Carnal Engagement

大人のための真面目な blog

余裕

2006-09-10 14:37:49 | ♂と♀
風俗嬢のつぶやき に出ていた「嬢の恋愛」の話を読んで、根本的に“恋愛”というものは心に余裕がないと出来ない事 という箇所にはっとさせられた。
姫との恋愛についてはこの blog でも 姫に惚れること と題して記事を書いたことがあったが、今回はもっと広く一般的に「余裕」というキーワードで考えてみたい。

風俗でも恋愛でも、「心に余裕を持つこと」は恐ろしく重要である。

通常の風俗でも、ガツガツしている客や金銭的にセコい客は嫌われる。これは「余裕がない」ためだ。
高い金を払って風俗店に行く客としては「元を取りたい」と思う気持ちは当然と思う。しかし「なんとしても元を取らないと」と思ってしまうと、心に余裕が無くなる。これは姫も敏感に察知する。そうなると、相手を思いやる余裕も無くなり、相手の良いところを見つける余裕も無くなり、客・姫の両方に不満が残る結果になる。
特に客が擬似恋愛を楽しみたいなら、余裕はますます重要だ。姫が客に本当に惚れることは滅多に無いわけだがが、「個室にいる間はこの人が恋人」と自分に自己暗示をかけてムードを盛り上げようとする姫は割と多い。しかしその自己暗示も、余裕の無い客が相手だと簡単に破れてしまうのだ。
もしあなたが高い風俗店に行くことになって、「これだけの料金は自分にはかなりの大金だ」「これだけの金を払うのだから絶対失敗はできない」と思うなら、正直行くべきではないと思う。それより、自分の心に余裕を持てる価格帯の店に行く方が、結果として満足できることが多いのでは無かろうか。あるいは、高尾太夫のためなら(3年かけて貯めた)金を捨てても構わないと思った紺屋職人のように構えるか。

風俗でもそうだが、通常の恋愛でもやはり余裕を持つことは重要だ。余裕が無くなると、相手の気持ちを思いやる余裕が無くなる。
かれんさんは、嬢の恋愛について、嬢を好きだという“自分の気持ち”よりも嬢自身の気持ちを大切にする事が出来るならば と書いているが、姫との恋愛に限らず全ての恋愛一般について同じことが言える。

最近はいわゆるストーカーが社会問題化しているが、あれも「余裕の無さの悪循環」とも言うべきものが大きな原因ではないかと私は見ている。
実は最近、私の友人(♂)と別の友人(♀)との間で色恋絡みの揉め事があり、♂の方が半ばストーカーしかかるという困った事件に巻き込まれてしまった。私は以前より両方から相談を受けていて、たいへん頭の痛い思いをしていたのだが、かかる事態を防げなかったことはたいへん遺憾に思っている。
♂の方は以前から、「相手の気持ちを理解するよりも、自分の気持ちを相手に理解してもらいたいという気持ちの方が強い」という性格だった。その点には前から私も懸念を持っていたのだが。二人の仲がこじれてくると、♂の方は心に余裕が無くなり、「相手の気持ちを察する」ことができなくなり、「自分の気持ちを相手に伝える」方にばかり熱心となっていった。当然それがかえって♀の気持ちを遠ざけて言った。ますます余裕の無くなった♂は…とまあ完全な悪循環にはまってしまったのだ。
余裕の無さは、例えば「仕事も友人関係もうまくいっていない、もう俺にはこの人しかいない」と言った追い詰められた心理からも生じる。そういった環境要因と、相手の気持ちを察する余裕の無さが重なると、人間というのは結構簡単にストーカー化してしまう、のではないかと私は睨んでいる。

風俗で、姫の好意を勘違いして恋してしまう、あるいはストーカー化してしまう客が多いというのも、こういった「客の余裕の無さ」が原因ではなかろうか。
昔はいろいろ余裕のある人が「遊び」として風俗に通っていたが、最近ではいろいろ余裕の無い人が「救済」として風俗を求めるケースが目立ってきたように思う。うまく癒してあげられれば誰にとってもハッピーなのだが、難しいケースも多々あるようだ。

風俗で客が姫に惚れてしまった場合にはさらに難しくなる。いろいろと苦しい思いをすることになるので、まず確実に余裕が失われるのだ。「結ばれなくてもいい」とは前回書いたとおりだが、そこまでの余裕を保つのはそうそう簡単なことではない。
実は私も一時期心に余裕を失ってしまった時期があり、あの時は知らないうちに姫に迷惑をかけていたかもしれないと未だに申し訳なく思っている。この blog を読んでいる方々には、なんとかうまくやって欲しいと願っているところだ。


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