キリストのあかしびと 公教会の教父たち

公教会(カトリック教会)の諸聖人、教父、神父らの伝記を掲載していきたいと思います。彼らは、クリスチャンの模範です。

シュステル枢機卿 15 おどろくべき時間割

2018-03-04 02:26:03 | シュステル枢機卿
『シュステル枢機卿 - 模範的な司牧者』カスティリオニ神父・デルコル神父共著

◆15、おどろくべき時間割

 大司教館のなかにいるときも、たくさんの人々が訪問しました。そのなかで、かれは特に司祭たちを歓迎していました。はげましを与え、経済的にも、もし困っておれば、援助を惜みません。もし、手もとにお金がないときは、衣類を与えていました。

 祈りの人と噂されていたかれの時間割をみるなら、人は、あっと驚かされます。

 毎朝3時半起床。冬であっても、また視察のためどんな所にいてさえ、決して変更しません。かならず聖堂に行って長時間祈りをささげます。教会の祈り(聖務日課)は、ミサをささげるまえにすませていました。ミサがすむと、書斎にこもって、3時間も仕事をつづけます。

 郵便をかたづけ、種々の手続きをすませ、教書を書き、新聞のために記事も書きます。

 かれは、聖ベネディクトの伝記やその他いろんな本を書きましたが、この時間をそのためにあてていました。

 かれの書斎にカナリアがいて、係りのシスターが、いつもこう嘆くのでした、

「まあ、ごらんなさい、カルディナル(シュステル大司教)の召しあがる食事といったら、このカナリアより少ないんですよ」と。

 これほどかれは、少ししか食べなかったし、また、どこに行っても、肉食を辞退していました。


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