 21時13分46秒 | 日記
思えば1年前。

3月に震災が起きて

すべてが終わったと思ったこともあったけど

5月に「日光いろは坂」を上下線歩いて

「次はどこを歩こうか」と

イメージに浮かんだのが「中禅寺湖」だった。


2012年。

ほんとうは5月のゴールデンウィークに日光に来ようと考えていた。

しかし天気が芳しくなく

延期、という決断をした。


そして7月。

またしても中禅寺湖の予定を立てた。

しかし

なかなか気が進まない。

それはなぜか。


「クマが怖い」・・・

出た

ビビり屋の「クマ」発言。


今年は例年になく那須・日光でのクマの目撃情報が多い。

いままで山歩きをしていて

僕はクマに遭遇したことはない。


だけど

怖い。

それは

中禅寺湖を歩く、ということが

どれだけ貴重な稀少なことであるかを

僕は認識しているからであった。


那須は休日なら

必ず人にすれ違うもの。


けれど

中禅寺湖畔は

半分はクルマが立ち入れない自然保護区域。

つまり

クマの天国、というわけだ。


ちょうど歩く前日も

中禅寺湖の近くでクマの目撃情報がでた。


ビビる。

怖い。

だって

一人で歩くのですから・・・

・・・・・・・・・


8月26日日曜日。

あさ6時。

自宅をクルマで出発。


スタート地点には8時の予定。

渋滞は気にならないが

やはりクマのことばかり気にしていた。


それが不運を招くことになる。



帰りまでに間に合うと踏んでいたガソリンが

いろは坂を上り始めるとグングン減りが速くなった。


とりあえず帰りの途中まで間に合うと思っていたが

いろは坂を下り切るまで持つか、持たないか・・・というギリギリの残量に。。。


「中禅寺湖周辺でガソリンスタンドはいろは坂を下る前のエネオスしかない・・・」

あそこが日曜休日、ということになれば完全にガス欠でアウトとなる。

実は今市、清滝で営業中のスタンドを確認したが「まだ大丈夫」と過信したつけが回ったのである。

誤算だ。

クマ以上にやばい。

・・・

7時40分に中禅寺湖エネオスにはついたが

やはりロープが張られ営業していない。

僕は泣きそうな顔で

エネオスの向かいにある有料駐車場の係員に駆け寄った。

「すいません、このあたりで営業しているスタンドありますか」

すると、おじちゃん

「あー、そこ(エネオス)、もうすぐ開くよ」とのこと。


ほっとして疲労がでた。


言われた通り

すぐに2人の店員が到着。

8時開店のところを

特別、7時50分に給油してもらいました。


なんとか予定通りに

スタートも切れそうです。

よかった。。。





8時。

スタートは「県営・立木観音第2駐車場」。

レストハウスも営業前で駐車場は閑散としています。


ちかくに若いカップルさんが「登山スタイル」で写真を撮っています。

「一緒に同行してもいいですか」なんていいたい心境。。。

なぜなら「クマ」が怖いから(汗)

トイレを借りて登山靴に履き替えます。

ちらっと男体山も見えます。

天気は夕方に雨の予報。

早いうちに、ここに戻りたい

そんな心境。。。



駐車場の反対側には

「ベルギー大使館別荘」なるものが。

昔もいまも

海外要員には避暑地・日光がお気に入りのようです。



8時07分。

スタートです。

場所は中禅寺湖の最東端。

時計回りに歩きます。

つまり

南に、立木観音にむかって歩き出します。



二人のカップルがじっくり撮影していた「あじさい」。

まだ咲いているんですね。


そう

奥日光は下界が猛暑であっても30度にならない避暑地ですから。



日光山中禅寺立木観音。

カップル2人組はまずはここを拝観。

僕は先を急ぎます。


前を歩いてくれると期待していたのに残念です。




観音さまを右に反れて

湖面が見えると

8時11分、歌が浜。


クルマが駐車できる最後の場所。


すでに多くのクルマがあって

湖面をバックに撮影している。

さすがに中禅寺湖を歩くようなスタイルの人はいなかった。。。



標高1278メートル。

中禅寺湖畔の入口まではクルマで来られるため

高いところにいる、という実感はない。

しかし

体感する「涼しさ」というのが下界との違いを浮き立たせる。

湿度が高いので

すっきりした涼しさではないが

暑苦しい、という感覚がない。



カエデではないが

公園の木はすでに紅葉と化しているものがあった。

8月ではあるが

もう季節は秋なのである。



快晴。

男体山を眺める。

気持ちがよい。


すこし土砂崩落の跡が生々しいが

昨年の登山以来の日光。

「またかえってきたよ」という気持ち。



赤トンボが尋常でないくらい多い。

撮影している指にも止まってくる。



歌が浜には綺麗な歩道が整備されている。

このままずっとこうであればいいのに・・・と思っても

そうは問屋が許さない。


これが自然の掟。

クマさんとはぜひ仲良くなりたいものである。



8時18分。

まず目標は「イタリア大使館別荘」。

ここからは

半月山へ行く車道と

イタリア大使館別荘へ向かう歩道が

平行して進む。



8時19分。

左は「半月山」行き。

ここでクルマとはお別れ。

右、イタリア大使館別荘までは

一人で歩くことになるらしい。。


クマ、不安だ。。。

ちなみに阿世潟までは3.5キロ。


もうクマが気になって3.5キロのことは全く関心がなかった。



森林の中

舗装された道を

僕はひとり歩きます。


聞こえるのは携行品の「熊鈴」と湖面の波の音だけ。

時折聞こえるバイクの音は

近いようですが見えません。



数少ない開いている花。

名前がわかりません。



立ち止まるときは

「左手で熊鈴を鳴らし続け、右でシャッターを切る」

なので

1回で撮れず、ぶれを何回も修正するありさま。


・・・そんなにクマが怖いのか????

つねに自問自答です。




風の音も

鳥や虫の鳴き声もありません。

半月山展望台に向かう車のうなる音が聞こえるだけ。


すれ違う人など

誰もいません。


湖面も木に遮られ

近づくこともできません。



がけ下にレトロな建物が見えます。

イタリア大使館ではないようですが・・・



深緑のなかを歩きます。

許可車両でしょう、2台が通りすぎてゆきます。

人に会えてほっとする瞬間。


この先に「人がいる」証拠ですから。



8時33分。

イタリア大使館別荘に到着。

入口からは全容はわかりません。


せっかくなので

奥まで進みます。



いまここ。

ちょうど、横長四角形の「右下」の角にいる感じ。

先は長すぎます。



展望ウッドデッキがあり

湖面までゆくことができます。

デッキからの中禅寺湖。



さきほど通り過ぎた2台の車は

このイタリア大使館別荘の管理をされている女性スタッフさんだったようだ。


戸をすべて開けて

掃除を始めた。


湖畔にあるベンチには

ご年配夫婦が散歩をしていたらしく

湖面を向いて談笑している。


そんな、絵になる風景を、なぜか僕は写していなかった。。。


クマ、そんなに怖いのか(笑)



8時39分。

別荘を越えて

再び湖畔にそって歩きます。



左は森

右は中禅寺湖。


太陽がまだ低いので森はやや暗い感じですが


奥日光らしい、気持ちの良い道です。



左から

横長く伸びる半島は「八丁出島」です。

これから近づきます。


森と湖面の間に

細く小さい砂浜が見えます。


人がいたら安心ですが

そこは奥日光。

シカやサルや

そうそうクマが普通に生活している場所。


そこに僕は足をつっこみます。


クマは臆病な生きものです。

とにかくクマ鈴で

人間のいることを知らせなくてはなりません。


一人は怖い。


ほんとうに怖い。。。


そんなビビりながら


歩きはつづ




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