ワクチン接種の合間に、会場の経過観察エリアで行ったチェロのゲリラ演奏。
3時間のあいだに、1-2曲の「本番」を、計4回行った。
終わってみれば、かなりヘトヘトになった。
まるで難曲プログラムの大演奏会をやり終えたときみたいな疲労感だ。
意外と気合を入れて、力んでしまっていたのかもしれない。
注射と副作用発症の人への対応と演奏のかけもちだから、自分の気持ちはどちらかというと遠慮気味・・・
会場で自分が座った位置は、注射を終えた人たちが座っている背後に位置していたし、演奏中もテレビはそのままつけっぱなしという状況だった。
演奏後に拍手をしてくださった方もいたけれど、演奏を聞いている人の反応を気にする余裕は正直あまりなかった。
いずれにしても、疲れ具合がはんぱなかったので、次回はもうやめようかと思い始めていた。
ところが、後日、気分転換に病院の屋上へ上がった際に、当日ワクチン会場にいたという人と偶然居合わせ、演奏にとても癒されたと感想を言ってもらった。
初めてのワクチンに、不安な気持ちで待機時間をすごしていたところ、思いがけず音楽を聴くことができて、とても気持ちが楽になったという。
自分の接種日に聴けるのを楽しみにしている同僚が他にもいるとのこと。
意外だった。
ワクチンに対して、想像以上に不安な気持ちでいる人が多いのかもしれない。
ほぼほぼ、自分がただ弾きたいから・・・という気持ちで、これまで院内コンサートも行ってきたが、聴いている人の何がしかのケアになるなら、医療者としてはやはり嬉しい。
初回のレパートリーはこんな感じだった。
・トライメライ
・白鳥
・バッハ無伴奏組曲第1番からアルマンド
・花は咲く
・サウンドオブミュージックからメインテーマや私のお気に入り
・白鳥
・バッハ無伴奏組曲第1番からアルマンド
・花は咲く
・サウンドオブミュージックからメインテーマや私のお気に入り
背中を押されて臨んだ2回目は、聴く側の立場にたって再考し、ポピュラー曲を中心に。
・瑠璃色の地球
・オリビアを聴きながら
・ダニーボーイ
・イエスタデイワンスモア
・ムーンリバー
・マイウェイ
初めて弾いてみる瑠璃色の地球以外は、楽譜なしの「そらで歌う」弾き方。
喫煙防止教室のお礼に小学生たちが歌ってくれて泣いた曲。
昨年、松田聖子が再レコーディングしている。
会場準備段階の昼休み時間帯から弾きだしたら、通りがかりに音に気づいた人がぱらぱらと立ち寄っていった。
前回よりも、力を抜いて、自分もゆったり気分で弾いたせいか、今回はぜんぜん疲れなかった。
ただ、足のスジが痛くなったのは、久しぶりにチェロを運搬移動したからか・・・
ああ、そうだ、このあいだ、重い木も運んだもんね。
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