シフトチェンジ
前回、
少しだけ「シグナルGP」に触れたが、関連して・・・
とある自動車整備屋さんで、中古車なども少し扱っていたのだが、
その中に、1台の カローラレビン が あった。
(レビン)
価格は、確か20万円ほどの値札が付いていたが、
ディーラーの営業マンらしきヒトが、たまたま訪れ、
「レビンが20万円? 売れないだろ? 80万円なら売れるぞ。」
というような話をしていた場面に出くわした。
その整備屋の社長さんに、
「一回、レビンを試乗させて?」と頼み込み、
見通しの良い1kmほどの直線道路を走ってみた。
2速で100km/h が出た。 (あっ、これ、違反・・・)
素晴らしい加速だった。
これなら、100万円でも売れる、と思った。
安ければ売れるだろう、というものではなく、
逆に、これほどのクルマが安いのは事故車だから? という
不安を抱かせているから売れないのだそうであり、実際、
後日、80万円で すぐに売れた、と聞いた。
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雪道を走行していて、雪の中でクルマが止まってしまった場合などは
前後にクルマを揺さぶって脱出しなければならないのだが、
こういう場合に、ギアチェンジは、ローギアとバックギアを
頻繁に切り替える必要がある。
そんなときに実力を発揮したのが、往時の三菱車だった。
カローラやクラウンなどのトヨタ車は、フロアシフトのノブを
ローギアからセカンドギアまで、動かすと、ゆうに50cmはあったし、
クラッチペダルも、踏み込んだ床から離すまでに30cmは
左足を浮かせなければならなかっった。
(だから、半クラッチの位置が体得しにくかった・・・)
その点、ギャランなどは、シフトノブは10cmほど動かすだけで良く、
クラッチペダルも5cmほど離すだけで楽々と繋がった。
この、移動距離の少なさが、小気味よく、きびきびした動きにもつながっていた。
クラウンに始めて乗ったときなどは、目の前に畳1枚分ほどの
ボンネットが見えたので、いくら何でもこれでは大きすぎるだろうと
ディーラーに言ったところ、「ぶつかっても安心でしょ?」
いや、ぶつけたらダメでしょうが・・・
そう言えば、クラウンはモノコックボディではなく、トラックと同じような
フレーム構造のボディだったのだが、それが理由だったのか・・・
アクセルを踏んでも、もっそりとしか反応せず、
なんで こんなクルマが「いつかは・・・」なんて言われるんだろう?
と、いつも不思議に思っていた。
とある土建屋さんが、セドリックに乗っていたんだが、
全く仕事がもらえず、ある人に相談したところ、
どんなに古くても、クラウンに乗ってないと仕事が来ない、とのこと。
クラウンに替えたら すぐにもらえるようになった、と、笑いながら
業界の内輪話をしてくれたことがあったっけ。
(これらは、みんな昔の話だから・・・)
ギアの配置も、トヨタ車などは
1 3
2 4 R
となっていたが、これでは、ローとバックが遠すぎる。
ただでさえモーションが大きいので、雪道では全く使い物にならなかった。
ギャランなどのギア配置は、
1 3
R 2 4
であり、ローとバックが近く、揺さぶりをかけるのに適していた。
(乗り慣れてないヒトには、位置がわかりづらかった・・・)
しかしながら・・・ある時期から、
三菱自動車の経営姿勢がおかしくなり、
とても国産車とは思えないような代物を市場に出すようになったり、
挙げ句の果てには、走っている車体からタイヤが外れて歩行者を殺害して
しかも、それを隠蔽し続けるといった反社会的な行為が発覚してから、
愛想を尽かした。
平成19年6月2日から道路交通法の一部が改正され
新たに中型免許が追加され、改正前の普通免許を持っている者は
免許更新で、免許の種類が「中型」、 免許条件として
「中型車は中型車(8t)に限る」と表記されるようになった。
8tに限る、という表現では、4t車の運転はダメなのか? という
疑問が出てくるが、お役所は日本語が不自由なんですかね?
警視庁のサイトでは、
車両総重量8t未満、最大積載量5t 未満及び乗車定員
10人以下に限った 中型自動車を示します。
(改正前の普通免許で運転できる車の範囲と同じ)
という説明があるが、「未満」も入れときゃ何も問題なかったのに。
トラックのギア配置は、一般的には
R 2 4
1 3 5
というようなシフトになっているが、発進には、通常は2速を使う。
これは、1速が、積載時を想定しているからであり、
2速発進であっても何ら問題はない。
それどころか、1速発進では、力いっぱい回転を上げてみても、
音だけは がなり立てて大きくなるが、その割に、速度は
5km/hか10km/hしか出ない状態が続くので、避けたほうがいい。
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長い間、クルマを丁寧に乗っていたら、罰金がきた。
何でも、新車登録からディーゼル車で10年、ガソリン車で13年を
経過したクルマは、「環境負荷が大きい」とかで、自動車税の10%を
賦課するというものだそうで、こんなところにも二酸化炭素と温暖化の
ウソがまかり通っている。
一方、
ドイツでは、30年以上経過した車には税制面で優遇される、という
制度がある。
「車は走る文化財」と位置づけられているドイツならでは、と思うが
一般的に、自動車の歴史が古いヨーロッパでは、どの国でも
似たような制度が存在しているようだ。
普及したから軽四の税を重くしよう、という税制「改正」がなされるようだが、
こんなことでは、前回で述べていた
「日本も成熟したクルマ社会になったのかもしれない。」
という文言は、取り消さねばならなくなってしまう・・・・。
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今年も、先輩の坊主に乞われて、被災地に新米30kgを送った。