『シュステル枢機卿 - 模範的な司牧者』カスティリオニ神父・デルコル神父共著
◆14、高熱でもやめない
ある日、いざ視察に出かけようとすると、少しからだがふらふらしました。顔が赤くほてっています。「司教さま、失礼」といって、そばにいた人が、触れてみてびっくり、山地の村々の教会を視察するために馬にのってけわしい道を。
大変な高熱です。
「まあ、ひどい熱!司教さま、危いからおやめになってください」といっても、かれは承知しません。
「心配はいりません、よい人たちの祈りが、わたしを支えていてくれますから」そういって、また出かけて行くのでした。
まもなく、かれについて聖人のうわさが広がっていきました。行く先々の町や村で、お母さんたちが病気の子どもを連れていって、かれに差し出します。その度に、大司教さまが祝福を与えると、かならず病人は、いやされていました。
「わたしのおかげでなおったなんて、絶対にいってはなりませんよ、なおしてあげたのは、聖母マリアさまですから」とかれは.その度に、かたく命じるのでした。
またかれは、新しいお聖堂や祭壇の聖別式を熱心におこなっていました。25年間に、かれが聖別した聖堂は、なんと280、祭壇は170にも達しました。それにしても、聖別式はひじょうに長くかかる式だったから、大変な努力だったにちがいありません。
◆14、高熱でもやめない
ある日、いざ視察に出かけようとすると、少しからだがふらふらしました。顔が赤くほてっています。「司教さま、失礼」といって、そばにいた人が、触れてみてびっくり、山地の村々の教会を視察するために馬にのってけわしい道を。
大変な高熱です。
「まあ、ひどい熱!司教さま、危いからおやめになってください」といっても、かれは承知しません。
「心配はいりません、よい人たちの祈りが、わたしを支えていてくれますから」そういって、また出かけて行くのでした。
まもなく、かれについて聖人のうわさが広がっていきました。行く先々の町や村で、お母さんたちが病気の子どもを連れていって、かれに差し出します。その度に、大司教さまが祝福を与えると、かならず病人は、いやされていました。
「わたしのおかげでなおったなんて、絶対にいってはなりませんよ、なおしてあげたのは、聖母マリアさまですから」とかれは.その度に、かたく命じるのでした。
またかれは、新しいお聖堂や祭壇の聖別式を熱心におこなっていました。25年間に、かれが聖別した聖堂は、なんと280、祭壇は170にも達しました。それにしても、聖別式はひじょうに長くかかる式だったから、大変な努力だったにちがいありません。