
Park the car at the side of the road
You sould Know
Time’s tide will smother you
And I will too
車を道の傍らに停めて
君は知らなきゃならない
時の流れは君を黙殺するだろう
僕のことも
When you laugh about people
who feel so very lonely
Their only desire is die
Well I'm afraid
It doesn't make me smile
I wish I could laugh
とても孤独を感じている人のことを
君が笑う時
彼らの唯一の望みは死ぬこと
ああ 僕は怖い
僕は微笑む気にはなれない
笑えたらいいなと思うけど
But that joke isn't funny anymore
It's too close to home
And it's too near the bone
More than you'll over now
だけどその冗談ではもう笑えない
その忠告はとても身に染みてるし
とてもきつい
君が今おしまいにするよりもっと
※ close to home
《口語》〈評言・忠告など〉痛切に, 強く身にしみて
※ close to [near] the bone
((口))①(質問などが)きつい
It was dark as I drove the point home
And on cold leather seats
Well, it suddenly struck me
I just might die with a smile
on my face after all
家に着いた時には暗くなっていた
冷たい革のシートに凭れ
突然うちひしがれる
結局 僕は微笑みを浮かべたまま死ぬのだろう
l've seems this happen in other people 's lives
and now it's happening in mine
他の人たちの人生にも起こること
それが今僕に起こっている

11月にモリッシーの新しいアルバムが
発売される。先日モリッシーはその中の数曲をBBC Radio 6 で披露した。
"Low ln High School" 。"Spent The Day In Bed" という曲もあり、50代後半になっても"学校"にこだわり、ベッドで一日籠るという詞を書く。ぶれない。
学校嫌いで引き籠りがちの少年だった頃を、いつまでも引きずっている、そう思う人もいるかもしれないが、それは少し違う。
学校の体罰、束縛、全体主義的な教育に反抗し傷つき、部屋に籠ることで自分の個性を守った、そのきつい体験は自分の魂に刻まれ、その根幹に組み込まれている。
学校が嫌い──それが彼の理不尽な社会への反抗の出発点で揺るがないモノなのだ。
だから今も彼は、ベッドに籠り、ニュースを見るな、自分をちっぽけに思わせるものから自分の個性を、魂を守れ、と言っているのだ。
"That Joke isn't funny anymore" に話を戻そう。
どうも"僕"は生きることに絶望しているようだ。
だれの慰めも励ましも忠告にも、
「その冗談ではもう笑えない」と言って拒否している。
深い深い絶望。車の革のシートに凭れて、夕闇が迫る中、涙を流している。玄関のドアがそこにあるのに、家に入らないのは、"僕"が日常に戻りたくない気持ちだからだろう。
"君"とは辛い気持ちを共有出来る友人、あるいはそれ以上の人だろう。
いつも冗談を言ったり、励ましあったりしてきた人。でもその"君"のことも拒否している。
励まされたり、諭されたりするのは、とても身に染みてるし、とても辛い。
"君"が、おしまいだと言って去るよりもずっと。
絶望して、社会を拒否して、死にたい、そんな気持ちが、他の人たちと同様に僕の身に起こっている。
"君"とさえ関係を絶ってもいいほど。
" That Joke Isn't Funny Anymore "
その冗談じゃもう笑えない、慰めにもならない。忠告も無意味なんだ。
もう誰とも話したくない。絶望の中で死にたい気持ちに浸りたい。
現実があまりにもどうしようもないから、ナルシスティックにでも絶望に浸っているほうがマシだ。
それが報われない人の最後の慰めだから。
誰とも会わず、ニュースも見ず、一人きりで自分と向き合えばいい。そうやって自分の魂を守ろう。いずれ生きたいという気持ちが湧いてくるまで。
この歌も、" Spent In The Bed " も一貫として続いている、モリッシー自身の魂の軌跡だと思う。

" Meat Is Murder " 1985年リリース 収録曲
"The Smiths - That Joke Isn't Funny Anymore" を YouTube で見る
それで歌詞にも興味を持って、ここに辿り着きました!
ありがとうございました!!!