The Soloistの音読を終わった。映画(邦題は『路上のソリスト』)の公開時に見に行けず、本だけ買っておいたのを少しずつ読んだ。例によって、意味が分かっても分からなくても、発音が分らなくても読み飛ばす悪い方法(笑)。それでも、最近は次の単語も目に入るようになってスピードが上がったように思える。
ストーリーは、ご存知の方も多いと思うが、著者であるLos Angels Timesのコラムニスト、Lopez氏が路上の演奏家、Nathanielと出会い記事にしたことから展開する。コラムは共感を呼び、犯罪多発地帯の天才音楽家に楽器の提供を申し出る人も現れる。仕事を度外視して家族ぐるみで彼と交流を深めていく中、深追いのあまり、彼の複雑な過去、音楽院での激しい競争、差別故の挫折が明るみになりかえって誤解が生じてしまう。
が、Lopezの努力で誤解も解けヨーヨーマとも面会し落ち着きを取り戻す。そして、住み慣れた場所にようやく自分の居場所を見いだす。
音楽だけではないが、競争社会は厳しい。The Soloistは路上生活者にまで暖かい視線を送りながら、競争だけが果たして人生の価値なのだろうかと問いかける。
と、こう考えたのだが自信はない。次はDVDで答え合わせだ(笑)。
■Steve Lopez: The soloist; a lost dream, an unlikely friendship, and the redemptive power of music. Berkley, 2008.
最近の「折々の読書」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事