写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

手水舎(ちょうずや)

2021年07月18日 | 随想

東日本大震災の後にTVで流れた「エ~シ~ッ!」というCM。

最初は新鮮に映ったが、余りの多さにいつの頃からかイヤみ、しつこさばかりが印象に残った、という記憶がある。

そのあたりの経緯はこのサイトに詳しく出ており、大部分で共感できる内容となっている。

最初の部分を引用すれば、「災害発生当初、民放テレビ局からは一時的にCMが消えた。時間の経過と共にCM枠は徐々に復活してきたが、スポンサー企業が一斉に自社CMを自粛したため、民放各局は穴埋めとしてACジャパンのCMを大量に放送することになった。テレビで私たちが繰り返し目にするのは、老婆を労りながら階段を上がる少年、幼児に差しのべられる親の手、娘と話す仁科亜季子、険しい表情のオシム、あるいは、ポポポポ~ンといったアニメ映像である。そして、最後に“♪エ~シ~”というお決まりのメッセージが音楽とともに流れる。テレビのCM枠はまさにAC一色となっていた。・・・・

 

その頃は今と違ってニュースも震災情報もTVからだけのような状態だったから、TVばかりを見ていた訳だが、AC一色だったCMも、「視聴者から“しつこい”、“いい加減にしろ”、“内容が時勢にそぐわない”、“最後の♪エ~シ~が耳障り”などの苦情が殺到。ACが公式サイトで謝罪文を発表し、各テレビ局にサウンド・ロゴの削除を要請したのは周知の通りだ(以後、CM最後の“♪エ~シ~”は激減した)。」というような経過だった。

ぅん、そのとおりだったように思う。

 

その中でも、個人的に「良かった」と今でも思うのは、「心は見えないけれど こころづかいは見える」というもの。

元は、宮澤章二の詩『行為の意味』からの抜粋だそうだが、オリジナルよりもCMのほうがリズムもいい。

同じ年の10月から流されたという「魔法使いの少年」。

仕事の帰り道でイライラしながら車を運転していたさなか、押ボタン式の信号が赤に変わり、間の悪さに苛立ちながらも停車。対向車のドライバーからも「チッ!」と言う表情が窺える。横断歩道をランドセルを背負った小学生がゆっくりと渡っていく。「おいおい、もっと速く歩けよ・・・。」と言いたくもなるが、渡り終えた少年が車の方を向き、ぴょこっとお辞儀をする。それだけでイラついていたドライバーたちがほっこりと和んだ気持ちになる、というもの。

実話を題材としているそうだ。

 

同じ時期だったかどうか忘れてしまったが、同じような感動を与えてくれたのがタイのCMで、全ての治療費は30年前に支払い済み、というもの。

隠れてオイオイ涙を流してた。

 

一方で「こういうのはいただけないなぁ」と思っていたのが「ポポポポ〜ン」で有名になっていた「あいさつの魔法。」意味なく句点をつけているのも気に入らねぇなぁ。

こだまでしょうか」というのも流行っていたようだが、全く響くものは無かった。

 

 

今は当時と違ってTVができる役割は大きく減少したが、それでも社会に与える影響が大きいことは変わっていない。

スパコン「富岳」が公表した飛沫の拡散などのシミュレーション動画は、見ている人たちに相当な危機感を喚起したようなのだが、こういう啓発的な情報をTVはもっと積極的に流せ、というのが長尾和宏医師。

おそらく日本で一番多くコロナ患者を診てきた」と言われ、けったいな町医者のモデルで、氏そのものの、あの長尾和宏医師である。

日本人ならこういう映像を見るだけで自発的に自己防衛をするので、その波及が結果的にコロナ禍を沈静化へと向かわせるとの信念を披露しておられ、名ばかりの「緊急事態宣言」はもういらない!、ということを強く主張されている。(リンク動画の2分30秒あたりから)

そこでも、緊急事態宣言のナンセンスさを何度も強調されているが、まぁ、あれだ、その筋では「テレビ・ウイルス」とも呼ばれている、というのがコロナ禍の本質な訳だ。実態はそれほででもない、ということに多くの人たちも気付き始めている。

 

他にも、数字で見る、コロナ死のリアルとか、「医師会」って、そもそも何なん?とか

長尾和宏コロナチャンネルの中でいろいろと多くの発信をされている。大変有用なサイトだ。

 

長尾医師は「日本人ならできる!」と断言されているが、紐解けば日本書紀」(崇神天皇五年)に、「国内に疫病が多く発生して民の大半が死亡した。」との記載があり、当然のことながら当時はウイルスが原因などとは考えられもせず、ひたすら我が身を省みたり、祈祷の中味を吟味したりして沈静を図るしかなかった訳だが、それでも、神社(人が集まる場所。まだ仏教が入ってきていないので寺院とかは無い。)では手を洗い 口をすすぐこととし、これが数千年にわたって受け継がれてきた結果、我が国は世界でも類を見ない清潔な国土、風土として守り続けられてきている訳だ。

 

日本人ならできる!」というのは、このコロナ禍を克服して、今後、数千年も通用する知恵を獲得するのみならず、それを子々孫々に受け渡すことが出来る、ということを意味しているものと思う。

 

1つ懸念されるのは、「テレビ・ウイルス」と揶揄されるような、「雰囲気が国を動かす」という半島のような下劣な国民性をマスコミ界隈が目標として掲げているのではないか、という不安である。

その業界に半島関係者が多いとも聞き及んでいるので、これは由々しき事態である。