江戸時代の農民たち
「原子力基本法」における「放射線」の定義は
「電磁波又は粒子線のうち、直接又は間接に空気を電離する
能力をもつもので、政令で定めるもの」となっており、
その「政令で定められているもの」としては、
1.アルファ線、重陽子線、陽子線その他の重荷電粒子線及びベータ線
2.中性子線
3.ガンマ線及び特性エックス線
4.1メガ電子ボルト以上のエネルギ一を有する電子線及びエックス線
となっている。
α線とは、高エネルギーのヘリウムの原子核であり、
β線とは同じく、高速度の電子、
γ線、X線とは、波長の非常に短い電磁波、
中性子線とは、高速度中性子の粒子線のこと、
放射線とは、この4種類である。
放射能とは、この放射線を出す性質、または能力のことをいう。
放射線の透過能力では、
アルファ線は、紙1枚程度で遮蔽できる。
ベータ線は厚さ数mmのアルミニウム板で防ぐことができる。
ガンマ線は、コンクリートなら50cm、鉛なら10cmの厚みが必要になる。
中性子線は透過力が非常に強く、水やコンクリートの厚い壁に含まれる
水素原子によってはじめて遮断できる。
(以上、Wiki「放射線」より)
ある原子核がアルファ線やベータ線を放出すると、元素(原子番号)が
変化するという理論に対して、1921年にノーベル化学賞を受賞したのが
フレドリック・ソディ(1877~1956)、イギリスの化学者である。
そのソディ、1936年に「6球連鎖の定理」を発見。
内接した円弧のことは「ソディの円弧」として知られる。
(ソディの円弧)
「外球(灰)に内接し、互いに接する2つの球(赤、橙)の周りを取り巻く球(緑)の連鎖数は、常に6となる」(by Wiki)
実は、
同じ内容の研究を、100年以上も前の1822年に
和算家の入澤新太郎博篤が、すでに算額の問題として取り上げ、
それを解いて「算額」として 神奈川県の寒川神社に奉納していた。
(6球連鎖の算額)
電気もテレビもなかった江戸時代の農民たちは、
学校で習った歴史では惨めったらしい生活をしていたイメージだが、
実際には、有り余る時間を、カネもかからない遊びとして、
ゲーム感覚で「数学」を楽しんでいたのだ。
江戸時代の農民たちは、読み・書きはもちろん、
高等数学の問題をも解く知識を持っていた、と
いうことであり、数学は和歌や俳句、碁、将棋などと同じような
趣味の一つとして発達していったのである。
以前にも 和 算 で少し触れたが、「算額」は
問題そのものを発見したり、その問題を解いたときは神仏に感謝し、
更なる問題が解けるようにと祈願するためにと奉納されたものであり、
現存する「算額」は、北は青森県から南は長崎県にいたるまで、
884面もあるといわれている。
モノや情報が溢れている社会と、何も無い社会・・・
豊かな生活とは、どっちなのだろう?