エジプト人の邪視文化

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　みなさん、こんにちは。

エジプトには、日本にない邪視という文化があります。
邪視とは、人の幸せや持っているものを羨ましいと思って妬んで見る視線
をはね返す目のことです。この文化がある為にエジプト人はいろんな視線に
悩んだり苦労したりと大変なようです。



日本でも、一般の民家が重要文化財などに指定されていたり、一般人や観光客が
民家を見学出来るところがたくさんありますが、エジプトにも同じように観光客が
見学出来る”これぞ、エジプト民家”というものが存在します。

しかし、訪れてみて驚くのはとっても汚いこと。
手入れはされていないし、わざわざこれを見学するのか？と思うような建物。
でも、かなりのお金持ちらしく外観はボロボロでも中は綺麗なんです。



これは、イスラム教徒に邪視という文化があるからで、立派な家だな～とか
綺麗だなぁ～と思われるような家にすると、妬まれて災いが起こると信じられている為。
イスラム教では、邪視で呪いをかけたり、人を殺すことも出来ると考えられています。

ですから、兄弟が多い家族は賑やかで楽しそうだなぁ～と思われたくないが為に
兄弟の話を一切しないようにしないとか。　生まれたばかりの赤ちゃんを抱いた
母親に向かって”可愛い赤ちゃんね！”なんて褒めたりも絶対にしてはいけません。

ある日本人がエジプトへ旅行で行った時、ガイドさんの持っていた鞄がとっても
可愛かったらしく”とっても素敵ね！”と褒めたところ、そのガイドさんは、
そのカバンを日本人の女性にプレゼントしてくれたのです。　

これは、親切な気持ちではありません。邪視の呪いが怖いからなんです。

トルコなどでは、立派な門のある家はなく、みんな同じデザインの白壁の家が
ほとんどで、エジプトと同様に子供を褒めたりするのは禁物だし、洋服や顔を
少し汚して歩く習慣まであるそうです。

日本人は崇りや神の罰を恐れますよね。
あれと同じように、イスラム教徒は人の視線を非常に気にするのだそうです。