介護度の問題

父が大腿骨骨折をしてから早１年。

昨年末に有料老人ホームへ入所してから

ぐんぐん状態がよくなっています。

 

病院にいた時には、

頭の中だけ資産家になってしまったけど

今ではそんなこともなく

骨折をして動かなくなった方の脚も

自主トレ（！）によってだいぶ動くようになりました。

 

車いすもスイスイと自走。

食事はもちろん、着替えも自分でほとんどできます。

 

そんな父を見て、夫がいいます。

「あのじいさんが、こんなこと（骨折）で死ぬようなことはないよ」

そう、父は今まで巨大胃潰瘍・がん×２、脳梗塞、心臓疾患と

人によってはそれが致命的な病気を乗り越えてます。

強靭な生命力の持ち主かもしれません。

 

でも、自分で歩くにはまだほど遠く

もちろん父の望む昔のようなのんきな一人暮らしも絶対無理です。

 

そしてもう一つの問題が。

今の施設にうつる時点の介護度は４でした。

父の体調が最悪の時に、要介護認定が行われたせいです。

その時はまさかこんなに回復するとは思わず

我が家の近くの特養にも申し込んでおいたのですが

その相談員の方からお電話が。

 

「もしかしたらもうじき空きが出るかもしれませんが

空いたらこちらへ移りますか？」

そこで、父の目覚ましい回復の話をしました。

相談員の方は

「聞く限りでは、介護度３は難しいかも…」

この秋に行われる要介護認定では

多分介護度は２くらいではないかと。

それでは特養には入れないんです。

 

旧知のケアマネさんに聞いても

やはり介護度３になるのは微妙ではないか…と。

「状態がよくなるのはうれしいことなのに

入れる施設などを考えると

そうばっかじゃないのは何か変ですよね…」

とケアマネさん。

 

父にしっかりと介護をしてくれる妻もしくは娘がいて

お金もそこそこあって家をバリアフリーとかできるのなら

介護職の方の力を借りれば自宅で暮らせるかもしれない。

 

でも、父にはそのどれもがなくて

あるのは「金で解決できることは、する」

としびれる発言の息子。

 

本当は施設で暮らしたくない父の気持ちは知っているけど

現実の問題としては仕方がないです。

そして、金で解決できる息子がいることは

自宅での介護と同じ位、もしかしたらそれ以上の

幸福なことかもしれない、と思うことにしました。