合田直弘さんのコラムを事前に読んでいてよかった。
これを見てなかったら、衝撃度は今よりずっとすごかったはず。
海外競馬の権威「合田直弘さんの海外コラム」より(フサイチネットで連載)
~ディープインパクトの行方~ (2006/9/12)
皆さま御承知のように、ゴーダくんは正直者であるから、本心とは違うことは言ったり書いたりするのは、ひどく気が咎めるのである。だが、心に思うことだけを言ったり書いたりしていては、残念なから渡って行けないのが大人の世界で、ゴーダくんも時々は「ホントはそうは思っていないんだけど」ということを、言ったり書いたりする。まあ、その大概の場面において、視聴者や読者にゴーダくんの嘘はバレていると思っているのだが。正直に言おう。客観的に事象を分析すれば、凱旋門賞のディープインパクトに、◎は付けがたいのである。妥当なのは▲で、天候次第では無印だっておかしくはないというのが、レースを3週間後に控えた現時点での冷静な判断だ。多くの皆さんと同様、ディープインパクトというのが日本の競馬サークルから出現した空前の名馬であると、私も思っているし、能力だけで印を付けるとしたら、凱旋門賞におけるディープインパクトは◎か○で良かろう。だが、競馬が能力だけで決まるものではないことは、フサイチネットの会員の皆さまには改めて御説明するまでもなく、勝敗を決する能力以外のファクターにおいて、ディープはライバルたちよりも、克服するのに骨の折れる障害を数多くの抱えているのである。言葉を変えれば、過去の凱旋門賞をデータで分析した場合、優勝馬のパターンに最も当てはまらないのが、ディープなのだ。まず、過去84回の凱旋門賞で、ヨーロッパ以外を調教国としている馬の優勝は、ただの1度もない。このところ凱旋門賞は、3歳馬が圧倒的有利で、1994年以降の12年間で古馬はたった2度しか優勝していない。ロンシャンは初コースの馬には絶対的に不利とされており、初コースで凱旋門賞を勝ったのは、近年では1995年のラムタラぐらいのものである。そのラムタラも、前走は7月末のキングジョージだった。ディープインパクトの前走は6月の宝塚記念で、3カ月以上の休み明けで凱旋門賞を制した馬は、近年では皆無だ。乗り方と言えば、ロンシャンの2400mでタブーと言われているのが、3コーナー過ぎの坂の下りで仕掛けることだ。タフなコースだから、直線で余力を残しておくには、3コーナー過ぎの下りからフォルス・ストレートにかけての辺りで「ひと息入れる」のが、このコースで勝つ鉄則なのだ。すなわち、ディープインパクトの持ち味である「3角まくり」は、ロンシャンで最もやってはいけないことの1つなのである。ムムム......と、皆さまも思っているであろう。これだけネガティヴな要素を抱えた馬を、皆さまは本命に出来ますか?ところが、ですね、例えば、ですよ。グリーンチャンネルの「Ride On 22」という番組で「G1秋祭り」という企画があって、グリーンチャンネルの出演者のほぼ全員が、凱旋門賞を含めた秋のG1予想をやるのですよ。私以外の皆んなが応援の意味も込めて、凱旋門賞ではディープインパクトに◎ をつけている中、私ひとりだけ無印っていうのは、ゴーダくんだけ負ける事を期待しているようで、何とも居心地が悪いのですよ。金子オーナーも、池江調教師も、武騎手も、私にとってはそれぞれ心から尊敬しているホースマンの皆さまでいらっしゃるのに、ロンシャンでお目にかかって「君だけ無印だったね」なんて言われたら、ゴーダくんはどんな顔していいか、わからんではないですか。しかして、あくまでも専門家ぶって「ディープは▲以下」を押し通すか。はたまた、邪気のない顔で、デイープ頑張れ!、とか何とか言いながら「ディープ◎」と日和るか。悩みは深いのだ。ディープがいないとしたら、◎ハリケーンラン、○シロッコ、▲該当馬なし、△プライド、△レイルリンクという、いかにも平凡な予想になるゴーダくんでした。
というわけで、「厳しいコースで斤量軽い3歳馬が勝つ」というジンクスは、ディープといえども破ることはできませんでした。
でも「銅メダル」だよ?
それなのに「破れた」「破れた」っていわれる。
昔、女子マラソンで「銅メダル」をとった有森選手は自分で自分をほめてあげたいと言っていたのに。
人間って”馬”には、とことん厳しいんですね。
ディープがまたもやルメール騎乗の牝馬「プライド」にかわされたのは正直いって悔しい。。。
わたしの溺愛するお坊ちゃま、これだけ困難な条件の中でホントによくやったよ。
いつもありがとう。早く帰ってきて。
日本にいないと淋しいから。
ホントにありがとう。そしてホントにお疲れ様でした。ディープちゃん。
くく・・・ディープが負けると・・辛いです。正直な気持ち・・・。><。。。