
Churchillian legs
hair barely there
the harsh truth of the camera eye
チャーチルのような脚
わずかな髪
カメラの目に写る 残酷な真実
Your eyes signal pain
because of the strain
of smiling
the harsh trush of the camera eye
君の目は痛みを知らせる
笑顔の緊張のために
カメラの目に写る 残酷な真実
telling you all
that you never wanted to know
showing what
you didn't want shown
すべてを語り出す
君が決して知りたいと思わなかったことを
君が決して見せたくなかったことを 見せる
My so friendly lens
zooms into
"the inner you"
and it tells the harsh truth
and nothing but
使い慣れたレンズは
"内面の君"まで焦点を合わせる
それは残酷な真実を語る
何もない だけど
Laugh with us all here
that's if you can
then take the pictures home
and scream
私たちは一緒に全部笑う
君はできるなら
写真を家に持ち帰り
喚く
telling you all
that you never wanted to know
showing you what
you didn't want shown
君が決して知りたくないこと すべてを語る
君が決して見せたくないものを 見せる
This photographer
he must have really had it in for you
カメラマンは
本当は君を嫌っていたに違いない
(★have it in for
~に恨みを持っている、~を嫌っている、~に難癖をつける)
"Oh, I don't want
to be judged anymore
I don't want to be judged
I would sooner be Loved
I would sooner be
just blindly Loved … "
"ああ、僕はもう判断されたくない
値踏みされたくない
僕はすぐに愛されるだろう
僕はすぐに
ただ盲目的に愛されるだろう"

静かで、ピアノがジャズっぽい。モリッシーも、"カァンメィラ、アァイ"とか、"ユゥア、アァイズ"とか、セクシーな歌いかた。
歌詞を読んでいくと、全然セクシーではなく、むしろ髪が薄くなり、体型に自信が無くなってカメラの前に立つのが辛いと歌っている。
初っ端、Churcillian って何? と頭を悩まされたけど、その後の言葉から、太っちょの(失礼)チャーチルの脚ってことかと推測。
加齢って悲しいね…

と、ここまで考えてハタと気付いた。まだモリッシーはこの頃32歳くらい。写真を見てもスタイルは良いし、むしろ痩せすぎと思えた20代の頃より少し精悍になったようで、全然、見映えがする。髪だって、まだ大丈夫そう。
でも、確かに30を過ぎると、それまで食べても太らなかった私も、ウスエトが気になりだしてた。モリッシーは美意識が高そうだから、身体のラインが緩くなったり、髪がハラリと落ちたりすることに、敏感になってたのかもしれない。
写真の中の若い頃の彼は、いつも髪をキチンと切りそろえ(カットしたばかりというような)、うなじも眩しく、肌も滑らかだ。自分の写真に現れる変化に気付かない訳はない。
カメラマンに嫌われてるに違いないって、八つ当たりしたくなるのかもね…。
モリッシーは以前、歳をとることについて、インタビューで、「年齢なんて靴のサイズと同じだよ」と発言し、彼と一緒に歳を重ねているファンが勇気づけられたことがあった。
そう、その人の魂は変わらない。年齢は記号でしかない。でも肉体は確実に衰えていく。
最近のモリッシーは白髪で、若い頃より恰幅がよくなった。お腹は出て無いので、ジムにでも行っているのかな?ステージでシャツを脱ぐのが恒例なので、体型には気を遣っているのかも知れない。でも白髪を染めたり、皺を美容整形で取ったり、そんなことはやってないみたい。そんなことするのは美学に反するのかしら?
でも私は今のモリッシーの容姿も好きだ。堂々としていて、マイクコードをばしばし振るいながら歌っている様など、険しい山の頂の、屹立した古城に住む魔王といった雰囲気だ。
などと思いながら、いつもこの歌を聴いている。



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