牛の好物

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東京ドームの巨人軍ベンチの前に、盛り塩がされる事があります。
連敗が続いた時にお清めの意味で塩を盛るのですが、効果ナシ　

また、小料理屋や居酒屋でも、入り口に盛り塩をしているところが
あります。　築地や赤坂などの高級料亭では、着物姿の女将が玄関口に
水を打ったあと、盛り塩をする姿をみかけることがあると思います。

これは、巨人ベンチの盛り塩のようにお清めの意味はありません
もちろん、嫌なお客が帰った後の清め塩の意味もありますが、一般的には
客を呼び寄せる商売繁盛の意味があります　



　そのいわれは諸説ありますが、一説には中国の皇帝起源説があります。

昔の皇帝は多くの妃をもっていました。それぞれ別個の居を構えさせ、
皇帝はその日の気分によって選んだ妃の居を訪問していたそうです。
逆に、妃にとっては皇帝がいつ訪ねてくれるかわかりません。
毎夜、化粧を念入りにし、身支度を整えて皇帝の訪問を待っていたそうです



　ある妃は考えました。　

皇帝は牛車に乗ってやって来る。屋敷の前に牛の好物である塩を盛っておけば
牛がつられてしまうのではないか。牛が動かないうちに妃が迎えに出てしまえば
皇帝はその妃の居に寄らざるをえなくなる。

その作戦は大成功し、皇帝は何度もこの妃の家に泊まるようになり、やがて
皇帝はこの妃を寵愛するようになりました。この話が後々の世に伝わり、
店が客を呼び寄せるために入り口に塩を盛るようになったそうです　
　



　
ところで、皇帝ペンギンという映画は見ましたか？結構感動するらしいです。
学名はAptenodytes forsteri、英名がEmperor Penguinです。
forsteri（フォルステリ） は、キャプテン・クックに同行したことのある
ナチュラリスト、J.R.フォースターにちなんで命名されたそうです。

体長は100cm-130cm、体重は20kg-45kg程度。ペンギンは南極に住むと
思われがちですが、実際に南極大陸におもな繁殖地を持つのは皇帝ペンギン
とアデリーペンギンの2種類だけみたいです。



　アデリーペンギンは夏に地面が露出した海岸で繁殖しますが、皇帝ペンギンは
冬の氷原で繁殖を始めます。5月から6月にかけてメスは長径12cm、重さ450g程度
の卵を1個だけ産みます。産卵により疲労しているメスは餌を求めて海へ向かい、
繁殖地に残ったオスはブリザード（地吹雪）が吹き荒れて-60℃になる極寒の冬の
氷原上で身を寄せ合い、抱卵を続けます。　

　※　皇帝ペンギン　

　抱卵中のオスは雪を食べるしかない絶食状態に置かれるため、エネルギー消費量を
抑えるため睡眠に近い状態で過ごすものの、孵化する頃にはオスの体重は
40%以上も減少してしまいます。ヒナが生まれる8月頃にはメスが戻って来ますが、
オスは海に餌を捕まえに行く途中で力尽きて死んでしまう事もあるそうです。
切ない・・・　

映画・皇帝ペンギンは、製作年数５年、８８８０時間かけて丹念に撮影した
ドキュメンタリー。父親ペンギン役は大沢たかおさん、母親ペンギンは
石田ひかりさん、子供ペンギン役は神木隆之介です。是非、どうぞ(・∀・)

　ちなみに、クールミンドガムのモデルは”アデリーペンギン”です。

　


　※　アデリーペンギンは群れで行動します