お能の演目解説レクチャーに行ってきた。
4回目かな・・・
今回はちょうど来日滞在中のEを伴って。
オークションサイトで正絹・亀甲絣の大島(?)を超お値打ち価格で手に入れたので、オリジナル仕立ての角帯を合わせて。
補正タオルを入れるのを忘れたけれど、Eが暑がるので、じゃあいいかってことに。
角帯の最も基本的な結び方は貝ノ口。
けれど、長身の彼にはちょっとバランスが悪い印象がしたので、片ばさみという結び方にした。
一回結んで、たれ先側を帯に挟み込むだけなので超簡単。
折り込むたれ先側の長さを調節すると、バランスよく仕上げられる。
緩んできたとしても、いったんほどかなくても、手先とたれ先を引っ張るだけで修正ができるが、緩むことはあまりないと思う。
今回は着流しスタイルだったけれど、羽織を着るとこんなかんじ。
めっちゃカッコいいw
紐結びせずにすむ革の羽織紐もいい感じじゃね?
裄が短いので、両手をだらーんと下げた格好だと、長い手が袖からびよーんと出て間抜けに見えるので、帯に手をかけているポーズを心がけるよう指導。
実際、帯は腰にひっかけるようになるべく下に締めるようにするので、一石二鳥。
初めて子供の七五三を迎えた母親ってこんな気持ちなんだろうな・・・
まあ、なにせ外人のEは和装については何もかも初心者なので、襦袢はTシャツ型、足元は下駄ではなく草履で、靴下タイプのなんちゃって黒足袋。
それでも、かなりいい感じの着姿になった。
普段はあまり気にならなかったけれど、いざ和装で歩いている姿をながめると、重心が高いのが気になった。
いわゆる丹田に重心を置くということがまだできていない。
「あれもこれも言われると、わけわからなくなるからさ!」
そうだよね。
あまり最初から色々注文つけると、和装嫌いになっちゃうよね・・・
お能のレクチャーは、あらかじめ用意しておいた英訳のスクリプトを参考にしてもらいながらだったので、90分のあいだ居眠りせずにすごしてもらえた。
「今度は本当の能舞台に着物で行く?」と意外やノリノリなので、次回のために裄丈直しとクリーニングをしておいてあげないとねえ。