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『ドイツ学生の歌』を聴く

2008年11月09日 | 今日聴いたCD



ドイツ出張直前にドイツ語会話の足しになればと勘違いして買ったCD(笑)。当然,何の足しにもならず帰国後時々聴いては無思慮を反省しているわけである。ブックレットを見ないと歌詞が分からないが,ドイツ語の響き,ハーモニーの深さは美しいと思う。学生歌らしく酒宴の歌や恋愛,思想の歌があって,意味内容は歴史的世界なのではあるが,現代にも通じる若さと仲間意識が伺える。

「人生を楽しみたまえ」,「さあ,時は来た」などなど,学生歌の他に民謡も集められている。ブラームスが大学祝典序曲で採用した「ガウデァームス・イギトゥール」(表記ママ)も収められている。まあ,学生が歌えば皆,学生歌ということだろう。合唱は澄み切っていて素晴らしい。遠い昔を偲ぶわけではないが,なぜか切ない気持ちになってしまう。

曲集の中の1曲,「あの下の低地には」(Drunten im Unterland)は小学生か中学生の頃習った覚えがある。もちろん,歌詞は今は覚えていないが(器楽合奏だったかも),ミソドミソファララ,ソシレファミレド~という音階はいまだに覚えているから,相当印象的だったのだろう。その後,LPでエーリッヒ・クンツの歌を聴いたが,低地ドイツ語訛りがかえって鼻についた。このCDの演奏は重厚な男声を期待してたが素朴なギター伴奏に清楚なソプラノで心が洗われてしまう(笑)。

現代のドイツでは学生歌が歌われているのかどうか知る由もないが,日本ではまずないだろう。コンパかカラオケがせいぜいだろう。校歌ですら応援団以外に歌える学生は少数だろう。歌ったとしても斉唱だ。
日本の学生歌と言えば寮歌,書生のバイオリン演歌,歌声喫茶くらいか。カラオケとiPodの現代,学生同士が合唱をすることは皆無だろう。いいのか,悪いのか。。。

■ドイツ民謡集7,ドイツ学生の歌
フリードリヒ・クルレ(指揮),ヴェルニゲローデ・ユーゲントコーア(合唱)他.ドイツ・シャルプラッテン(徳間ジャパンコミュニケーションズ),TKCC-15127(2枚組),1994年録音


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