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オルガン版「ゴルトベルク変奏曲」を聴く

2008年11月11日 | 今日聴いたCD
ゴルトベルク変奏曲のオルガン編曲版である。チェンバロの減衰音がオルガンではどうなるのか興味をもって聴いた。演奏はElena Barshaiというオルガニスト。
最初のアリア冒頭はゆっくりと引き伸ばされ,音が積み重ねられるように進行する。オルガンの天国的な音世界に導かれていくようだ。チェンバロからオルガンの文法にうまく移植されている編曲だと思える。バッハがオルガンでアドリブで弾いたらこうなるのかな,という印象すらある。

もともとバロック時代は楽器にこだわることはなかったし,特にバッハの音楽はどの楽器で使い回し?てもへこたれない(笑)。オルガン特有の持続的で柔らかく包み込むような音がよく似合っている。きっと,巧みな編曲が為されているのだろうが私には分からない。けれども,気持ちのよい音楽になっていることは確かだ。
ドレスデン在住のカイザーリンク伯爵専用の睡眠音楽?だったこの曲,オルガンの方が効果があったかも知れない(笑)。

■J. S. Bach: Goldberg variations, in G major BWV988. Elena Barshai(Organ), Brilliant Classics, 93765. recorded in 2007.


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