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The Smiths と Morrissey

スミスとモリッシーについて。

Cemetry Gates

2017-07-05 00:33:04 | 音楽
"Cemetry Gates"

A dreaded sunny day,
So I meet you at the Cemetry gates
Keats and Yeats are on your side
A dreaded sunny day
So I meet you at the cemetry gates
Keats and Yeats are on your side
While Wilde is on mine

恐ろしく晴れたある日
僕は共同墓地の門で君と会う
キーツとイェイツは君の傍にある
恐ろしく晴れたある日
僕は共同墓地の門で君と会う
キーツとイェイツは君の傍に
とは言えワイルドは僕のものだよ

So we go inside and we gravely read the stones
All those people all those lives
Where are they now ?
the loves and hates
And passion just like mine
they were born
And then they lived and then they died
Seems so unfair
And I want to cry

僕らは中に入って墓石を読む
全ての人々は存在して生きていた
彼らは今どこにいるんだろう
愛と憎しみ
僕らと同じような情熱
彼らは生まれ
それから生きて それから死んだ
不公平に思える
そして僕は泣きたくなる


You say "ere thrice the sun done
salutation to the down"
And you claim those words as your own
But I’ve read well, and I’ve heard them said
A hundred times maybe less maybe more

”太陽が沈む前に三度ご挨拶”
君自身の言葉で言ってくれよ
しかし僕はよく読んだ 彼らの言ってることを聞いた
僕は彼らの言ったことを聞いている
百回でも たぶんそれ以下か それ以上に

If you must write prose and poems
The words you use should be your own
Don't plagiarise or take on "loans"
there’s always someone, somewhere
with a big nose, who knows
And who trips you up and laughs
When you fall
Who’ll trip you up and laugh
When you fall

もしきみが
散文か詩を書かなければならないとしたら
君自身の言葉を使わなければ駄目だ
剽窃とか拝借したりしないでさ
いつも誰かが何処かで嗅ぎ周り 知っている
君が落ち目のとき 誰かが君を躓かせて嗤う
君が落ち目のとき 誰かが君を躓かせて嗤うだろう


You say : "ere long done do does did"
Words which could only be your own
And then you then produse the text
From whence was ripped some dizzy whole 1804

君は言う "やがてやった やる やる やった”
君自身で選んだ言葉
それから 誰かが無分別な売春婦になった1804年の本を作る時に

A dreaded sunny day
So let's go where we’re happy
And I meet you at the Cemetery gates
OK Keats and Years are on your side

恐ろしく晴れた日
楽しくなれる場所へ行こうよ
共同墓地の門で君と会うんだ
分かったよ 君の傍にはキーツとイェイツがいる

A dreaded sunny day
So let's go where we’re wanted
And I meet you at the Cemetry gates
Keats and Years are on your side
But you lose because weird lover
Wilde is on mine

恐ろしく晴れた日
僕らは行きたい処へ行こう
僕は共同墓地の門の前で会う
キーツとイェイツは君の傍に
だけど君の負けだね
奇妙な恋人 ワイルドは僕のものだから

………………………………………………………………

この歌の舞台になった墓地はどこだろうと思って調べたら、グーグルでThe Smiths Music Map なるものを見つけた。"Cemetry Gates" は Southern Cemetery (サザン墓地)の入口だった。

Southern Cemetry
花壇が綺麗ですね。

セメタリーゲイツ。

セメタリーゲイツとスミスファン。

サザン墓地はマンチェスターの南にある。
英BBC News 制作の " The Smiths’ Southern Cemetery is Wildlife oasis " (2013/08/01)という動画をユーチューブで見つけた。スミスの歌で知られた墓地は実は野生動物や植物のオアシスですよ、と紹介されている。



リスも走り回ってる。お散歩に行きたくなる墓地です。





でも歌詞にはかわいいリスは出て来ず、彼は誰かの墓石を丁寧に読み上げ、

もし君が散文か詩を書かなければならないとしたら
君自身の言葉じゃないと駄目だ
剽窃とか拝借とかしたりしないでさ
いつも誰かが何処かで嗅ぎまわり 知っている
君が落ち目のとき 誰かが君を躓かせて嗤うだろう

とか考えている。
そう言えば彼はワイルドの詩集を持ってきていた。
墓石を見て名もない人々の一生を思い描いて泣きたくなる彼は、詩を書く決心をしたのではないのだろうか。
君に語りかける言葉で、自分自身に言い聞かせている。
自分の言葉でないと駄目だ。盗用、拝借したら、そのとき自分は潰されるのだと。

この歌が書かれた頃はスミスはすっかり有名になっていた。出す曲は売れる、ファンには追いかけられる。一方で歌詞を誤解されてマスコミに非難されたりもした。表現することの面白さ、分かってもらえる歓び、そしてしっかり吟味されて批判される怖さ。

書いたことの炎上はともかく、ワイルドを敬愛する読書家の彼としては、ただ音楽に合うような歌詞を書くだけじゃなく、真剣に詩と向き合おうと思ったんだろう。
名も無い人のことを歌う時でも。
詩人としての意気込みを墓地を散策しながらワイルドに誓ったのだと思う。

Wild is on mine.















"The Smiths - Cemetery Gates" を YouTube で見る


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