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首相母子に贈る フランス版、億万長者の母の生き方 2009.12.16 08:01

2009-12-20 | 産経新聞に見る:故人献金
 87歳の実母による62歳の息子、鳩山由紀夫首相への偽装献金問題に比べると、くしくも同年齢ながらフランスの億万長者の母親が年下の男友達にけた違いの約10億ユーロ(約1300億円)を貢いで実の娘と係争中というニュースはフランス的な大人の話といえようか。

 この母親は、仏大手化粧品メーカー、ロレアルの創始者の娘で父親から莫大(ばくだい)な遺産を相続したリリアンヌ・ベタンクール夫人(87)。フランスの長者番付では2位、世界でも21位(2009年、米誌フォーブス)で、総資産額は推定約130億ドル(約1兆1570億円)だ。

 写真家兼作家の男友達のフランソワマリ・バニエ氏(62)とは約40年前からの親しい間柄とか。夫人から彼への贈り物は、マチスなどの名画から不動産、彼を受取人名義にした生命保険まで、1996年から総額で9億9300万ユーロ(当局)相当に上る。

 夫人の夫が2007年に死去してからは、バニエ氏が、パリ郊外の高級住宅地ヌーイにある夫人宅の使用人や侍医などを解雇。自分の息のかかった人間で周囲を固め、難聴の夫人を支配下に置いているそうだ。
 見かねた夫人の一人娘フランソワーズさんが同年暮れに、「(高齢の母親の)弱みにつけ込んでいる」として刑事告訴に踏み切ったものの、母親側が公式の健康診断を拒否し、「植物状態扱いするのはやめて」と反論していた。

 そこで、娘側は被害者の母親に代わって、バニエ氏を刑事告訴するため、「後見人」の資格を要請。ナンテール裁判所は今月上旬、母親が正常な判断ができていたかどうか、来春、裁判を行うことを決めた。母親にも正式に複数の健康診断書を提出するよう要請した。

 それにしても、あるところにはあるんだな、というのが、彼我を問わず、庶民の一般的な反応だろう。

 ただ、贈った相手が政治家の息子ではなく“芸術家”の男友達だったところに、ここのお国柄がうかがえる。

 夫人の弁護士が、「億万長者とジゴロの激情話に早く決着を付けたい」と漏らしたように、バニエ氏はパリの社交界に昔からいる典型的なジゴロ。今は髪の薄い初老の男性だが、ルモンド紙が載せた画家のサルバドール・ダリと並んだ24歳の時の写真は文字通り、目の覚めるような美青年だ。

 実父は仏自動車大手シトロエンの労働者。詩人のルイ・アラゴンや作家のサミュエル・ベケット、フランソワーズ・サガン、モナコのステファニー王女らとの交友でも知られる。年上の金持ちを利用してきた人生という非難には、「エスタブリッシュメントはウソの固まり。カネと策略の併合物だ」と反論している。

 鳩山首相は、実母からの「贈与」を認める方向だというが、バニエ氏が有罪になる可能性もある。

 ただ、娘に対しても、「母親のおカネなのだから好きに使わせるべきだ」との批判の声があるところもお国柄か。

産経新聞 2009.12.16 08:01
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091216/erp0912160802000-n1.htm

中川秀直氏、首相の政治資金詐欺追及 2009.11.20 18:13

2009-11-20 | 産経新聞に見る:故人献金
 自民党の中川秀直元幹事長は20日の衆院内閣委員会で、鳩山由紀夫首相の偽装献金問題に関連し、首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」が総務省に行った税金控除申請について「現実に税金の還付を受けてしまった方々が数人いる。確実な情報で、いずれ明らかになる」と指摘した。

 そのうえで、中川氏は「これは公文書偽造・同行使、そして詐欺にあたる。そして鳩山事務所と鳩山首相は幇助(ほうじよ)したことになる」と述べ、政府側の認識をただした。これに対し、菅直人副総理・国家戦略担当相は「確実な情報を出すべきだ。答える立場にはない」とだけ答えた。

 友愛政経懇話会は17~19年に名前を無断で使用した延べ75人について、税金控除のための書類を総務省に申請。その後、「虚偽記載だった」として75人からの献金を政治資金収支報告書から削除している。

産経新聞 2009.11.20 18:13
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091120/stt0911201816006-n1.htm

鳩山首相の選挙経費にも「不自然な点」自民・村田氏 2009.11.19 19:41

2009-11-20 | 産経新聞に見る:故人献金
 鳩山由紀夫首相の偽装献金問題を追及している自民党の村田吉隆衆院議員は19日、札幌市で記者会見し、平成17年衆院選でのポスター代などの経費として、公費負担の上限額をそのまま北海道選挙管理委員会に報告するなど不自然な点が見つかったと発表した。

 村田氏は会見で「水増し請求はなかったが、限度額を上回った分を(道選管に)収支報告していなかった」と指摘。「首相は税務申告なども含め、あらゆる報告があまりにもずさんだ」と批判した。

 村田氏らが今年8月の衆院選の選挙費用を調べた結果、選挙カーのガソリン代の領収書のあて名が、政治団体として届け出がない党支部だったことも明らかになった。

 室蘭市の鳩山事務所は「担当者が不在で、分からない」としている。

産経新聞 2009.11.19 19:41
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091119/plc0911191941012-n1.htm

【イチから分かる】鳩山首相の偽装献金問題 ずさんな資金管理次々と 2009.11.18 07:31

2009-11-20 | 産経新聞に見る:故人献金
 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金問題で、鳩山氏側のずさんな資金管理の実態が次々と明らかになっている。東京地検特捜部は、会計事務担当だった元公設第1秘書について、政治資金規正法違反(虚偽記載など)容疑で捜査を進めているが、偽装献金額や献金の原資、動機などの解明が立件の可否を判断するポイントとなっている。

 鳩山氏は6月、平成17~20年の4年間の「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書に故人や実際に献金をしていない人の名義の記載が193件、計2177万8千円分あったと発表した。

 しかし、その後も鳩山氏が公表した以外の事実が次々と発覚した。

 産経新聞の取材で、16年分も同様の虚偽記載が複数あることが判明。さらに、5万円以下で個人名などを記載する必要がない「匿名献金」についても大半が虚偽だったことが明らかになった。匿名献金は16~20年の5年間で計1億7717万500円に上る。

 関係者によると、パーティー券収入も実際の収入よりも年間数百万円多く記載されていたといい、立件対象となる虚偽記載の総額は、鳩山氏の公表分と16年分、匿名献金分、パーティー券水増し分を合わせ、2億円近くに達する見通しとなっている。

 献金の原資については、企業からのヤミ献金ではなく、鳩山氏の個人資産が充てられていたことが濃厚だ。鳩山氏も国会で、元秘書が鳩山氏の資産管理会社「六幸商会」(東京都港区)から資金を引き出す際、指示書に署名していたことを認め、6年間に年平均約5千万円で計約3億円が引き出されていたことを明らかにした。

 収支報告書の虚偽記載は5年以下の禁固または100万円以下の罰金が科せられ、規正法の中で最も重い。資金管理を任された元秘書が単独で虚偽記載を行った疑いが強く、鳩山氏本人が刑事処分を問われる可能性は低いとみられている。元秘書は鳩山氏側の内部調査に対し「寄付をお願いする仕事を自分が怠り、それを隠したのが原因」と説明しているという。

 特捜部は元秘書から任意で聴取するなどして実態解明を進めている。

                   ◇

 ■規正法の適用厳格化

 検察当局は近年、政治資金規正法を厳格に適用する姿勢を強めている。

 平成20年6月、坂本由紀子前参院議員が代表を務めていた自民党支部の職員が、収支報告書に137万円分の架空支出があったと偽ったなどとして在宅起訴され、7月、執行猶予付きの有罪判決を受けた。同年9月には、玉沢徳一郎元農水相の元公設秘書が、収支のつじつまを合わせるため偽装領収書のコピーを不正に計上し虚偽の記載をしたとして執行猶予付きの有罪判決を受けた。

 いずれのケースも、鳩山氏と比べると、金額は少ない。

 一方、背景事情が「悪質」と判断されると逮捕されるケースも。今年3月、公設秘書が逮捕された小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体などの虚偽記載額は3500万円。過去に逮捕された虚偽記載額は「1億円」が一つの目安とされてきたが、公設秘書の動機はゼネコンからの企業献金を隠すためだったとされており、東京地検は「政治活動の透明性を確保するという規正法の趣旨に照らし、看過し得ない重大な事案」と説明した。

産経新聞 2009.11.18 07:31
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091118/crm0911180736001-n1.htm

衆院予算委 偽装献金で首相「それなりの責め感じる」重ねて陳謝 2009.11.4 10:57

2009-11-20 | 産経新聞に見る:故人献金
 鳩山由紀夫首相は4日午前の衆院予算委員会で、政治資金収支報告書の虚偽記載問題に対する自らの責任について「元会計責任者を信頼しきっていた。それなりの責めは感じている。監督責任の是非は東京地検(特捜部)の捜査に委ねたい」と述べた。首相はさらに、「個人資産が勝手に使われたのを承知していなかった。事務所とのコミュニケーションが足りずこのようなことを起こし申し訳ない」と重ねて陳謝した。

 虚偽記載問題の事実関係については、「この事件が発覚して以降、弁護士から『元会計責任者と連絡を取ってはいけない』といわれているので、連絡を取っていない。どの部分が虚偽か分からない。いずれ全容が判明する」と述べるにとどめた。

 自民党の柴山昌彦氏の質問に対する答弁。柴山氏は虚偽献金の原資となった鳩山家の資産を管理している「六幸商会」(東京都港区)の社長の参考人招致と虚偽記載問題の集中審議を要求した。

産経新聞 2009.11.4 10:57
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091104/plc0911041059009-n1.htm

【衆院予算委】偽装献金問題は「首相逃げの姿勢」 自民も迫力不足 2009.11.4 20:07

2009-11-05 | 産経新聞に見る:故人献金
 与野党激突の第2ラウンドとなった4日の衆院予算委員会。鳩山由紀夫首相は自身の資金管理団体「友愛政経懇話会」による政治資金収支報告書の虚偽記載問題について、個人資産の流用を認めた。だが、肝心の具体的な事実関係については東京地検特捜部が捜査中であることを理由に説明を避け続け、真相解明にはほど遠いやりとりとなった。(坂井広志)

 自民党は、弁護士資格を持つ柴山昌彦氏を質問者に起用した。持ち時間40分のすべてを首相の虚偽記載問題の追及に充てた。真相解明に加え、首相のイメージダウンを狙い、「自分の資金も管理できない金持ちのボンボンが政治をしていることを印象づける」(閣僚経験者)作戦だった。

 柴山氏は、首相が野党議員だった平成15年7月、自身のメールマガジンで「秘書が犯した罪は政治家が罰を受けるべきだ」と語っていると指摘。その上で「政治団体の代表者が会計責任者の監督について相当の注意を怠った場合は、50万円の罰金になる。罰金になれば議員生命にかかわる」と迫り、首相から「その時に判断したい」との答弁を引き出した。

 首相側の調査では、平成17~20年の4年間で、総額約2177万円の偽装献金のほか、首相が支部長を務める「民主党北海道第9区総支部」に15~19年まで毎年12月25日に地元道市町議(元職含む)42人が一斉に総額約1650万円の個人献金をした「クリスマス献金」も発覚している。

 最近では20年に株を売却して得た約7000万円の所得を税務申告していなかったことも判明した。

 だが、低姿勢に徹した首相が陳謝を繰り返し、自民党サイドも新たな疑惑を突きつけることができず、事実関係に関する追及は空振り気味。閣僚の一人は「自民党は攻め方が下手だねぇ」とこきおろした。

 ただ、首相が「捜査に委ねて全容が解明されることを祈念している」と述べたことについて、自民党の石破茂政調会長が「祈念はあなたの仕事ではない。明らかにするのが仕事だ」とピシャリとやると、高い内閣支持率を保つ首相が珍しく苦渋の表情を浮かべた。

産経新聞 2009.11.4 20:07
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091104/plc0911042008016-n1.htm

※この記事は民主マンセー記者が書いたのか?
「秘書が犯した罪は政治家が罰を受けるべきだ」どころじゃなく漏れなく読み上げましたが。

「自分の資金も管理できない金持ちのボンボンが政治をしていることを印象づける」だの、「自民党は攻め方が下手だねぇ」だの、事実関係に関する追及は空振り気味だの、悪意があるとしか思えん書きっぷり。

こんな記者たまにいるよね、産経。石○とか。
というか少し前の記事とここ最近の記事と読み比べると、誰が民主に寝返ったかよくわかる。前と今、記事の書き方が全然違う。

まぁ内部は色々大変みたいですが。
阿比留さんはオアシスですが。

鳩山首相の偽装献金で集中審議を 自民幹事長 2009.11.2 23:46

2009-11-05 | 産経新聞に見る:故人献金
 自民党の大島理森幹事長は2日の記者会見で、鳩山由紀夫首相の偽装献金問題に関し、「首相自身が答弁する機会をつくるべきだ」と述べ、衆院予算委員会での集中審議開催を与党側に働き掛けていく考えを表明した。

 首相が株式売却益を税務申告していなかった問題では「自身でどれくらい売り買いしているか本当に分からないのか。一般国民の感覚から、あまりにも自分を律する姿勢に欠ける」と批判した。

産経新聞 2009.11.2 23:46
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091102/stt0911022349009-n1.htm

偽装献金「量的制限」でも捜査平成16~20年に毎年1千万円超える 2009.10.29 01:45

2009-11-05 | 産経新聞に見る:故人献金
 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金問題で、偽装献金の原資とされる鳩山氏の個人資産が、少なくとも平成16~20年の5年間で毎年1千万円を超えていたことが28日、関係者への取材で分かった。政治家本人が1年間に献金できる上限を1千万円と定めた政治資金規正法の「量的制限」に抵触しており、鳩山氏の元公設第1秘書が、上限を超える鳩山氏本人の献金を隠すために偽装献金を行っていた疑いが浮上した。

 東京地検特捜部も、総額で2億円近くに上る見通しとなっている政治資金収支報告書への虚偽記載の動機が、量的制限違反を免れるためだった疑いがあるとみて捜査を進めている。

 鳩山氏側はこれまでに、17~20年の4年間に献金された2177万8千円分が実際に献金していない人の名義を使った虚偽記載だったと認め、献金の原資については、政治資金が不足した場合などに備え、元秘書に預けていた鳩山氏の個人資産だったと説明。16~20年で計1億7717万500円計上されている個人名を記載する必要のない小口の「匿名献金」についても「鳩山氏の個人資産を充てた」と説明したとされる。

 関係者によると、これら総額で2億円近くに上るとみられる偽装献金の原資の大半が、鳩山家の資産管理を行う「六幸商会」(東京都港区)が管理する鳩山氏名義の口座と、鳩山氏個人の口座から引き出された資金だったといい、年単位では総額で1千万円を超えていたという。

 政治資金規正法は、1年間に資金管理団体に献金できる上限を定めており、政治家本人は1千万円、個人は150万円。

産経新聞 2009.10.29 01:45
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091029/crm0910290146003-n1.htm

「自分で説明は保身」鳩山首相が政治資金の虚偽記載問題で 2009.10.29 22:13

2009-10-30 | 産経新聞に見る:故人献金
 鳩山由紀夫首相は29日、自らの「故人・借名」献金問題について説明しないことについて「私個人の問題をいろいろと申しあげると、結局『自分の身を守るためだけの発想じゃないか』という話になる」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 また、鳩山首相は民主党幹事長時代の3月、小沢一郎幹事長(当時、代表)の公設秘書が逮捕された事件について「国策捜査」と発言していた問題に関して「同じことは二度とは申しあげていない」と釈明した。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091029/plc0910292218019-n1.htm

【鳩山ぶら下がり】(1)「『国策捜査』は感情論だった」2009.10.29 20:19 一部抜粋

2009-10-30 | 産経新聞に見る:故人献金
偽装献金問題

――献金問題だが、首相は捜査に協力することで政治への信頼を図っていきたいとおっしゃっているが、東京地検はかつて小沢一郎・民主党幹事長の秘書の政治資金の問題のときに、首相が「国策捜査だ」と捜査の独立性に疑問を挟んだ。東京地検が首相自身の説明より政治の信頼を回復できるというのはどうしてか

 「それは私個人の問題を個人がいろいろと申しあげると、結局、なんだ自分の身を守るためだけの発想じゃないかと。そのようにいわゆる主語で話す話になりますから、そうではなくて、より第三者に正確に情報を提供して、その提供に基づいて判断をしていただくことの方が適当ではないかという判断をしております。それだけにこの捜査に影響を与えるような発言もしてはいけないんではないだろうかと。その思いで私は検察に対して、基本的にすべて情報というものを提供申しあげて、そこでしっかりと判断をしていただきたいと思っているところであります。ま、国策捜査だと、ある意味で若干、感情論の中で申しあげたことが一時申しあげたことがありました。ただ、その反省の中で同じことは二度とは申しあげておりません」

産経新聞 2009.10.29 20:19
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091029/plc0910292026014-n2.htm

「量的制限」でも捜査 平成16~20年に毎年1千万円超える 2009.10.29 01:45

2009-10-30 | 産経新聞に見る:故人献金
 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金問題で、偽装献金の原資とされる鳩山氏の個人資産が、少なくとも平成16~20年の5年間で毎年1千万円を超えていたことが28日、関係者への取材で分かった。政治家本人が1年間に献金できる上限を1千万円と定めた政治資金規正法の「量的制限」に抵触しており、鳩山氏の元公設第1秘書が、上限を超える鳩山氏本人の献金を隠すために偽装献金を行っていた疑いが浮上した。

 東京地検特捜部も、総額で2億円近くに上る見通しとなっている政治資金収支報告書への虚偽記載の動機が、量的制限違反を免れるためだった疑いがあるとみて捜査を進めている。

 鳩山氏側はこれまでに、17~20年の4年間に献金された2177万8千円分が実際に献金していない人の名義を使った虚偽記載だったと認め、献金の原資については、政治資金が不足した場合などに備え、元秘書に預けていた鳩山氏の個人資産だったと説明。16~20年で計1億7717万500円計上されている個人名を記載する必要のない小口の「匿名献金」についても「鳩山氏の個人資産を充てた」と説明したとされる。

 関係者によると、これら総額で2億円近くに上るとみられる偽装献金の原資の大半が、鳩山家の資産管理を行う「六幸商会」(東京都港区)が管理する鳩山氏名義の口座と、鳩山氏個人の口座から引き出された資金だったといい、年単位では総額で1千万円を超えていたという。

 政治資金規正法は、1年間に資金管理団体に献金できる上限を定めており、政治家本人は1千万円、個人は150万円。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091029/crm0910290146003-n1.htm

阿比留氏のブログに見る:故人献金鳩山邦夫発言  2009/08/08 09:23

2009-10-29 | 産経新聞に見る:故人献金
鳩山由紀夫氏は本当に首相が務まるのかという疑問 

 ご無沙汰しています。連日、民主党まみれになって取材したり、原稿を書いたりしています。新聞の扱いでは、もう自民党は半ば「野党扱い」となり、民主党側は「与党扱い」で大きなスペースが割かれるようになっています。これは、政権交代の可能性が非常に高く、自民党側よりも民主党の政策や民主党幹部の発言の方がより実現するとみられることから、自然とそうなるのです。実現しそうにない政策を大々的に報じるほど紙面は広くないので。

 私は以前から何度も書いてきた通り、実際問題、民主党政権の誕生はほぼ間違いないと思っていますし、あるいは衆院で300議席前後はいくのではないかと見ていますから、自ずと関心は民主党の方に向いてしまいます。関心が向くというのと、高く評価するというのは別の話ですから誤解のないようにお願いします。

 ただ、政権獲得後の民主党がどうなるかという点では、まだ一波乱がありそうですね。新聞はこういう時期だし、選挙妨害だとか民主党たたきだとか言われるのが嫌なのであまり触れなくなりましたが、鳩山由紀夫代表の故人献金問題は、選挙後には間違いなく再浮上することでしょう。鳩山代表の弟の邦夫氏は昨日、福岡県大川市での演説でこうあからさまに兄を告発しています。くっついたり離れたり、褒め合ったりけなし合ったり傍迷惑な兄弟です。

あんまり大きな声で言えないが、兄の問題は、簡単に言えば、表にできない裏献金ばっかりいっぱい受けている。それでは恥ずかしいから、勝手に名前を借りた。だから、死んだ人の名前も借りた。兄弟だから、私の友人たちがいっぱい入っている。私の友人で、兄に紹介した人たちは、勝手に名前を使われて、私のところに怒って電話をかけてくる。しかも、あっという間にもみ消し工作をやった。あなたが出したことにしてくれ、と随分もみ消し工作をやったら、マスコミのほうが取材が早くて、とんでもない目に遭った人がいる。出していないのに名前を使った。佐賀の知り合い。その方に、もらっていないが出したことにしてくれと兄の事務所が懸命に頼んだ。分かった、といって、マスコミが来たら「政治献金したような気がする」と言った。ところが兄の事務所はあわてて、しょうがないということで全部もらっていないところを消しちゃった。そしたら彼はもらっていないが、もらったとマスコミに言った。私は困っていると。

もう1つ、脱税をやっている。知り合いには、あなたの名前を借りますがいいですね、と断って、Aさん、あなたが私に30万円寄付したことにしてくださいと。それで30万円、本当はもらっていないのに、寄付したことにすると総務大臣の書類が出る。Aさんが鳩山由紀夫に30万円寄付したと。本当は寄付していないが、所得税が減税になる。脱税をやった。友人たちがいっぱいいる。私はわずかに残っている兄弟愛があるので、これ以上言わない。


 …以前のエントリで書いた通り、邦夫氏の方もいろいろと疑惑を指摘されいるわけでよく言うよ、とも感じます。この日の邦夫氏の出立ちは紺色の法被の背中に白字で「正義の実現 鳩山邦夫」、前の襟に白字で「正義をつらぬく白い鳩」と書いていたそうで、聞いただけで恥ずかしくなります。正義を自称・強調し、それに依拠して他者を糾弾するうさんくささについても以前書きましたね。

それはともかく、なんというか由起夫氏の件は本当に「とほほ」であります。この故人献金の件は、仮に由起夫氏が首相となったら、早速予算委員会などで野党(自民、公明)から集中砲火を浴びるでしょうし、私が意見を聞いた範囲では、自民党議員・関係者も民主党議員・関係者もみんな「そのときは鳩山氏はもちこたえられない」と見ています。だってこれ、あまりに明々白々に「アウト」でしょうから。故人献金問題に対する告発は、東京地検に受理されていますし、これも選挙後には何らかの動きがあるものとみられます。

 鳩山氏自身は7月31日の報道各社のインタビューでこの問題について「まあ、刑事事件になるかどうか、それは仮定の話ですのでありますから、わかりませんが、私は国民のみなさんにこの問題を、説明責任が果たされていないという指摘もありますが、説明責任を果たしていることが伝わっていないと、そのように思っておるものですから、そこの部分を丁寧に国民のみなさんにご説明をすることによって、問題は理解をされる、そのように信じております。したがいまして、私としてはそのようなことでまず、政権を担当していない状況でこううことを申し上げるのも僭越でありますが、この問題は十分に理解をいただける問題だとそのように考えております」と述べています。国民の理解は得られると言っているようですが、しどろもどろでよく分かりません。

 実際、これも与野党双方から「鳩山さんは選挙後、首相にはならない」との見方も聞こえてきます。やはり以前のエントリで触れましたが、小沢代表代行は鳩山氏はもたないとみて「次は菅だ」と周囲に言っていると聞きます。この情報は伝聞ですが、全く関係のない小沢氏周辺、与党幹部、政府関係者の口から割と近い時期に異口同音に同じことを聞いたので、おそらく当たっているのでしょう。

 まあ、小沢氏にしてみれば、政権さえ取ってしまえば、シャッポは誰でもいい(言うことを聞かない岡田氏はまずいけど)ということかもしれません。いずれ「もたない」と判断している相手を選挙の「顔」として立てていていいのか、という疑問もわきますが、そんな良識が通じる人じゃありませんしね。

 だとすると、民主党は選挙に勝つのは間違いないとしても、その直後からしばらくドタバタする可能性もありますね。その際、「禅譲」のようなことが行われるのか、そうでないのかなどは、今から予想しても仕方ありませんが。また、そのとき野党・自民党側が敵失に付け入るようなしたたかさを見せるのか、それともあまりの惨敗に意気消沈しておとなしくなっているのかも分かりません。

 …さて、本日の午前中に仕上げたい原稿が待っているのでこのへんにしておきます。そして、明日からは3日間の夏休みをとるつもりです。本当は南の島にでも行きたいところですが、妻の実家でごろごろしてくる予定です。

http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1166114/

読売新聞に見てみた:小口献金でも無断で名前…首相の資金管理団体

2009-10-28 | 産経新聞に見る:故人献金
 鳩山首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金問題で、政治資金収支報告書の寄付者欄に無断で名前を記載された人の一部が、寄付者名を記載しなくていい小口献金でも、会計帳簿に名前を使われていたことがわかった。


 同会が開催した政治資金パーティーの収入についても、報告書には過大に記載していたことが判明。いずれも鳩山氏の個人資産を充て、個人献金やパーティー券購入があったように装っていたとみられる。東京地検特捜部も同様の事実を把握し、政治資金規正法違反(虚偽記入)に当たる可能性があるとみて捜査している。

 複数の関係者によると、実際に献金していないにもかかわらず、「寄付者」として収支報告書に名前を記載された人の中には、別の年に5万円以下の小口献金の「寄付者」として、会計帳簿に名前が記入されていた人がいた。

 名前を使われた1人は、2002年以降、毎年のように「寄付者」となっていたが、年によっては10万円以上の寄付者として収支報告書に登場したり、1万~5万円の小口献金の寄付者として会計帳簿に記載されたりしていた。読売新聞の取材に「寄付したこともないし、領収書ももらっていない」と憤りを表した。

 同法は、政治団体に対し、小口献金を含めたすべての寄付者の氏名、住所、金額などを、会計帳簿に記載するよう義務づけており、虚偽を記入した場合は3年以下の禁固などの罰則がある。

 一方、同会はパーティー収入も過大に記載していた。同会は04~08年、「鳩山由紀夫サイエンスフォーラム」を毎年1回、東京都内で開催。各パーティーの参加者は422~567人で、収入は4224万~5784万円と記載され、5年間の総額は計2億4868万円に上る。

 ところが関係者によると、収支報告書に記載されたパーティー券収入は、実際の収入より年間数百万円多かった。不足分は偽装献金と同様に、鳩山氏の個人資産が充てられていた疑いが強い。

 鳩山氏側の調査では、同会で実際には献金していない人を「寄付者」と偽ったケースは05~08年の4年間で総額約2177万円。5万円以下の小口献金は04~08年の5年間に計約1億8000万円が計上されているが、会計担当だった元公設第1秘書(解任)は「首相の個人資産を充てた」と認めている。

 パーティー券収入でも新たに問題が発覚したことで、同会の収入全般に不正が及んでいた疑いが強まった。特捜部は同会から帳簿類の提出を受け、同会の経理処理全般について捜査を進めている。

読売新聞 2009年10月28日03時21分
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091028-OYT1T00110.htm

毎日新聞に見てみた:クローズアップ2009首相偽装献金問題 鳩山マネー、転用常態化

2009-10-28 | 産経新聞に見る:故人献金
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 ◇原資の解明、不可欠
 28日の衆院代表質問を皮切りに、国会論戦で鳩山由紀夫首相の偽装献金問題に野党側が集中砲火を浴びせるのは必至の情勢だ。首相は「捜査中」として多くを語らないが、疑問は残る。6月の会見では虚偽記載と認めた2177万円余の原資を「秘書に預けていた自分の金」と説明したが、その後偽装が明らかになった匿名献金を含めると億単位に上る。巨額とされる「鳩山マネー」からの資金移転の常態化を示すが、果たしてすべてが首相個人の金だったのか。元公設第1秘書が虚偽記載した動機は何か。東京地検特捜部の判断も注目される。【政治資金問題取材班】

 6月30日の会見によると、首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」(友政懇)は05~08年の政治資金収支報告書に記載された約90人(その後の毎日新聞調べでは94人)、計193件、計2177万8000円分について、既に死亡したり実際には献金をしていない人から寄付を受けたと虚偽記載していた。告発対象に含まれる04年分について首相側は明らかにしていないが、同年にも「故人献金」があったことが既に判明している。

 その後、寄付者名を記載する必要のない5万円以下の小口の匿名献金でも虚偽記載が判明。04~08年の匿名献金は計1億7717万円に達し、その多くは虚偽記載だったとみられる。ただし、匿名分は会計帳簿にも正確な記載はないとされ、虚偽記載額を確定するには原資の解明が不可欠となる。

 このため特捜部は、首相を含む鳩山家の資産管理会社「六幸商会」(東京都港区)の経理資料を入手した。首相の実母はタイヤメーカー「ブリヂストン」創業者の長女で同社の大株主、首相も同社の350万株を保有し、六幸商会はこうした巨額資産を管理しているとされる。偽装献金の原資はここから引き出された疑いがある。

 この場合、原資が誰に帰属するかによって、政治資金規正法や税法上で異なる問題が生じる。

 まず、首相側の説明通りすべて自己資金だった場合(図(1))、規正法上の虚偽記載や量的制限違反(政治家本人による寄付の上限は年1000万円)に触れる可能性がある。ただし首相は、修正した2177万円余を寄付ではなく「貸付金」として処理しており、その場合は量的制限違反には当たらない。

 原資が親族の資金だった場合(図(2))も、虚偽記載と量的制限違反(本人以外の個人寄付の上限は年150万円)の疑いがある。ただ政治団体への入金は課税対象とならない。

 親族から首相が受領した上で入金した場合(図(3))には、虚偽記載や量的制限違反のほか、贈与税(最大税率50%)の問題も浮上する。贈与については互いの合意があるかないかなどを基に税務署が判断するため、口座から引き出された時点ではなく、親族名義の資金を本人が管理できるようになった時点で贈与とみなされる可能性もある。贈与税の課税逃れに対する時効は通常5年、不正がある場合は最大7年。仮に「本人以外の鳩山家の財産」だったとしても、7年以上前に首相が贈与されていれば、税法上の責任は問えないことになる。

 ◇量的制限違反、隠ぺいか
 ◇「内輪の金のごまかし」 検察、悪質性どう判断
 「(元公設第1秘書は)『金ない、金ない』って机に向かってぶつぶつ言っていた。うちは事務所関係者が20人と多く、経費がかかる。普通の事務所は選挙の後、みんなで旅行に行くとかあるのに、うちは全くない」。同僚だった元秘書は鳩山事務所の「懐具合」について証言する。

 友政懇の08年の収入総額は1億3821万円。しかし、このうち前年繰越金が4903万円▽パーティー収入4224万円▽大半が虚偽記載の疑いがある小口の匿名献金2668万円▽民主党本部から166万円▽実母と実姉の個人献金が上限いっぱいの各150万円(計300万円)▽首相自身の個人献金150万円▽虚偽記載を訂正した首相からの貸付金406万円。個人名での献金は1000万円に過ぎない。

 これに対し、匿名献金の大半が偽装なら04~08年の虚偽記載の総額は1億数千万円以上となる。不足分を首相側の資金から繰り入れることが常態化したうえ量的制限違反を隠すため偽装していたことをうかがわせる。

 こうした実態は、検察の判断にも影響を与えそうだ。「西松事件のように業者からの献金を偽装したのではない」(検察幹部)からだ。従来、検察が立件した虚偽記載事件は、西松事件の約3500万円を例外とすると「1億円」が目安とされ、首相のケースも当てはまる。だが、ある検察幹部は「額の問題ではなく、内輪の金をごまかしたことの悪質性をどう判断するかだ」と指摘する。

 虚偽記載については元公設第1秘書も認めているため、在宅起訴か略式起訴(罰金)での処理が有力だ。仮に悪質性が低いと判断して起訴猶予としても告発者側が検察審査会に申し立てる可能性が強く、その結果、起訴相当となることも考えられる。ずさんな会計処理解明の困難さに加え、11月末まで開かれる臨時国会での審議への影響も考慮し特捜部は12月になって刑事処分について判断するとみられる。

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 ■友愛政経懇話会の献金額

    削除された献金 個人記載の献金 首相個人の献金 匿名献金

04年 削除なし    2151万円  1000万円  4617万円

05年 708万円   1200万円   900万円  3969万円

06年 541万円   1110万円   900万円  3682万円

07年 522万円   1313万円   900万円  2779万円

08年 406万円   1300万円   150万円  2668万円

 ※個人記載の献金は首相個人の献金を除く。1万円未満は切り捨て

毎日新聞 2009年10月28日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091028ddm003010110000c.html

毎日新聞に見てみた:会計帳簿も不正 寄付者名、大半が記載なし

2009-10-28 | 産経新聞に見る:故人献金
 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」(友政懇)を巡る偽装献金問題で、虚偽とされる5万円以下の小口の匿名献金について、会計帳簿にも寄付者名の大半が記載されていないことが関係者の話で分かった。鳩山氏側は会計帳簿を既に東京地検特捜部に提出。小口の寄付者名は政治資金収支報告書に記載する必要はないが、収支報告書作成の基となる会計帳簿への記載は義務づけられており、新たな政治資金規正法(会計帳簿の記載義務)違反の疑いが浮かんだ。

 この問題では、個人名を記載した05~08年の献金2177万円余について鳩山氏側が虚偽記載と認め、東京地検特捜部が同法違反(収支報告書の虚偽記載など)容疑で捜査を進めている。会計帳簿の不備も判明したことで、鳩山氏側の会計処理のずさんさが鮮明になった。

 規正法上は、会計帳簿にすべての寄付者の氏名、住所、職業、金額、寄付年月日などを記載する義務がある。しかし、関係者によると、特捜部に提出された匿名献金に関する会計帳簿の大半は、金額や入金日などが記載されているだけで、寄付者名が書かれていなかった。

 会計事務担当だった元公設第1秘書は周辺に「非常にいいかげんだった」と認め、「大半は虚偽で、実際は鳩山氏側の資金を充てた」と説明。東京地検特捜部にも同様の供述をしているとみられる。

 匿名献金は04~08年、1億7717万円余あり、元公設第1秘書の説明通りなら虚偽記載の総額は2177万円余と合わせて1億数千万円となる。

 特捜部は実際の寄付と偽装分の仕分け作業を進め、偽装分については原資の特定を行う方針。しかし、会計帳簿がずさんなため解明には時間がかかるとされ、12月中の刑事処分を目指すとみられる。

 会計帳簿の記載義務違反は、3年以下の禁固または50万円以下の罰金を科され、公民権も停止される。

毎日新聞 2009年10月28日 2時30分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091028k0000m040154000c.html