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ミクローシュ・ペレーニのチェロ・リサイタルを聴きに

2014年03月08日 | 演奏会へ
 今日は、浜離宮朝日ホールで開かれた、ミクローシュ・ペレーニのチェロ・リサイタル(第2回)を聴きに行ってきました。演奏会は、昨年10月の紀尾井ホール以来、久しぶりです。年度末に向かい、忙しさが増す仕事の合間を縫ってのconcert goingでした。

 さて、いつもは慌ただしく食事を済ませるのですが、今回は珍しく、築地市場から余裕で会場に出向くことが出来ました。期待を持って座席に座りました。1階最後列の席ではありましたが(笑)。

 いきなり始まった感のある、バッハ(組曲第4番)でしたが、音は私たちの席までよく届き、さすがだと思いました。しかも、固くなく柔らかい音でホールを満たす感じです。月並みですが、朗々としたチェロの音に包まれる感じがしました。ペレーニの場合、芯のある柔らかい音で、実に上質な、洗練された音だと感じます。恐らく、これほど、滑らかな音を作り出すチェリストは他にいないのではないでしょうか。

 もうひとつ、特筆すべきは、その音の強弱です。ピアノからフォルテまで、非常に微妙に出すことができる。それが、バッハの時と、コダーイなどの場合とで弾き分けている。コンサート・チェリストとしては当たり前のことかもしれませんが、実に楽器を知りつくして演奏しているなと驚くばかりです。やはり、大きな手から作られる動作が演奏にかなり影響を与えているのだろうなと、妙に感心していました。

 今日のプログラムはバッハから、シューベルト、ハンガリーの近現代曲とバラエティーがあり、楽しめました。最後のバルトークが終わって拍手をしながら、バッハからの時間的距離を、改めて考えていました。

 ■プログラム
  J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010
  ペレーニ: イントロダクションとスケルツォ
  リゲティ: 無伴奏チェロ・ソナタ
    (休憩)
  シューベルト: アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
  コダーイ: チェロ・ソナタ 嬰ヘ短調 op.4
  バルトーク: ラプソディ 第1番
   *アンコール ドビュッシー: 小組曲よりメヌエット
   2014年3月8日(土)14:00~16:20、浜離宮朝日ホール


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