人目を気にして、能率良く生活するために生まれてきた訳じゃない。
"Vicar In A Tutu"

I was minding my business
Lifting some lead off
The roof of the Holy Name Church
It was worthwhile living a laughable lie
Just to set my eyes on the blistering sight
Of, a vicar in a tu-tu
He’s not strange
He just wants to live his life this way
A scanty bit of a thing
With a decorative ring
聖なる名の教会の 屋根の鉛版を持ち上げた時から始まった仕事に 僕は没頭していた
やりがいのある生活なんて馬鹿げた人生だ
その時 ぞっとする光景を見てしまった
チュチュ(バレエ用のスカート)を着た教区牧師
彼はおかしくなんかない
彼はただ自分らしく生きたいだけなんだ
飾りのある指輪と 僅かな布切れを集めただけのチュチュと
That wouldn't cover the head of a goose
As Rose collects the money in a canister
Who comes sliding down the bannister
The vicar in a tu-tu
He’s not strange
He just wants to live this way
The monkish monsignor
With a head full of plaster
ローズはガチョウの頭も入らないほどの小さな缶の中の小銭を数えている
誰かが手すりを滑り降りてやって来る
チュチュを着た教区牧師
彼はおかしくなんかない
ただ自分の人生を生きたいだけなんだ
頭を撫でつけた 猿のような高位聖職者
Said : "My man, get your vile soul dry-cleaned"
As Rose counts the money in the cannister
As natural as Rain
He dances again
Vicar in a tu-tu
The next day in the pulpit
With Freedom and Ease
Combatting ignorance, dust and disease
彼は言った " 汝ら その卑劣なる魂をドライクリーニングし給え "
ローズが缶の中の小銭を数えるように
雨が降るように自然に
彼は再び踊る
チュチュを着た教区牧師
次の日 自由で気楽に説教壇の上にいる
無知との闘い 塵に帰る肉体と病について語る
As Rose counts the money in the cannister
As natural as Rain
He dances again
The fabric of a tu-tu
Any man could get used to
And I am a living sign
缶の中の小銭をローズが数えるように
雨が降るように 自然に
彼はまた踊る
チュチュの生地
どんな人もクセになる
そして僕は生きてるしるし
マンチェスター大聖堂
祭壇
祭壇から入口を望む
( "僕" はどの教会の屋根から覗いたのか分からないけど、モリッシーの故郷にあるマンチェスター大聖堂を載せて見ました。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
前奏が無く、いきなりまくし立てるように歌が始まり、あっという間に終わる。始めて聴いたとき、歌詞カードを読んだら、"チュチュを着た牧師"…暫く笑いが止まらなかったことを思い出す。
"僕"は何で屋根を外しているんだろう。屋根の修理か、泥棒か?
どっちにしてもそんな珍しいもの見たら目が釘付けになるね。
ローズが集めているのは参拝者の寄付金だろうか。
その横でチュチュを着て踊り続ける牧師って、何だかコメディ映画のワンシーンみたいだ。
最後に I am living sign という言葉が現れる。
僕は生きているしるし、ってなんだろう。
屋根から覗いていた彼は、チュチュを着て踊る牧師に共感している。
"彼はおかしくなんか無い / ただ自分の人生を生きたいだけなんだ"
チュチュを着て踊っていても、説教壇の上で勿体ぶった話をしても、彼は彼、どちらも彼自身なのだ。
そうやって生きている、それこそが生きているしるしなんだ。
話は変わるけど、
あなたは本を読む人なんですね、と以前主治医に言われた。
私は物心つく頃から本ばかり読んできた。
お小遣いを貰っては、近所の小さな本屋さんに駆け込んで児童文学とか伝記とか買い、次のお小遣いまでおやつを買えないまま過ごした。
中高生になってからは、一二ヶ月に一度、バスで二時間ほど離れた街まで行き 両手で抱えきれないくらい本を買って帰った。そしてそれをリスが冬眠のあいだ、溜め込んでいた木の実を大事に齧るように読み続けたものだ。
だけど本を読むのは現実にはすぐに役立たない。
働き出しても、仕事を効率よくこなすことと、コミュ力と行動力が問われるばかりで、どういう本を読んだかなんて何の得にもならない。
でも私にとって本(活字)を読むことは息をすることと同じで止められない。
主治医の言葉は最初「?」と思ったけど、後から納得した。
社会に出た頃から、能率良く、効率良くばかり考えていた。資格を取ろうとか、こんなことしたって無駄だとか。今どき100年も前の本を買って読んだって時間とお金の無駄だとか。
いやでもそもそも、損得考える前から本が好きだったでしょう、あなた(と自分に問いかける)。
じゃあやっぱり「本を読むひと」なんだよ、主治医の言う通り。
チュチュを着て踊る牧師と同じに。
私が死んだら墓石に「本を読むひと」と彫って貰ってもいいかもね。
何の得にもならないけど、周りから変に見られるかも知れないけど、それが、
I am living sign.

The Smiths "The Queen Is Dead" 1986年リリース 収録曲
"Vicar In A Tutu"

I was minding my business
Lifting some lead off
The roof of the Holy Name Church
It was worthwhile living a laughable lie
Just to set my eyes on the blistering sight
Of, a vicar in a tu-tu
He’s not strange
He just wants to live his life this way
A scanty bit of a thing
With a decorative ring
聖なる名の教会の 屋根の鉛版を持ち上げた時から始まった仕事に 僕は没頭していた
やりがいのある生活なんて馬鹿げた人生だ
その時 ぞっとする光景を見てしまった
チュチュ(バレエ用のスカート)を着た教区牧師
彼はおかしくなんかない
彼はただ自分らしく生きたいだけなんだ
飾りのある指輪と 僅かな布切れを集めただけのチュチュと
That wouldn't cover the head of a goose
As Rose collects the money in a canister
Who comes sliding down the bannister
The vicar in a tu-tu
He’s not strange
He just wants to live this way
The monkish monsignor
With a head full of plaster
ローズはガチョウの頭も入らないほどの小さな缶の中の小銭を数えている
誰かが手すりを滑り降りてやって来る
チュチュを着た教区牧師
彼はおかしくなんかない
ただ自分の人生を生きたいだけなんだ
頭を撫でつけた 猿のような高位聖職者
Said : "My man, get your vile soul dry-cleaned"
As Rose counts the money in the cannister
As natural as Rain
He dances again
Vicar in a tu-tu
The next day in the pulpit
With Freedom and Ease
Combatting ignorance, dust and disease
彼は言った " 汝ら その卑劣なる魂をドライクリーニングし給え "
ローズが缶の中の小銭を数えるように
雨が降るように自然に
彼は再び踊る
チュチュを着た教区牧師
次の日 自由で気楽に説教壇の上にいる
無知との闘い 塵に帰る肉体と病について語る
As Rose counts the money in the cannister
As natural as Rain
He dances again
The fabric of a tu-tu
Any man could get used to
And I am a living sign
缶の中の小銭をローズが数えるように
雨が降るように 自然に
彼はまた踊る
チュチュの生地
どんな人もクセになる
そして僕は生きてるしるし



( "僕" はどの教会の屋根から覗いたのか分からないけど、モリッシーの故郷にあるマンチェスター大聖堂を載せて見ました。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
前奏が無く、いきなりまくし立てるように歌が始まり、あっという間に終わる。始めて聴いたとき、歌詞カードを読んだら、"チュチュを着た牧師"…暫く笑いが止まらなかったことを思い出す。
"僕"は何で屋根を外しているんだろう。屋根の修理か、泥棒か?
どっちにしてもそんな珍しいもの見たら目が釘付けになるね。
ローズが集めているのは参拝者の寄付金だろうか。
その横でチュチュを着て踊り続ける牧師って、何だかコメディ映画のワンシーンみたいだ。
最後に I am living sign という言葉が現れる。
僕は生きているしるし、ってなんだろう。
屋根から覗いていた彼は、チュチュを着て踊る牧師に共感している。
"彼はおかしくなんか無い / ただ自分の人生を生きたいだけなんだ"
チュチュを着て踊っていても、説教壇の上で勿体ぶった話をしても、彼は彼、どちらも彼自身なのだ。
そうやって生きている、それこそが生きているしるしなんだ。
話は変わるけど、
あなたは本を読む人なんですね、と以前主治医に言われた。
私は物心つく頃から本ばかり読んできた。
お小遣いを貰っては、近所の小さな本屋さんに駆け込んで児童文学とか伝記とか買い、次のお小遣いまでおやつを買えないまま過ごした。
中高生になってからは、一二ヶ月に一度、バスで二時間ほど離れた街まで行き 両手で抱えきれないくらい本を買って帰った。そしてそれをリスが冬眠のあいだ、溜め込んでいた木の実を大事に齧るように読み続けたものだ。
だけど本を読むのは現実にはすぐに役立たない。
働き出しても、仕事を効率よくこなすことと、コミュ力と行動力が問われるばかりで、どういう本を読んだかなんて何の得にもならない。
でも私にとって本(活字)を読むことは息をすることと同じで止められない。
主治医の言葉は最初「?」と思ったけど、後から納得した。
社会に出た頃から、能率良く、効率良くばかり考えていた。資格を取ろうとか、こんなことしたって無駄だとか。今どき100年も前の本を買って読んだって時間とお金の無駄だとか。
いやでもそもそも、損得考える前から本が好きだったでしょう、あなた(と自分に問いかける)。
じゃあやっぱり「本を読むひと」なんだよ、主治医の言う通り。
チュチュを着て踊る牧師と同じに。
私が死んだら墓石に「本を読むひと」と彫って貰ってもいいかもね。
何の得にもならないけど、周りから変に見られるかも知れないけど、それが、
I am living sign.

The Smiths "The Queen Is Dead" 1986年リリース 収録曲
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