The Smiths と Morrissey

スミスとモリッシーについて。

Home Is A Question Mark

2019-11-28 03:57:07 | 日記


I have seen many shores
I hugged the land … but nothing more
because I haven't met you
I’ve wined and dined
with every bogus music mogul
…no sign of you

僕はたくさんの岸辺を見た
陸地を抱きしめた … だけどそれだけだった
何故なら君に会えなかったから
僕は インチキな音楽ギョーカイの大モノを 酒と食事でもてなした
… 君がいる気配はない


I brush and I rub
pressing palm, exuding charms
but never in arms
and that's why
Home is a question mark
Home is … some place … I dunno
Home is a question mark
Home is … some place … I dunno

ブラシをかけて撫でつけ
手のひらで押さえつけ 香気を振りまく
だけど武器にはならない
何故?

家庭って?
家庭は…どこに…分からない
家庭って?
家庭は…どこかに…分からない

I have been brave
deep in every shaven cave
but none were you
Another film on re-play
this time Hell with Guillaume Canet
for wingless me
and that's why

僕は勇敢だった
掘られた穴すべてに沈む間ずっと
だけど君はいなかった
繰り返し観る また別の映画
ギヨーム・カネと一緒に 地獄にいる
飛べないぼくだから
それが理由

Home Is a question mark
Home … some place … I dunno
Home is a question mark
Home is … some place … I dunno
家って何?
家庭…どこかに…分からない


Home ― is it just a word ?
or is it something you carry within you ?
I’m happy just to be here
If I ever find home
If I ever find home
If I get there
would you meet me ?
wrap your legs around my face just greet me ?
if I ever get there
would you meet me ?
wrap your legs around my face just to greet me ?

家庭、それはただのことば?
それとも、君の中に何か運びこめるもの?
僕はただここにいるだけで幸せ
もし僕がいつか家を見つけたら
もし僕がいつか家を見つけたら
もし僕がそこを手に入れたら
君は僕に会えるかな?
君の脚を僕の顔に巻き付けて 出迎えてくれるかな?

If I ever get there
do you really think I will ?
do you really think I will ?
do you really think I will ?

HOW MANY TIMES I’VE SAVED MYSELF!

もし僕がそこを手に入れたら
君は本当に僕がそうすると思う?
君は本当に僕がそうすると思う?
君は本当に僕がそうすると思う?

どれだけ何度も 僕が自分自身を 救ってきたことか!


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家庭って何? ってタイトルでまず気になったこの曲。私も毎日思ってることだから。

歌詞を訳すと "you" はまだ見ぬ伴侶のことのようだ。親とかでなく。あるいは、恋しい人。
"home" も "故郷" ではないと思う。家庭、家と訳した方が、全体的に見て整合性があると思うんだけど。

歌詞に出てくる"Guillaume Canet" はフランスの俳優で、レオナルド・ディカプリオ主演の「ザ・ビーチ」に出演、「世界で一番不運で幸せな私」で主演している。

"This time Hell with Guillaume Canet"のフレーズの "Hell" はギヨームさんが出ている "L’enfer" という映画と、"hell(地獄、修羅場)"を掛けたのだと思われる。文の途中なのに突然 "Hell" の "H" だけ文中で大文字なのもそれで合点がいく。"L’enfer" は仏語で、英訳すると "hell" です。(Morrissey-Soloにヒントを得ました)

Guillaume Canet ギヨーム・カネ。フランス出身、1973年生まれ。

"L’enfer" (邦題「美しき運命の傷痕」)。ダニス・タノビッチ監督。エマニュエル・べアール主演。2006年日本公開。

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この映画、父親のことがトラウマの三姉妹が大人になり愛憎劇を繰り広げるとか。ギヨームさんはそれに巻き込まれるのだろうか。
修羅場、地獄、"Hell" ですね…。

モリッシーがこの映画、そしてギヨーム・カネのことが気に入っているかどうかはさて置き、この映画は観たのでしょう。
この映画を見たら、もう少しこの歌詞の意味が分かるかもしれません。

この歌はまだ見ぬ家庭を思って、家庭を持ちたいような、持ちたく無いような迷いが吐露されているよう。でも "僕" は「ただこの場所にいるのが幸せ」なので、家庭は持たないんだろうな…。

私は家庭を持ってるけれど、"僕" と同じようにいつも「家庭って、何だろう?」と思ってジリジリとしている。
"僕" と私は、ちょうど表と裏から
"Home Is A Question Mark" と考えているのだ。
家庭って、家族にとって憩いの場? 今そんな環境作れてる? 互いに協力出来てる? 歯車が噛み合って居なくて、故障ばかりしてる。笑いあえる時もあるけど、ギスギスすることも多い。家族にとって、私にとって、我が家は居心地の良い家だろうか。

そんな思いが渦を巻いていて、この
"Home Is A Question Mark" というタイトルが、胸に突き刺さっている。
最近は、家で何かあるたびに、モリッシーがこのフレーズを繰り返し切々と歌う声が、私の胸にこだまする。

家庭を持ってる私も結局のところ、悩み事の行き着く先は "僕"と同じ、
" HOW MANY TIMES I’VE SAVED MYSELF!" なのだから。

2017年11月リリース "Low In High School" 収録曲

☆下の動画で " Home Is A Question Mark" が聴けます。
















"Morrissey - Home Is a Question Mark (Official Audio)" を YouTube で見る


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