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チェロローグ + へようこそ! 万年初心者のひとり語り、音楽や身の回りのよしなしごとを気ままに綴っています。

カシラダカの春

2022年04月04日 | ぼくの博物誌
春先になるときれいな声で囀る鳥がいるのですが、何という鳥か分かりませんでした。これを聞くといよいよ春だなあという気分になるのですが、ヒバリのようでヒバリでない、ホオアカのようでホオアカでない。何ともじれったい気分になる囀りでもあるのでした。

正体が分からない原因は、囀りが複雑で、とりとめのないおしゃべりのように聞こえるからでした。
ところが、先週、その鳴き声が家のすぐそばで聞こえました。チャンスとばかりに、スマホを取り上げて録音しました。


録音した鳴き声をYouTubeで確認してみると、ホオジロでもホオアカでもなく、カシラダカ(頭高、Emberiza rustica)でした。完全に一致するわけではありませんが、これは「ぐぜり」らしいので多少異なっても間違いではなさそうです。地鳴きは知っていても、ぐぜりの鳴き方までは知りませんでした。

これで、長年の謎の声の主が分かりました。
ところが、調べているうちに、この一般的な冬鳥であるカシラダカが危急種(VU)であることを知って驚きました。原因ははっきりしないようですが、地球環境の変化や捕獲圧が考えられているそうです。

こんなに小さく地味な野鳥にも大きな問題がのしかかっていることを知り、すでに長い旅路の途上にあるカシラダカたちの無事を祈らざるを得ませんでした。

(参考サイト)
(1)カシラダカ(eBird)
(2)カシラダカが絶滅する?(山階鳥類研究所)


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