べったら市

「甘いおこーこ」と呼んで、小さい頃の好物だったべったら漬け。
昨年は見逃した日本橋のべったら市に、今夜は間に合いました。

ほんの狭い一帯だけれど、べったら漬けだけでなく、いろんな屋台がずらーっと。仕事を終えたサラリーマンやＯＬもたくさんいて、すごく賑やか。

一通り見てまわると、だいたい売っているものが頭の中にリストアップできました。
やきそば、たこやき、お好み焼き、おでん、やきとり、チキンステーキ、ジャガバター・・・これでだいたい全体の８割を占めるかんじ。
めずらしいところでは韓国のトッポギとかタイラーメンとか、カバブをピタパンにはさんだやつとかがありましたが、同じものばかり売っててオモシロクナイというのが、最近の夜店の印象ですねえ。

せっかくなので、べったら漬けを買おうと思いました。
さて、どの店で買うか？
味見もさせてくれるようになっていましたが、私は売っている人の顔をみて決めました。
その店のおじさんは、いかにも漬物屋でござーいって感じ。

「こっちは塩抜きしてよね」

葉っぱをおまけしてもらいました。

べったら漬け以外には、ちょっとめずらしい、炒った豆を買いました。
こちらは、やはりいい感じのオーラを発していたおばちゃんとおじちゃん。

「おじちゃんはサア、豆炒るのもう疲れたみたいだから、今日はもうこれでおしまいだよっ。待っててね、今炒りたてのをあげるからねー」

江戸の粋にちょっと触れた夜。