恒例になりつつあるデパートでの久留米絣のクラフト展。
今年は半幅帯の新作4本を展示すべく、週末にせっせと縫っている。
昨年までと違うのは、4本のうち3本は、友人から依頼を受けたものであること。
昨日も、リバーシブルが1本仕立てあがった。
実は、リバーシブルは帯2本分以上の労力がいる。
芯とじが難しい。
なので、仕立て上がったときは、苦しい中距離走をゴールしたくらいの疲労感と達成感がある(笑)
これまで、帯教室では自分好みの、自分用ばかりを作ってきた。
最初のうちは、自作帯何本目と数を数えていたけれど、帯教室の受講歴は10年。
いつのまにかナンバリングをやめてしまったくらい、仕立てている。
数年前に肩が痛くなって、後ろ手に帯が締められなくなったのをきっかけに、半幅帯ばかりを作るようになって、そのおかげもあってか、他人様に提供できるくらいのクオリティのものが仕立てられるようになったので、今回は少し勇気を出して、気心の知れた友人からの依頼を受けることにした。
職場の同僚N女史が選んだ組み合わせの布で仕立てた帯は、爽やかな印象に仕上がった。
浴衣にも着物にも重宝しそうで、展示が終わったら、さっそく締めてもらって、そのお姿を見てみたい。
師匠が今年の6月で教室を閉められることになった。
そのことは、自分の意識の持ちようが変わったことへの影響は大きいと思う。
リモートならば、しばらくは指導を続けるとおっしゃってくださっているが、これからも仕立てていくのであれば、独り立ちせねばいけないと思うようになった。
師匠はいつまでもそこにいてくれるとは限らない。
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