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マリア・クリーゲルの『ル・グラン・タンゴ(チェロのための舞曲集)』を聴く

2007年09月19日 | 今日聴いたCD
もう1枚マリア・クリーゲルを。
こちらはスズキの7巻に出てくるポッパーのガボット(Op.23)を聴きたくて買ったもの。ポッパーのマズルカ,タランテラなどとともに,カサド,ファリャそしてピアソラの作品が収められている。だから,フラメンコやらメヌエットやらワルツやらタンゴなどが乱舞する状態。ほとんど収拾がついてない選曲なのだが,そこはクリーゲル,情熱的でダイナミックな表情で聴かせる。最後のピアソラの「ル・グランド・タンゴ」はそれらが最も良く現れた演奏だと思う。都会的だが野性味を含んだトーンこそクリーゲルの本領か,と思わせる弾き方が魅力的。

それにしても,このCDのジャケットのデザインは内容に反してノーテンキだ。邦題も「…舞曲集」となっていてミスっぽい。確かに舞曲を集めてあるのだが。。。クリーゲルさん,だいぶ損をしているなあ。

クリーゲルのカザルスホールでのコンサートが近づいてきた。楽しみである。

■Le Grand tango and other dances for cello and piano.[ル・グラン・タンゴ(チェロのための舞曲集)]Maria Kliegel, cello, Bernd Glemser, piano. Recorded in 1993. Naxos, 8.550785


6 コメント

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re: Maria (Mike Oishi)
2007-09-20 01:03:51
isisさん

同感です。もしMariaを知らない方なら、まず買わないCDです。私は、品川の駅中にある店で貴重品だと思い買いました。中身は濃いですね。また、VirtuosoというタイトルのCD-Maria Klingelも気に入っています。彼女は、これらを地元Heidelbergの教会で録音していますね。この街、私は、20年前に新婚旅行でいったのですが、静かな、空気の良い街でした。夕食で食べたのは、ハンバーグに何故か目玉焼きがのっていたのを思い出します。それから鳩時計-お土産に購入し
現在も動いています。
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まさに。。。 (isis)
2007-09-20 23:23:22
大石さん,

そうでしょう?特に最初の曲はギターかと耳を疑う演奏。最初から何事が起こったのかと引き込まれてしまう。
CDジャケ完璧に逆方向。彼女のホームページ(バイオグラフィー)にあるモノクロのローキーな写真を使って欲しかった(笑)。

http://www.maria-kliegel.com/seiten/de/biographie.html

(この写真,ギャラリーのページの方の画像を見ると,親指ポジションの見本のようで参考になる(笑))

それはどうでもいいことですが(笑)。。。

ハイデルベルクは行ったことはありませんが,大学の街らしいですね。大学といってもお茶の水のように騒々しくはないのですねえ。。。
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予習 (ひなげし)
2007-09-20 23:54:57
今回のクリーゲルの予習だったら、isisさんの選択がノーマルですよね。
私は趣味に走ってシュニトケのチェロ協奏曲と、グバイドゥーリナのシレンシオを聴いてしまいました。
今回のプログラムとはぜんぜん違う音楽です。
クリーゲルはテクニック、表現力ともすばらしいけれどレパートリーが広いですね。

明日が楽しみです。
会場でお見かけしたら声をかけるかもしれません。(お姿はホームページの写真で見ました)
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めでたしマリア (ひなげし)
2007-09-21 23:26:02
イクシオーン・トリオよかったですね。
クリーゲルの演奏は情熱的だけど優しいですね。

クリーゲル目当てで行ったのですが、このトリオがすばらしかった!
技術が高いのはもちろんですが、3人の女性がとてものびのびとしていて気持ちよかったです。
3人ともこのトリオでの仕事が一番楽しいのではないかと感じさせるものがありました。
最初の曲からリラックスした演奏で安心して聴いていられましたが、最後のドボルザークの曲はそれぞれ音楽に深くコンセントレイトしながらも息が合っていて白眉だったと思います。

CDが売り切れだったのは残念でした。
しょうがないからアマゾンで買おうと思います。(こちらではジリオン・トリオとなっていました)

ところでisisさん、ひょっとして休憩時間に壁際のソファーで一人赤ワインをお飲みでいらっしゃいませんでしたか?
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ひょっとしてたりして。。。 (isis)
2007-09-22 00:48:55
ひなげしさん,

速。千代田区にお住まいですか?(笑)

このトリオの音楽は確かに生き生きとしていましたね。同感です。伸びやかさの中にも緊張感があって奏者の息もぴったりでした。ホールの音響の良さか,ピアノの音も邪魔になっていなくてよかった。
最初のノットゥルノから痺れてしまいました。予想に反して?クリーゲルの音は柔らかかったですね。「大公」は最高でした(シャレではなく(笑))。上品というか,鷹揚な感じではなくエネルギーがありダイナミックな中に瞑想があり,まさしくベートーベン。

ジリオン・トリオですか。Xyrionですから確かにそう読めますね。アメリカではそう発音するのかも知れませんね。あ,ドイツ語か,これ。いずれにせよ,よく分からない(笑)。
お三方のページはこちら↓

http://www.xyriontrio.com/

ひょっとしてました。休憩時間はいつも赤ワインでポリフェノール補給です。普通は座って飲んだりしないけれど,久しぶりに来たので座ってみました(笑)。お声をかけてくださればよかったのに。残念無念。。。
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千代田区ではありませんが (ひなげし)
2007-09-22 07:30:22
カザルスホールまではうちから50分くらいです。

やはりそうだったのですか。
目の前を通り過ぎていった青いワンピースに位黒いカーディガンの女が私です。
引き返してきてからまだいらしたら声をかけようと思っていました。
またの機会に。。。。
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