【ロサンゼルス=飯田達人】中国製の壁材を使った米国の住宅で、水道管の腐食などのトラブルが多発した上、呼吸障害などの健康被害を訴える住民が相次ぎ、米連邦機関が本格調査に乗り出す事態となっている。
米国では過去にも有害な鉛を含んだ中国製玩具などが問題化しており、「メード・イン・チャイナ」に対する不信感が再び高まっている。
問題の壁材は、石こうを固めてつくる石こうボードと呼ばれる中国製建材で、一戸建て住宅のほか、マンションやホテルなどに幅広く使われている。
米国では2004~08年、大量の壁材が中国から輸入された。空前の住宅ブームとハリケーン「カトリーナ」などの復興で建材が不足したためだ。
米メディアによると、中国製壁材を使った住宅で昨年あたりから、腐卵臭が漂い、電気配線や水道管などが腐食したり、黒く変色したりするケースが続出した。さらに、目やのどの痛み、頭痛などの健康被害を訴える人が相次いだ。
◆自宅出て避難騒ぎに◆
米消費者製品安全委員会には、これまでにフロリダ、ルイジアナの2州を中心に全米32州から約2100件の苦情が寄せられた。多くの住民が、自宅を出て、近くの借家などに避難する騒ぎになっている。
同委員会の調査などの結果、中国製壁材には、浄化されていない灰などが含まれ、これが有害な硫化水素を発生させ、悪臭や腐食の原因となっていることが判明。また、硫化水素と空気中にあるホルムアルデヒドなどが結びつくことにより人体への悪影響が出ている疑いがあることも分かった。
中国製品を巡っては、これまでも玩具のほか、練り歯磨き、ペットフード、医薬品などから有害物質が検出され、米当局は商品の撤去などで対応してきた。
◆簡単に撤去できず◆
しかし、今回は、住宅建材のため、簡単に撤去するわけにはいかず、住宅所有者は中国の業者などを相手取り、ルイジアナ州だけで約300件もの訴訟を起こした。ただ、壁材には、強度に関する規定はあるものの、構成物質についての規定はなく、「泣き寝入り」となる可能性も出ている。
中国政府も担当者を米国に派遣し、事態収拾に乗り出しているが、フロリダ州の住民は近く大規模な抗議集会を開く予定だ。同州の地元紙は、「有害な中国製品の問題は次々に出てきて、消費者の不信感は募るばかりだ」と指摘した。
読売新聞 2009.12.3 20:01
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091203-OYT1T00986.htm
※基本中国製品は不買です。でも某駅ビルの若者向けファッション関連洋品、洋服から靴から鞄から、すべてもれなくMADE IN CHINAで笑いましたw日本の世の中の大半の若者は中国なくなったら真っ裸で歩かなきゃいけませんねwwwワタクシは下着に至るまで大丈夫ですが何かw