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日本独特の行事

2006-12-10 | 【笑・喜 雑学】
.             プロが選ぶ日本酒ランキング 十四代(じゅうよんだい)高木酒造 山形


 本日、忘年会のお話です

国税庁の統計によれば、12月に入るとアルコール類の売り上げは一挙に
倍増するようです。これはもちろん忘年会が盛大に行われるからですが、
しかし、忘年会は日本独特の行事であり、英語にもフランス語、
ドイツ語にも”忘年会”という言葉にあたる単語はありません。

欧米では、クリスマス行事が静かに行われるだけで、とくに年末だからと
いって大騒ぎするする習慣もありません。では、日本人はいつから忘年会
をするようになったのでしょう。

1 ※ アルコール消費量トップ10 (沖縄は含まれていません) 


 日本は鎌倉時代の頃から”年忘れ”と呼ばれる会が年末に
催されていました。しかし、これは連歌を行うような優雅な式典で、
酒を飲んで大騒ぎする今の忘年会とは全く違うイメージでした。

江戸時代に入ると、庶民の間で一年間の苦しみを忘れて楽しく飲もう
という趣旨の会が開かれるようになりました。親しい物同士が酒を酌み交わし
一年の憂さを晴らせば旧年中の厄を通せるという考えがあったようです。 

一方、武士は新年会を開いていたので、この時期は年忘れの会は行って
いなかったようです。 

renga 
※ 連歌の風景 

 
現在のように、忘年会が年中行事化してきたのは明示時代以降です。
最初に忘年会を開いたのは、東京に集まっていた学生と官僚でした。
学生達は、年のはじめは郷里に帰省しているため、友達同士では集まり難い。
そこで、暮れのうちに飲み会を開くことになりました。

また、官僚のほうは、ボーナスが出るようになっていた事もあって、
年の暮れに仕事納めの意味を含めてみんなで飲もうという事になった
ようです。学生と官僚という当時のエリート層が始めたこともあって
忘年会は新しい年中行事と一気に定着していったのです。 

1 

 忘年会という言葉が最初に使われた小説は夏目漱石の

     ”吾輩は猫である”

特別な注釈もなくこの言葉が登場してくるので、1905年頃(明治37年)には
忘年会という言葉が一般的になっていたようです。 


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