かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

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2024年09月05日 | ドイツ生活
Eが自分のクラインガルテンを手放した。

私が滞在中に草刈を手伝った小屋付の庭である。

パンデミック中に購入・契約して、思う存分、それなりに投資もしてガーデニングを楽しんだけれど、バラの栽培には向いていない土地であること、制度上の義務である野菜作りをしていないこと、広くて、草刈が大変なこと、Grisuが(なぜか)この庭を好きではないこと、仕事や日本との往復で、手入れをする時間がとりにくくなったことなど、状況の変化が理由で、手放したくなったのだとか。

クラインガルテン所有希望者は引く手あまたで、管理局を通じて、すぐに購入希望者が見つかった。

昨日はその相手と管理局担当者との3者面談があり、価格交渉もスムーズにいったという。

新しい庭の主人はアラフィフカップルで、犬も1匹飼っており、昨日は犬も同席して、庭を気に入っているということで、取引には満足しているとのこと。

Eとチャットだけでやり取りをしていたころ、ガーデニングが趣味らしいと、やはり庭づくりが好きな友人Jにそのことを言ったら、「おだやかで優しい人なんだね」とコメントされた。

庭いじりが好きな人がみんなそういう性格かどうかはわからないけれど、実際Eは穏やかな性格の人である。

それに、植物と向き合っていると、心穏やかになることは確かであるし、一心不乱に草むしりをしていると、煩悩が取り払われる気がする。

パンデミック中に外出が制限されていた時も園芸店はやけに繁盛していて、ベランダや庭に植物を増やした人が多かったのは、心の安寧を求めているため・・・というのは一理あると思う。

クラインガルテンは3000€で譲渡されたという。
庭に投資した金額はそれよりも多かったそうだけれど、「中古車を売るみたいなものだし、ストレスが無くなったことを考えると、いい取引ができた」とEは納得している。

庭付き一戸建てを買うのは容易ではないし、誰でもできることではないけれど、小屋付の庭を手軽に手に入れられるのであれば、人生の楽しみのひとつに十分なりえると思う。










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