戦い済んで...

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【もう用済みの選挙ポスターですが...】


昨日、長かった選挙キャンペーンがやっと終わりました。


午前零時をもって、キャンペーンは終了と相成り、昨日の朝、7時頃、ちょっと外へ出て近所を歩いたのですが、日曜の朝と言う事も相俟って、その静けさには、ちょっと、ほっとしました。（苦笑）


何にしろ、常日頃から、フツーの日本人にとっては、‘ウルサイ’としか表現のしようのない、セブ市内の喧騒ですが、選挙キャンペーン中は、朝から晩まで、“ホントーによーやるわ”…と呆れるしかないヤカマシさがあって、‘水が無い、電気が無い、暑い、ウルサイ’…それに時々、選挙キャンペーンに絡む交通規制があって、‘ウザイ’…の四重苦＋１で、僕のイライラ・ストレスは、ピークに達しておりましたが、少なくとも、‘ウルサイ、ウザイ’は、これにて、ちょっばかり解消しましたし、電気も先週から、これまで、まともに通電しており、‘水道の出’も夜間を除いては、カナリ、マシな状態になり、これで、やっとまともに生活できそうな感じです。


…と、言う訳で、今日は投票日で全国的にお休みなのですが、昨日から、'Liquor Ban' と言って、要は対立候補の支持者たちが、酒を飲んで争って、（暴れて）投票に支障が出る事の無い様、 酒類の販売が禁止されており、少なくとも、酒類の小売はフィリピン全域で、昨日、今日と、全面的に禁止になっております。また、飲食店においても、厳格にこれを守るところが多くて、食事は出来ても、大っぴらに、酒は飲めない状態になり、普段、表で酒を飲んで騒いでいる連中も、皆無で、ウチの回りは、より静かになって、大変にアリガタイです。（…でも、昨日の晩飯で、ビールを一杯、キューっと飲れなかったのは、ちょっと残念でしたが…苦笑）


まあ、そんなこんなで、少なくとも、セブの周辺では、混乱はなく、今も、粛々と投票が続いておりますが、この選挙絡みで、大量虐殺があった、マギンダナオ州では、TVの報道に拠ると、詳細は良く分からないものの、内戦にも近い暴力沙汰になっているようで...


また、平穏に粛々と行われているように見えるセブの周辺でも、またしても、票の買取、買収が行われているようで...


更には、冒頭画像の用済み選挙ポスターを始め、街中に貼られたものも、全て自然風化に任せて放置される訳で...


…まあ、こんなじゃ、この国は、何時まで経っても、近代民主国家とは言えませんねぇ...


しかし、それ故に、僕らのようなNGOが、ここでの存在価値をもってしまっているのは、何とも皮肉ですが...





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