かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

ジョイフル女医

2005年04月02日 | 今日のワタシ
久しぶりに歯の検診に行った。
主治医のM先生とは数年前からのお付き合い。

あれは確か日曜日の午後だった。
脳腫瘍かと思うほどの激しい歯痛に、突然襲われた。
鎮痛剤は全く効かず、常に氷水を口に含んでいないと痛みが一層強くなる。

誰も助けに来てくれないので、氷水の入ったペットボトル片手に、自分で車を運転して休日夜間救急診療所に飛び込んだ。
命の綱となっていたペットボトルは、診察台の上でも手放すことができなかった。

「歯痛で自殺する人がいるっていうからね。」

的確な診断と処置をしてもらった私は測らずも、診察台の上で泣いてしまった。
すでに、経験したことのない激しい痛みと不安と孤独感でいっぱいいっぱいになっていたし、痛みをとってもらった安堵感から一気に気持ちが緩んだからだと思う。

でもそれだけじゃなく、私が診察室で子供のようになってしまったのは、M先生が自分よりも年上の女性だったせいもあるかもしれない。
今まで私の周りには、相談相手になってくれたり、目標となってくれるべき年上の女医さんがひとりもいなかった。
結婚して、仕事も家庭も上手にやりくりしている先輩が近くにいたら、私の人生ももう少し違っていたかもしれない・・・

今年の医師国家試験の合格者は、3割以上が女性だという。
患者さんからは“女医さんでよかった”と言われるように、後輩からは目標とされるように、精進精進!
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3 コメント

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頼りになる人 (EMMA)
2005-04-10 16:05:20
相談できる、頼りになる同姓の人は必ず必要ですよね。

ラッキーな私は、周りの年上の方に頼ってばかりです。

女医さんは、とても安心できる存在です。

私の周りでも、ドクターにひどい事(ハラスメント的な事)を言われたとか話を聞きます。



日本人は、ドクターになかなか意見できる人がいないように思います。



女医さん、女性にしかわからない思いや痛みがあると思います。なので活躍を期待しています。
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Unknown (cellopy)
2005-04-07 07:34:22
この4月から、職場に女医さんが随分増えました。

みなさん、我が道を行ってる!って感じです(^^)
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私もいませんでしたよ(笑)。 (YU-RI)
2005-04-06 12:44:50
医者になるのを選んで、早や、何年だろう?大学受験の時に決めたも同然だから、もう、20年ですよ。でも、どこにもそんな目標とするような女医さんなんていなかったですよ。入局したら、男性ばっかりで(笑)。けど、自分の思うまま、目指すまま、仕事してやってきました。

要は自分が後悔しないことをモットーに(^_^)v。正解なんてありません。間違いもありません。これからも、行きましょうよ\(⌒▽⌒)/。
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